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no.118|どれが書きやすい?ブロードペン4種比較|カリグラフィー入門

ブロードペンとは、四角く幅の広いタイプのペン先(ニブ)のこと。イタリック体やゴシック体など、多くの伝統的な書体に使われます。

4種類のブロードペンの特徴を知ることで、カリグラフィーの道具選びが楽しくなります。


スピードボール (C-3)

インクどめが一体化していて、2枚のプレートの間にインクを入れる仕組みです。

素材がしなやかで弾力があり、インクが出やすく初心者向け。一方ペンの厚みがあるので細い線がやや太め。インクが出やすい分全体にシャープさに欠ける印象になります。



ミッチェル・ラウンドハンド(#2)

別売のインクどめ(リザーバー)をつけて使います。小さなサイズではなくても書けます。

ペン先が薄く細い線がきれいで、5㎜程度の小さな文字は最適。また弾力があるので太い線に変化をつけることもできます。インクどめの調整がしやすい分、好みの位置にとめる必要があります。



ブラウゼ・スクエアニブ(2㎜)

取り外しが可能なインクどめがついています。

きつめにインクどめがセットされるためインクが出にくく、筆圧も必要です。その分安定した線をシャープに書くことができます。慣れるまでは時間がかかるペン先です。



タチカワ(Cタイプ2㎜)

インクどめは一体化しており、ペンの構造が複雑です。

硬めの書き味ですが、太い線が一定できれいに書くことができます。最初はインクがなかなかでてこないかもしれませんが、使いこなせると滑らかな文字を安定して書くことができます。



カリグラフィーはじめてさんはスピードボールで文字を大きめに書くことがおすすめ。

アルファベットを一通り書けるようになったらミッチェルやブラウゼ、タチカワなど試していくとよいでしょう。


この記事はカリグラフィーオンラインサロンから転載しました。

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はまね先生(プロのカリグラファー|趣味系YouTuber)

はまね先生の手書きを楽しむ!カリグラフィーオンラインサロン累計登録者数まもなく300名様&2023年8月1日で3周年


日本で数少ないプロのカリグラファーとして1998年ごろから活動。「筆ペンで綴る はじめてのモダンカリグラフィー」グラフィック社、「憧れの素敵アート文字を、なぞって上達 モダンカリグラフィー練習帳」 宝島社、「カリグラフィーレッスンプログラム」「モダンカリグラフィープログラム」felissimo 他

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