新作リング「オノマトペ」
久しぶりの新作リングの紹介です。
今回の指輪、枝モチーフでマーキスカットの石を配置するものと決めて進めていました。石座を設置してアクセントになる小さなパーツを配置して空間を埋めながら全体のバランスを整える作り方をして、ふと手が止まりました。当初の設計図はもっと複雑な入り組んだ形を目指していたのですが、貴石を置いて確認を繰り返すうちに、余白の部分がまるでそこに意図を宿しているような印象を強烈に受けたのでした。
「その余白には、付ける人の意図が含まれることもあるのかも」
今回の指輪の題名は「オノマトペ」、ものが発する音を文字で表した「擬声語」のことです。擬声語」はその言葉を聞いた瞬間、それと認識できているわけです。
猫の鳴き声「にゃーにゃー」は猫を感じ、雨の音「しとしと」は、雨の降る強さまでも含んで感じられる。
「ただの言葉だけど、事象を感じている事もあるのかも。」
それをそれと認識したその時に、それはそれとなる。それはきっとそこに意図があるから。その行いの中にいる事を、その行いを行なっている事を思い出すと言うのか気が付くと言うのか。
うまく言葉に出来ませんが、「オノマトペ」という事柄が、身につけて初めてその意味を持つアクセサリーと繋がる様に思ったわけです。それを製作者の自分が気づいたということで「オノマトペ」の名前で出すことにしたのございます。
読み返して何言ってるかちょっとよくわかりませんが。自分の中では発見でした。 なにはともあれ、着けごたえのある新作リングなので楽しんでいただけたら幸いです。
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