見出し画像

【DeNA】育成落ちの小深田が打撃で猛アピール

DeNAの小深田大地は昨年オフに支配下→育成契約になり、いわゆる「育成落ち」の選手だ。

昨年時点では攻守に精彩を欠き結果を残すことができず、正直なところ育成契約になっても仕方ない状態だった。

ただ今シーズン、その小深田大地が今までのところ結果を残せている。

高打率・良選球眼

チーム内の2軍打者と比較すると、打率3割超え、OPS.800台で支配下登録野手と遜色無い結果を残せている。

この他に特筆すべきなのが選球眼で、打席数に占める四球の割合(BB%)はチームトップ。
三振との比率のBB/Kも1.00に到達していて、よく四球を選べている。

本塁打や長打が少ないが、一昨年はイースタンの首位打者争いをしてたことを考えると、長打を狙わずアベレージを残すことに専念した方が結果を残せそうだ。

打率3割、出塁率4割のような打者を目指していけると、十分戦力として活躍できるだろう。


守備の方は…

小深田の課題は守備で、育成落ちになったのも打撃以上に守備が良くなかったことが考えられる。

元々は三塁手として期待されていたが、過去成績を見ると厳しい結果だ。

過去3年間の守備を見ると、三塁手としては守備率の悪さが顕著だ。
守備率が大体.900前後で1度も.950に届いたことが無い。

1軍の三塁手の平均守備率はどのシーズンも.950前後にまとまっていて、選手別で見ても.930を下回っている選手がレギュラーを獲ることは殆ど無い。

なので過去3年間の小深田は残念ながらサード失格レベルの守備になっていて、コンバートを考える必要があるだろう。

2024年は守備率が1.000になっているが、これはまだ守備イニング数が少ないこともあってエラーが無いため、ここから継続できるかが重要だ。


一塁手としては守備率はまずまずで、三塁手よりも起用しやすくなっている。
1軍の一塁手の平均守備率はどのシーズンも.990以上だが、小深田の守備率は大体.990前後になっているので、守れる範囲だろう。
かといって上手いというほどでもないため、一塁手で1軍に昇格するには打撃面で相当なアピールが無いと難しい。


小深田はこれまでのところ三塁手と一塁手しか守っていないが、三塁手としてはかなり厳しい状態で、一塁手としても打撃面が相当アピールする必要がある。
こうなるとなかなか将来の展望を描きにくいので、更に別のポジションに挑戦することも考えるべきだろう。


小深田が支配下登録を掴むには

ここまでの内容から、小深田は今シーズン打撃面でかなり良い状態になってきたが、守備面が厳しく起用する場所がなかなか見つからない。
なので現状のままだといくら打てるようになっても、1軍で使いどころが無いので支配下登録を見送られる可能性が高い。

では小深田が支配下登録を掴むにはどうするか?

ここから先は

693字
この記事のみ ¥ 160

良かったらサポートお願いします!更なる野球分析と優良記事作成に活用させていただきます。