森のスタメン起用が増加

森が結果を残していて、起用される機会が増えてきています。
DeNAの6月の遊撃手スタメン数を見ると、
大和 11回、森 10回、柴田 2回 となっています。
6月後半だけを見るなら、12試合中に森のスタメンは8回です。
起用される機会がはっきりと増えてきています。

遊撃手成績比較

森、大和、柴田の6月の打撃成績を見ても、森は結果を残しています。

【6月遊撃手打撃成績】
森敬 45打席 打率.286 1本塁打 4打点 2盗塁 OPS.714
大和 45打席 打率.273 0本塁打 4打点 0盗塁 OPS.584
柴田 22打席 打率.105 0本塁打 0打点 0盗塁 OPS.255

守備面でも、今季の森は時折強肩や広い守備範囲を見せつつも、昨年までのような粗さは無く失策が少ないです。
現在の守備なら常時遊撃手のスタメンでも、何ら問題ないでしょう。

攻守のこれらの結果から今後の起用を考えると、森をメインにしつつ大和を間に挟み、柴田は内野のバックアップというような形が予想できます。
この流れで森が遊撃手のレギュラーに定着することが望ましいです。
森が遊撃手のレギュラーに定着すれば、この先長く遊撃手が安泰になりますし、編成面でも助かるでしょう。

遊撃手指名の必要は？

森がレギュラーに定着する想定だと、ドラフトで遊撃手指名の優先度が下がるのでは無いかと考える人もいると思います。

森がドラ１でここまで期待されている遊撃手と考えると、確かに今後は森が常時スタメンで出場し続けるのが望ましいです。

ただ、内野手全体で見ると1軍はやや手薄で、年齢的に今後が不安になるのが現状です。
6/30時点で、1軍登録されている内野手は7人ですが、それぞれ起用は以下の通りです。

ソト() 一塁のレギュラー
牧＿ 二塁のレギュラー
宮崎 三塁のレギュラー
大和 遊撃で併用
森＿ 遊撃で併用
柴田 遊撃・三塁のバックアップ
藤田 代打専門

このうち、ソト・宮崎・大和・藤田は33歳以上で、内野の主力の大半がベテランの年齢にになってきています。
20代後半は柴田のみで、20代前半に牧と森がいますが、2軍の内野手を含めても牧や森はまだ若い方で、20代中盤～30歳前後の年代の内野手がなかなか台頭してきません。

こうなると、現在主力のベテラン勢の成績が低下してきたとき、代わりがいない状態になりかねず、このままでは戦力低下が避けられないでしょう。
また牧や森もずっと怪我無く調子を維持できるとは限らないですし、それぞれ二遊の重要なポジションを守っているだけに、離脱時は影響が大きいです。

そのため、今のうちから次世代内野手の獲得は大事になってきます。

指名のポイント

内野手を指名するとして、ポイントは３つだと思います。

1. 遊撃を守れて、二塁や三塁も任せられる

2. 森や牧と近い世代

3. 守備力に定評がある

１の理由はソト・藤田・大和・宮崎の後継者という考えだと、内野全般どこでも当てはまるので、守れるところが多いほど選択肢が広まります。
遊撃に森がいますが、逆に森以外で１軍の遊撃を守っているのが現状だと柴田と大和だけで手薄です。
牧は今後の可能性として三塁へコンバートすることも考えられますし、二塁にずっと固定するか分からず、二塁も守れる方が良いでしょう。
つまり手広く守れる選手を探した方が良いです。

２の理由は、森や牧の世代が現状で最も期待できる世代で、ここに主力候補を集めることで優勝を狙いやすくなります。
選手のピークは投手が26歳で、野手が28歳というデータがあり、このデータに基づくなら牧は4年後、森は8年後にピークがきます。
この4年～8年の間は牧と森が完全にチームの主力二遊となっている可能性が高く、この時こそ1番優勝を狙いやすいタイミングでしょう。
なので同じくこの時期にピークを迎える選手を獲得しておき、優勝する可能性を高めておく必要があります。
大卒社会人がちょうどピークに入る年代で、大学生や高卒社会人もここにさしかかります。
今年の指名候補で期待できそうな選手がいれば、是非指名したいです。

３の理由ですが、現状のチーム状況を考えると打撃力が課題ですが守備力はそれ以上に全ポジションの課題になっていて、せめて内野だけでも守備力を高くする必要があります。
内野だと遊撃に森が入れば守備力は大丈夫そうですが、牧の守備がやや厳しいのもあって、できればもう１人内野で安定した守備力の選手が欲しいです。
三塁に守備の良い選手を置くか、牧を三塁にして二塁に守備の良い選手を置くようにできれば、内野の守備力強化に繋がります。

これらを踏まえた選手をドラフトで指名するのが良いでしょう。

指名候補内野手

上記ポイントを踏まえた上で、ドラフト指名候補の内野手を挙げてみました。