丸編みの分率(ぶりつ)ってなんだ?

今回は製造実務的なことを書いてみたいと思います。
生地を構成している糸が一種類だったら全く必要ないんですが、裏毛や天竺ボーダーなど複数種類の糸を使用している場合、それぞれの糸の使用割合のことを『分率(ぶりつ)』と言います。

丸編みの分率の計り方は、生地を解いて糸ごとに重さを計測して割合を計算するのが一番です。が、計りで計測できる程度の重さが必要なので、かなりの量を解かないと計算できません。ものすごく時間がかかるし、はっきり言って面倒です。
一番早いのは工場の人に聞くのが正確ですが、昼間の工場の人は作業に追われて計算する時間が取れないため、なかなか返事をくれなかったりします。なので自分で計算できたら、糸を発注するときに工場の人の返事を待たなくて良かったり、要求された見積もりを提出するのにお客さんを待たせなくて済んだりします。

分率は算数で答えを出せるのですが、計算というと結構拒絶反応出る人いますよね。なので今回は付録で数字を入力すると割合を出してくれる簡単な計算表を付けたいと思います。

こんな感じのエクセルです。4月12日までダウンロードできるリンクを最後に貼っておくので是非活用してみてください。
この計算表があれば後は数字を入れるだけなんですが、その数字がどんなものなのかを知らないと正しく使えないので、数字と言葉を一致させていきたいと思います。

裏毛の分率

分率が必要な生地の代表格は何と言っても裏毛です。裏毛は表糸、中糸、裏糸と三部構成になっていて、それぞれの糸をどのくらい使用しているかで、風合いや厚みに影響します。先にも書いたように、分率がわからないと見積もりも出せないので生地を作る上で非常に重要な知識になります。

まずは計算表左枠に使用糸番手を入力していきます。この時、使用糸をそれぞれ綿番手に置き換える必要が(計算式の便宜上)あります。番手の変換計算は下記を参照してください。(簡易なものなので詳しくは別回でやります)

毛番手→綿番手 毛番手x0.6≒綿番手
麻番手→綿番手 麻番手÷2.8≒綿番手
デニール→綿番手 5315÷デニール≒綿番手

これで綿番手に直した物をそれぞれ表糸、中糸、裏糸のところに入力します。※入力の際、双糸や三子糸の場合は単糸にした時の太さで換算してください。

例 40/2→20
   40/3→13.3


次に糸長を入力します。
糸長とは、糸が編まれて編機一周した時の長さ(cm)です。正確な糸長は工場の人に聞かなければわかりませんので、聞いてください。分率の計算は時間がかかりますが、糸長くらいなら編み付けの段階でデータを取っているはずなのですぐ教えてくれるはずです。(優秀な現場なら編み付けたデータを分率まできちんと出しているはずですが)
裏毛に限らず、糸長を短くすると度詰、長くすると度甘になるのでこの糸長というものが数字で言えるようになると結構便利です。

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