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2015 自分的このマンガがすごい

2015年も終わりになって、いろいろと振り返りの時期に来ているところ、
まず振り返ろうと思ったのが、今年面白かったマンガというのが酷い。

とにかく、マンガ読みとしては、マイナー・メジャー取り揃えていきたいが、
どうしてもおすすめしたいものがあるので、まとめてみた。

【2015年このマンガがすごい!濱マイクロ編】

1位 ゴールデンカムイ 野田サトル/ヤングジャンプ/集英社

圧倒的1位。個人的にはワンピースより評価を受けていい今年のぶっちぎりNo.1。
日露戦争の帰還兵、「不死身の杉元」と、狩猟に長けたアイヌの少女アシリパが、
アイヌの隠し財産の金塊を探す活劇。その金塊の在処は、網走監獄から脱獄した
囚人に彫られた刺青に示されている!金塊を狙うのは既に故人と思われていた
元新選組隊長、土方歳三の一派、さらに北海道占領を狙う帝国陸軍第7師団の
鶴見中尉など、一癖も二癖もあるものばかり。

その壮大なストーリー、迫力のバトル、熱い展開の間に、アイヌの猟師料理のシーンや、
かなり面白いギャグ的やりとりが挿入され、あらゆるマンガのエッセンスを止揚して
もう素晴らしい状態になっている。

文句無しに今年のイチオシ。

2位 シドニアの騎士 弐瓶勉/月刊アフタヌーン/講談社


今月最新刊15巻が出て、めでたく大団円を迎えた。二度のアニメ化も素晴らしかった。
いわゆるロボット物なので、どうしても読み手をえらんでしまうところはあるが。
太陽系が奇居子(ガウナ)と呼ばれる謎の生命体に破壊されて1000年後の遠未来、
種の存続をかけて新天地を求める播種船(はしゅせん)シドニアは、新たに奇居子(ガウナ)
の脅威に晒されていた。元エースパイロットを祖父に持つ谷風長道(たにかぜ ながて)は、
人型兵器「衛人(もりと)」の操縦士となる。

あっけらかんとした日常、王道恋愛要素が、明日すぐに無くなるかもしれない緊張感と
相まって、なんとも素晴らしい。各話も毎回盛り上がり、ともすれば惰性になりがちな
ロボットバトルが、「この逆境、一体どうだかいするんだ?!」とヒリヒリさせられる。

3位 あれよ星屑 山田参助/コミックビーム/エンターブレイン


敗戦直後の焼け野原の東京で復員兵である川島徳太郎は、闇市で雑炊屋を営む傍らで酒に溺れる毎日だった。
そんな折に軍隊時代の部下である黒田門松と偶然再会する。黒田へ故郷に帰るように勧めるものの、
若さに感けて無鉄砲に生きる黒田は川島の変貌ぶりに驚きながらもそのまま居着いてしまう。
酒に浸り死を見つめる男と生に翻弄される男二人、それを取り巻く人々の現在と過去の物語である。

印象という意味では1位と言えるマンガ。戦争を描くマンガは数あれど、
結局今の我々からみた戦争観が反映されていて、いやいや、ヘータイさんは
そんなこと思ってなかっただろ、と思ってしまうことがよくある。
でも、このマンガは違う気がする。敗戦後の闇市が部隊で暗い影を落としていても、
そこに生きている人は、毎日を過去をやりくりしながら生きている。

4位 岡崎に捧ぐ 山本さほ/note・ビッグコミックスペリオール/note・講談社

幼なじみプライベート切り売り漫画としてSNSのnoteに公開され話題に。
note公開時から読んでいて、非常に面白い。30代の小学生時代あるあるが散りばめられながら、
その頃に思っていただろうことの再現性が高く、何度も読み返してしまう。
我々世代の「ちびまる子ちゃん」にあたるのではないだろうか。
たしかに、ダイエーのらんらんらんどで「あひるのヨーイドン!」でメダルを賭けて
切った張ったの勝負をやってたなぁ。

5位 バトルスタディーズ なきぼくろ/モーニング/講談社

野球の名門PL学園の元甲子園球児が描く、PL学園野球漫画。
野球漫画は数あれど、PLならぬDL学園のスパルタな内情や、登場人物のスター性が
他の野球漫画との違いを際立たせる。
ここから、秋季大会の試合編が続くと相当に面白いものにさらに進化しそう。

次点
 ・アンゴルモア/元寇合戦記
 ・もぐささん
 ・先生の白い嘘
 ・富士山さんは思春期
 ・マンガサ道~マンガで読むサウナ道~
 ・とんかつDJアゲ太郎
 ・恥をかくのが死ぬほど怖いんだ。[/引用]

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