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【横浜DeNA】勝又・村川・大橋の育成外野手トリオから目を離せない

開幕前に横浜DeNAの選手たちについて、今季の展望を予想していきます。
今回は育成の外野手3人、勝又 温史・村川 凪・大橋 武尊です。

野手転向で再スタートの勝又

今季から外野手に転向した勝又ですが、高校時代の打撃は、当時のDeNAスカウトが以下のように評価していました。

吉田スカウト部長「投打ともに素質がある」
進藤編成部長「バネがあって運動能力が高い」

素質や運動能力を高く評価していて、この当時から打者としての素質も買われていたのが伺えます。

最近の記事で、投手としてはイップスに似た状態になっていたということが、本人の口から語られていました。
思うようにいかない投球でドン底に落ちていたところ、野手転向という新しい道を球団から提示されたことで、ここからやり返してやるという勝又の強い気持ちが表れています。


現時点での勝又は、打撃はフェニックスリーグで15試合 49打数14安打 打率.287 出塁率.300という成績を残していて、転向してすぐの打撃成績としてはかなり良い方でしょう。
ただ、まだまだ実績が少なく現時点では支配下や1軍というのは考えれる段階では無いです。
今シーズン2軍で少なくとも300打席以上は経験し、その中で安定した成績を残すことで初めて打撃が評価されて、支配下登録が見えてくるはずです。

守備も「チームで1番へたくそな外野手」と勝又自身が自認するぐらい改善点があり、今シーズンは外野守備を磨きに磨く必要があります。
最初はエラーやミスもあると思いますが、実戦の中でも守備を磨いていくことでシーズン終了後には1人前の外野守備ができるようになっていて欲しいですね。

チーム1の俊足として期待できる村川

村川は徳島インディゴソックスに所属していた外野手で大卒1年目の 23歳です。DeNAから育成1位で指名されました。

特徴はとにかく足が速いという1点に尽きます。徳島では63試合に出場し40盗塁(成功率.800)という結果を残し、盗塁王のタイトルを獲得しました。

DeNAは今まで俊足打者を指名してきたことはありますが、村川ほど分かりやすい足を武器にした俊足選手というのは無かったですし、育成指名ならではの選手と言えそうです。

村川の場合、足のスペシャリストとして支配下登録される可能性もありますが、2軍ではその足を活かした打撃と守備を磨くことが求められそうです。
独立リーグでは打率.265 0本塁打 OPS.671の成績で、現時点で打撃はまだまだアピールできる状態ではないです。

出塁率が.380で四球を選ぶ意識はありそうですが、三振も多いため選球眼を磨く必要もあるでしょう。
支配下登録するためには、高いアベレージを残せる打者とまではいかずとも、2軍で打率2割後半を残せるぐらいは最低限求められるでしょう。なので今年の2軍ではそのぐらいの打撃成績と、選球眼の向上が必要になります。

伸びしろ十分の身体能力の大橋

大橋は育成3位でラストの指名選手ですが、日本の中学を卒業後に渡米し、フロリダのIMGアカデミーへ野球留学しました。
IMGアカデミーはスポーツ留学校として世界的にも有名で、そこで守備力No.1の称号のゴールドグラブアワードを受賞しています。
21年に日本へ戻ってきた後、独立リーグの茨城アストロプラネッツのトライアウトを受けて合格しました。

茨城では打撃成績はあまり良くない結果でしたが、55試合で28盗塁を決めるなど足で結果を残しています。
また守備面での評価がとても高く、IMGアカデミー仕込みの広い守備範囲と強肩でDeNAスカウトが「守りに不安の無い外野手」とコメントしています。

となるとあとは打撃のみで、2軍では打撃を鍛えることが最優先課題となるでしょう。
育成外野手の中では年齢は1番若く、森・田部・東妻・浅田らと同年代です。
なので2軍でじっくり打撃を鍛えて、3年以内に1軍昇格ができるよう結果を残していけると良いでしょう。

3人の2軍での起用・期待する成績

2軍での起用法

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