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「ジョセフ・アルバ―スの授業」展 あるいはガガの新しい衣装

「文学フリマ東京37」に出店するわけなので、持っていく本、
『GAGA III』
に関する、新作を描こうと思ったのでした。

(なんぞそれ、の方は⤵)


そんなわけで

先日

『ジョセフ・アルバースの授業 色と素材の実験室』
(DIC川村記念美術館 千葉県は佐倉市)

に行って感銘を受けたので、
衣装のテーマはジョセフ・アルバースにしよう、と自然と。


かの「バウハウス」(それがなにかはよくしらない)で学び教えたジョセフ・アルバースは、美術に用いる色や素材への感覚を養うための授業を多く行ったそうです。
色についての実験は、絵の具では塗りかたでムラが出るため一旦横に置き、カラーペーパーを推奨。
その切り貼りで、色と色とが生む相互関係へ、生徒の目を開く。

たとえば
同じ色であっても、
それより明るい色を見たあとだと「ちょっと暗い」と感じ、
暗い色を見たあとだと「ちょっと明るい」ように見える。
同様に、小さく四角に切ったカラーペーパーを、ある色と、別の色のところにそれぞれ置いてみると、地が違うだけで、まったく同じ色には見えなくなってしまう! こともある。

同じ色が別に見え、別の色が同じに見え、暖かい色が冷たくなり、くすんだ色もあざやかに見え、同じ平面にあるのに飛び出したり凹んだり・・・。

色は絶対的なものではなく、相対的、関係性のなかにあるものだ、というテーマが追及されていったそうです。

展示にもワークショップスペースがあり、たくさんの折り紙が置かれ、
同じ色の四角を、違う2色の台紙に置くと見え方がどう変わるか?
 どの組み合わせだと効果が大きいだろう?
  などの実習ができるスペースになっていました。

みんな時間を忘れて、試して、試して、試してしまうのです・・・。


なんとなくのイメージ、美大、でやっていること、と思っていた基礎演習は、このころに活き活きとした実験の繰り返し、試して、発見、の繰り返しで生まれてきていたのかしら。

と思い至る、とても楽しい展覧会だったのです。







という学びとは関係なく、ただジョセフ・アルバ―スの作品
「正方形賛歌」
を丸パクリした衣装。できました。

(1)


(2)


(3)


(4)


ということになりました。


1014着目です。




で?





……人は色々、色も色々。
色々な色が異論なくイーロンマスクに染まらず、
居ろ!
なんて圧にも屈せずに。脱出していたりね。
色は隣の色にも染まらず、
いいえ染まるのよ。
私はこれを見るたび、人。って思うの……。
あと、色。とも思うわ。
あ、これツイッターの色だわ……

(”本人”のコメント)


(今回はパースがシビアなので、写真を撮ったりもしました。
 ルルルルル。)



そんなわけで文学フリマ東京37まであと15日です。


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