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【DeNA】徳山壮磨 1軍初ホールド!

プロ初ホールド

DeNAの大卒3年目の投手、徳山 壮磨が4/12の1軍戦でプロ初ホールドを記録しました。

徳山は今シーズン初めて1軍のマウンドに上がり、そこから主に敗戦処理や大量リード時の登板で結果を残してきていました。

なので勝利に絡む投球はここまでありませんでしたが、4/12にセットアッパーのウェンデルケンが右肘の炎症で登録抹消になると、その日の試合の7回、3-1のリード時に徳山が登板しました。

初のホールドシチュエーションで緊張もあったと思いますが、被安打は1つのみで無失点で抑えました。


投球の特徴

徳山は直球の球威が良く、常に150km台で安定しています。
2024/3/15のオープン戦では156kmを記録して自己最速を大幅更新しました。
直球は若干クセがありシュート回転ぎみですが、逆にその分打者が捉えづらく、凡打の山めせを築いてます。

変化球は精度とキレがまだ安定しないので決め球としては難しいですが、直球とのアクセント的な使い方になってます。
球種自体は豊富で、カットボール、カーブ、フォーク、スライダー、チェンジアップ、シュートなど多岐にわたります。
この辺りは先発として調整していたのもあって、これだけの多さになっていますね。

コントロールに関しては若干バラつきがあるものの、ゾーン内でまとめられているので、良い意味で的を絞りにくくなっています。

昨年まではコントロールの意識が強かったからか、ストライクゾーンにまとめようとしすぎて球威を抑えていたように見えます。

しかしそれでは却って打ち込まれやすくなっていたので、リリーフに専念するようになったことでバラつきを気にせず球威で勝負する投球に変えることができました。

この意識の変化が今シーズンの飛躍に繋がってるのでしょう。


通算成績

2024/4/14時点での徳山の成績は以下の通りです。

1年目の2022年は先発として長いイニングを投げていましたが、被安打率が高く打ち込まれていました。

それが2年目には投球回数を減らしてリリーフでも起用されるようになり、奪三振数も減らしましたが、被安打率を下げて防御率を改善させています。

そして3年目の今シーズンは1軍に上がり、リリーフとして被安打率を下げるスタイルに完全定着。
奪三振率は低いままですが、打たせてとるスタイルを確立させてセットアッパーでも起用されるようになりました。

自分に合う投球スタイルを模索し続けた結果、今のスタイルに辿り着くことができたのは本当に良かったと思います。

今後の徳山の予想

最後に、今後の徳山はどんな投手になっていくか、予想してみました。


1軍初登板・初ホールドを達成したことで、今後はリリーフとして起用されていく可能性が高いでしょう。

私から見ても、先発をやるには変化球の完成度がまだ低く、直球中心のスタイルでは打順2巡目以降に捉えられてしまう可能性が高いと思います。
なのでリリーフで起用していく方が徳山を活かせるでしょう。

ただ本人が先発希望の場合は、リリーフをやりつつも変化球を磨き、先発転向の可能性を高めていくべきだと思います。
リリーフから先発転向は過去に山口俊がやりましたし、同じ直球に力のある徳山が目指すことも可能なはずです。

逆にリリーフ1本で行くことを決めるなら、直球をもっと磨いていくことと、一球種決め球を習得することが必要になるでしょう。

リリーフの頂点の抑えを目指すなら、三振を獲れる力も求められるので、今の徳山の投球をもっと進化させる必要があります。

先発・リリーフのどちらに進むかはまだ分かりませんが、どちらにしてもまだまだ投球を磨く必要があります。

徳山は現在24歳で投手としてもまだ若い方なので、ここからの伸びしろを十分期待できます。
DeNAの近年のドラフトは「伸びしろ」を重視して指名していると進藤編成部長が過去にコメントしていました。
徳山もその素質を見込まれたからこそ、2021年ドラフトで2位指名(13番目の指名)になったのでしょうし、ここからまだまだ投手として成長を見せて欲しいですね。

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