歌詞

開け放した窓から 春風通り過ぎてく

小さすぎたこの部屋 静かに 予感で満たされていく

隣で眠る人は いつも 地獄と天国をひっくり返す名手

わたしは笑った 「あなたは不思議な人だ」と

路地裏 子猫の声 ふいに鳴る郵便受け

生と死 どちらともが 不可視なバランスで保たれている

公園におきざりのボール ビル街で咲くアイリス

悪意磨く銃口 ふしぎなバランスで今日が続いていく

あなたはその全てと わたしを同じように

許し 微笑んでくれた 小さなからかい いたずらな魔法

その世界に触れることが わたしの生きる術 希望に変わっているんだ

だからどうか それだけは 愛と呼ばせてよ

解説

　EP制作中、ずっと『自分に求められているであろうもの』を意識しすぎて勝手にヌオ〜〜〜になっていたのですが、最後に肩の力を抜いてフワッと投げてみたら、不思議とよいコースにぱすっと決まったような気がしています。

　両曲とも、頭の中に流れるメロディをそのまま愚直に譜面に起こした結果、ブレスポイントが一切存在しない非人間用の歌になりました。海女さんくらいじゃないかなこれ一人で歌えんの…

　聴いていただいた方の数だけ『わたし』や『あなた』がいてくれたらいいなと思います。自分にとっての『あなた』は『音楽』のつもりです。

使用楽器

Fender Japan Stratocaster, Playtech Electric Jazz Bass, and <Vintage Electric Piano (Rhodes)> In Logic Pro X, etc...