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(最後の加点ポイント)採用面接で逆質問を活用するコツ


こんにちは!ごまだんです。
面接官の経験やこれまで数百人の学生さんとの面談を通じて、就活に役立つ情報発信をしています。

今回のテーマは逆質問です。

面接本番の最後に「最後に何か質問ありますか?」と聞くことがあります。
実はこれ、結構重要だったりします。

でも大抵の学生さんは「特にありません」と流してしまったり、「仕事のやりがいってなんだと思いますか?」的な質問をしてしまいます。

これ、すごくもったいないです!!

逆質問は最後に印象をあげる大チャンス。
本noteでは、逆質問を活用して内定獲得率をupするポイントについて解説します。


逆質問は何のためにある?

そもそも、逆質問ってなんで存在するんでしょうか?

学生さんの疑問に答えて採用のミスマッチを予防するため?

もちろん、それもあるでしょう。企業側としてはそのような意図で聞いているところが多いと思います。

ただ、学生さんの立場からしたら、これに素直に乗っかってはいけません。

なぜでしょうか?

それは、面接は「いかに限られた時間内で面接官を攻略するか」というゲームだから。
面接の場における(リアル面接なら会場に入って出ていくまで含めて)言動全てが面接官にアピールできるチャンスである、ということを念頭におかねばなりません。

そんなチャンスを活かさないのはもったいない。いわば試合終了直前にゴール前で出されたパスを見逃しているようなものです。

最後のチャンスを活かすためのポイントは「イマイチな質問」を避けて、「良い質問」をすること。そしてすかさず「自己アピール」を入れること、です。
具体的に解説します。

イマイチな質問

逆質問におけるイマイチな質問とはなんでしょうか?

結論からいうと、以下のようなものです。

  • 調査や思考の軌跡が感じづらい質問

  • 行動や意思決定につながらなさそうに思われる質問

例えば、上記の質問は以下のようなものです。

  • 「御社が求める人材像はどのようなものですか?」

  • 「(日系の自動車産業の面接で)今後TeslaとBYD、どちらが勝つと思いますか?」

などです。
これらの質問が出てくると、面接官としては残念な気持ちになります。

なぜでしょうか?

まず前者の例(人材要件)でいうと、人材像は大抵の場合、採用HPだったり、人事のコメントに出ています。
こういった誰でも調べればすぐにアクセスできる情報について質問をされてしまうと、面接官としては「・・・ちゃんと調べた?」という印象を持ちます。志望度や能力について不安を感じてしまうのです。

ここでは人材要件を例に出していますが、他の例でも同様です。
例えば「御社の強みってなんですか?」なども同様です。少し調べれば出てくるような質問は極力避けましょう。

後者の例でいうと、たしかに電気自動車の雄であるこの両社どちらがEV業界の覇権を握るのかは世界が注目しているところです。
受験する業界にも関連しますし、難易度の高そうな地頭の良さそうな雰囲気を感じます。

しかしながら、こういった質問も好ましくありません。
なぜなら、何のために質問したかが不明確であり、学生さんの行動や意思決定にどう関係してくるかがわからないからです。面接官としては「・・・それ聞いてどーするの?」という印象を持ちます。

なぜこのような印象を持ってしまうのでしょうか。

それは、質問の趣旨が不明確だからです。
面接に限らず、ビジネスの現場においては質問の趣旨を明確にする、ということはビジネスの基礎的なマナーです。忙しい社会人は準備不足な質問や、意味のない質問に丁寧に答えてあげられるほど時間の余裕がありません。

「良い質問」とは?

上記の裏返しですが、良い質問とは、質問の趣旨を明確にすることです。

もう少し細かくいうと、「自分の仮説を検証するために質問しているんです」ということを明確にすること、そして自己PRと絡めることです。

具体的に、上記の観点に基づいて、「イマイチな質問」を「良い質問」に変えてみたいと思います。例えば以下の感じです。

▪️例1
「どのような人材像を求めていますか?」
→「御社の採用活動において、『主体性』というキーワードがたびたび聞かれます。現場で働いておられる〇〇さん目線からみてもやはり重要と考えますか?(仮説と検証)もしそうだとすると、先ほどガクチカで申し上げた〇〇の経験はまさに主体性を発揮できたかなと思っており、多少なり適性はあると考えて良いでしょうか(自己PR)

▪️例2
「(日系の自動車産業の面接で)今後TeslaとBYD、どちらが勝つと思いますか?」
→「TeslaやBYDをはじめとした各社がしのぎを削り、市場全体は競争の著しい環境だと思います。そのような中で貴社の〇〇という戦略はニッチであり競争を上手に回避しているように感じたのですが、これは意図的にやっているものでしょうか(仮説と検証)。もしそうだとすれば、私の学生時代の〇〇の考え方とも非常に近いと感じ、ますます親近感を覚えるのでお伺いしたいです(自己PR)


つまり、
「私はちゃんと準備しているし、考えることができる人間だよ」
「私の経験や価値観は、御社が求める人材像にちゃんとフィットしているよ」
ということを、伝えてあげるのが良いです。

本日は以上です。

まとめ

  • 逆質問は最後に印象をあげるチャンス。積極的に活用しよう。

  • 質問は仮説を検証するスタンスを押し出そう

  • 自己PRとも絡めよう。


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