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アイスランドのご飯事情

アイスランドに一週間位旅行してきて、もう、それはもうとても良かった。
素晴らしい景色と、日本ではとても味わえない体験の連続で、行ってない人にすごくオススメの場所だと思う。
少し旅費はかかるかもしれないけど、海外に行ってブランド物を買い漁るくらいなら、そのお金を節約しても、多分後悔しないと思う。

高い物価

ただ、若干の難点が、食費をはじめとする物価がすごく高いこと。
たいしたことないご飯でも、気を抜くとすぐに一万円が飛んでいく。本当に。
街のガソリンスタンドに併設されてる、しょうもないフードコートというか、ファーストフードみたいなところでも余裕で5000円飛んでいく。
ちょっと面白かったので、アイスランドで食べた物に焦点を当ててみる。

アイスランド料理?

アイスランド料理とは…

島国である上に、付近に潮目の存在するアイスランドは、豊かな海産資源に恵まれた国である。大陸とはやや離れた位置にあるため、古代ゲルマン人の伝統を現代も色濃く残す国である。厳しい自然環境と質実剛健な民族性から、香辛料はほとんど使われず調理法のレパートリーも、焼く、煮ると言った程度で少ないものの、素材選びや調理の手間を惜しまず新鮮で質の高い食材を使うため、食卓は豊かで料理のレベルは高い。食事は礼儀正しく行われるべきとされ、暴食は好まれない。

食材は豊富な魚介類と新鮮な羊肉が主で、火山国ならではの地熱を利用した温室で野菜も育てられている。捕鯨文化を持つ国のひとつで鯨肉も食材として使い、一貫して捕鯨の存続を主張している。この他、狩猟によって海鳥も食料としてきた。

伝統的な肉や魚の保存法は、主に燻製とシーラ(Sýra)という発酵したホエーに浸けることであった。海洋国で降水も安定してありながらも北極圏に近く冷涼であるため、薪となる木が育ちにくく、製塩が難しかったためである[注釈 1]。なお、この冷涼な気候を逆手にとって、燻製を作る際は、低い温度の煙で長期間(場合によっては1ヶ月程度)いぶし続けて作る冷燻の技法が広く用いられてきた。

調理法は技巧を凝らさず、質素だが非常に健康的で、アイスランドは世界有数の長寿国として名高い。誇り高い島国というイメージがあるが、他国の食文化にも寛容で、1960年代からフランス料理やイタリア料理の手法も積極的に導入され、伝統料理との融合を果たしている。
(wikipedia)

という概要。
代表料理としては、羊のスープ、ロブスターのスープ、魚介のグリル、鯨のステーキ、変わったところだと海鳥のグリルとかかな。
パフィン(ニシツノメドリ)というアイスランドのマスコット的海鳥がいて、とても食べたかったんだけどうまく時間が取れなくて食べられなかった。レイキャビクのスポーツバーのお姉さん曰く、可愛いし美味しいし最高!って言ってたから。

羊のソーセージも美味しかった。
アイスランドは羊がとても多くて、広大な土地でのびのび羊が放牧されている。
ドライブ中、国道に羊が出てくるなんてこともよくあった。

朝ごはん(ホテルのバイキング)

朝ごはんは滞在中、泊まったホテルのバイキングに頼っていたので、あんまりアイスランド感なかった。というか、こんなものなのかな。トルコに旅行行った時とバイキングの内容は変わらなかった。
ブッフェっていうのが一般的表現だと思うけど、まぁ、アイスランドはバイキングの国なので、バイキングと表記する。

羊のソーセージは美味しかった。と言いたいとこだけど、普通にポークだった。
あえて違いを見出すなら、海側ではオイルサーディンとか、白身魚のディル漬けとか魚があったり、アイスランドの伝統的なヨーグルトとチーズの合いの子みたいなSkyr(スキール)があったりしたとこかな。

塩胡椒置きがかわいい。

スナイフェル半島のヘルナルのホテルは、食堂がオーシャンビューでとても良かった。

羊スープ

羊スープは、観光名所が集まっているゴールデンサークルの中、ゲトルフォスの滝近くのカフェで食べた。
アイスランド国内各地で提供されているのでとても典型的な料理なんだろうと思う。

味はとても美味しい。ポトフみたいなコンソメスープぽい、あたたかな優しい味で、羊もよく煮込まれていて、柔らかく癖もない。
野菜もたっぷり入っている。アイスランドのレストランでは大体料理を頼むとパンがたっぷりついてくるので、スープとパンで十分お腹いっぱい満足する。
というか、これで満足しないと値段が…
私はこの羊スープ食べた時、まだ旅行の最初の方だったので、全然その感覚がなかった。ゲトルフォスの滝のカフェはフードコートみたいなセルフ式で、そんなに値段も気にせず…

魚の酢漬けが挟んであるサンドイッチにピスタチオのケーキ、コーヒー、ビールも一緒にとってしまった。
そうすると会計が、なんとこれだけで5,000円位に…!
内訳は羊スープが1,300IRKr(1Kr=0.9円なので、計算はとても楽。)、ケーキ1,000Kr、サンドイッチ800Kr、コーヒー600Kr、ビール800Kr。

エビのスープ

氷河トレッキングの途中で食べたエビのスープ。味は悪くなくて美味しいんだけど、塩の入れすぎか塩っ辛かった。
一杯1,300Krだったかな。
と書くと、まぁそれくらいなんじゃ?って思いがちだけど、ほんと屋台みたいなところでテイクアウト用のボウルに入って渡されると、高い!と感じてしまう。

まぁ、美味しかったんだけどね。
スープの上にはクリームが乗っかってい濃厚。

こっちはヘルナルで食べたエビのスープ。多分同じスープ。
でも当然段違いでこっちが美味しかった。お値段1,900Kr。スープ一杯約2,000円…!

鯨のステーキ

港町のスキットルホルムズで食べた。このレストランは、なんかよくわからないけどすごい賞をとったシェフによって運営されている、建物も由緒あるレストランで、トリップアドバイザーの評価もすごくよかった。レイキャビクのバーのお姉さんに教えてもらった。

で、肝心の鯨の味は、というと、
とても美味しい!鯨特有の臭みも少なくて、最後まで楽しんで食べられた。
焼き方はかなりレアで、周りはきちんと焼かれているけど、中はお刺身に近い感じ。でも生焼けではなくて火は通しつつのレアなので、肉の表面の香ばしさと中身のジューシーさが楽しめる。これを濃厚なタルタルで食べる。付け合わせはビーツときゅうりのピクルスかな。

どぎつい鮫の発酵食品

ケーストゥル・ハウカールという鮫の発酵食品にもチャレンジした。
これがちょっとものすごかった。
鮫はアンモニアを多量に含むので、身を置いておくと独特の刺激臭と味がしてくる。韓国のエイの発酵食品ホンオフェもそう。
なので鮫、エイなど軟骨魚類は、アンモニアを抜くために水で晒したりして食品とすることが多い。
だけどこのハウカールは、そんなことせずに、アンモニアが回ってからさらにそれを放置して発酵させるという物凄いもの。

この一番右側のサイコロ状のものがハウカール。提供された段階では全く変な匂いはしない。
口に放り込んで噛んでも、多少ジン、とするような感じがする程度でなんだこんなもんか、大したことないじゃん…と思った瞬間!
物凄い刺激臭と刺すような味(ひどいダブり表現だけどその通りなのでしょうがない)がぐわっと口の中を支配する。
アンモニアと聴くと、尿的なものを想像されるかもしれないが、アンモニア本来の匂いと味はもっとケミカルなジンジンするもの(尿は飲んだことないので誤解なきよう)。
そのあとは鼻にその匂いが付いて涙が溢れそうになる。
これをブレニヴィンというアイスランド伝統のウォッカに近い強いお酒で一気に流し込む。そうすると香りは無くなり、爽やかな口中が戻ってくる。
これは間違いなくセットにしないとダメだなという印象。運転があるのでブレニヴィンを飲まなかった連れは鼻の匂いが夜中まであったと言っていた。

美味しい塩ダラの干物

一番左がハルズフィスクールという魚の干物。美味しい。イカのスルメとはまた違うけど同じ感覚。
スーパーでも大量に売っていて、一袋内容量に応じて1,000Krから3,000Kr位。
まぁ、ビーフジャーキーみたいなもの。いいビールのあてになる。

ラングスティーヌのサラダ

セイジスフィヨルズルで食べた、ラングスティーヌのサラダブルーベリーとイチゴのソースはとても美味しかった。
旅行を通じてベストディッシュだった。

ラングスティーヌ(手長海老)のグリルは殻ごと焼かれていて、ぷりぷりの海老が美味しい。海老は焼けば美味いのが当たり前だけど、サラダにはくるみとフレッシュなイチゴとブルーベリーが入っていて、サラダのシャキシャキ、海老のプリプリ、イチゴとブルーベリーの酸味、くるみのコリコリ感とが、控えめなドレッシングでまとめあげられていて最高の味だった。
カフェもオシャレ、店員さんも親切で素晴らしかった。ロケーションもいい。

ここからは庶民的なごはんを書きたいが、長くなったのでまた次回。

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