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【横浜DeNA】若手野手の成績急上昇・将来の1軍候補たち

横浜DeNAの若手が今季はファームで成績を上げています。
特に昨季と比べて大きく成績を向上させた選手がいて、それが小深田・田部・東妻らです。

今季分は8/30時点の成績を記載しています。

小深田(1年目→2年目)
2021年 363打席 打率.215 4本塁打 2盗塁 三振率.342 OPS.614
2022年 337打席 打率.279 3本塁打 2盗塁 三振率.226 OPS.723
打率.060以上・OPS.100以上の向上

田部(2年目→3年目)
2021年 314打席 打率.185 2本塁打 1盗塁 三振率.290 OPS.502
2022年 267打席 打率.258 2本塁打 1盗塁 三振率.291 OPS.661
打率.070以上・OPS.150以上の向上

東妻(2年目→3年目)
2021年 183打席 打率.153 1本塁打 1盗塁 三振率.393 OPS.441
2022年 146打席 打率.248 2本塁打 3盗塁 三振率.256 OPS.728
打率.090以上・OPS.280以上の向上

※三振率:三振数/打数(打率と同じ計算)

3人とも昨季の成績が低めでしたが、今季はそれを大きく上回る結果を残していて、成長がはっきりと見えます。

小深田の1年目は四球を多く選ぶという特徴がありましたが、打率が低く三振も多めで、結構粗がある打撃になっていました。
しかし2年目の今季は打率をしっかりと改善させてますし、三振も大幅に減らしてアベレージヒッターとして結果を残せるようになってきました。
本塁打数こそ少ないですが、長打率も上げていて打撃は総合的に改善されていると言えるでしょう。

田部は今季3年目ですが、1・2年目はどちらもOPS.500台でやや打撃が伸び悩んでいました。3年目の今季も打撃成績が上がってこないようだと今後が厳しかったですが、昨季よりも打率やOPSを大幅に上げることができました。
三振数をもっと改善できると更に打撃成績全体を上げることに繋がるので、来季の成績改善にも期待したいですね。

東妻も田部と同じ今季3年目で、1・2年目の打撃成績はかなり低くOPS.450以下でした。ここまで低いと2軍では殆ど打てないのと同様で、捕手とはいえこのままでは非常に厳しかったですが、そこから見違える成績改善を見せています。
打率は1割近く上げて、本塁打も盗塁も増やし、OPSが.280も上がっていて、もはや別人と思えるぐらい全ての成績が改善しています。
ファームでは他にも高城・山本・益子・東出らが出場していますが、その中でも東妻の打撃成績は飛びぬけて良いので、近いうちに初の1軍昇格があるかもしれません。

彼ら以外にも、今季から加入した選手たちは好成績が多いです。

勝又
2022年 201打席 打率.283 6本塁打 2盗塁 三振率.256 OPS.798
大橋
2022年 136打席 打率.284 0本塁打 12盗塁 三振率.319 OPS.734
梶原
2022年 216打席 打率.265 2本塁打 1盗塁 三振率.335 OPS.702

野手転向1年目の勝又はいきなり打率.280超えでOPS.800に達しそうな活躍ができています。
ここまで打てれば将来1軍でも打てる可能性は十分高いですし、若手野手の中でも1番期待できる打者と言えるでしょう。
あとは外野守備の改善が必要ですが、球団としてはセンターで育成する考えがあるようで、ファームでもセンターを守ることが多いです。
守備範囲や安定感などまだまだ改善の余地がありますが、それはファームでの今後の課題になりますね。

昨年ドラフトで育成3位の大橋は打率.280超えの高い打率で、OPSも.700台を安定しています。大橋は打率だけではなく足の速さもあって盗塁数がファームでチームトップタイです。(宮本と同じ)
なので高い打率と俊足を武器に、将来1軍で活躍することが期待できそうです。
課題としては三振の多さで、三振率は2割前半ぐらいにはならないと俊足巧打の選手としては粗があるように見えてしまうでしょう。
これは支配下登録までの課題として、来季に改善して欲しいですね。
守備面では外野の両翼を守ることが多く、センターをあまり守っていません。これには何か理由があるのかもしれませんが、両翼の守備は安定しているので、ファームで結果を残し続ければいずれ支配下登録されるでしょう。

昨年ドラフト6位の梶原は1年目でOPS.700台で、大卒野手としてはまずまずの結果を残していると言えます。
ただ半面、突出して評価できる点も現時点では見えないので、ここからアピールできる材料を作っていってほしいですね。
身体能力の高さを考えると、もう少し長打が欲しいところです。長打を打てる技術とパワーが身についてくれば、外野のスラッガーとして活躍が期待されてくるでしょう。
あとは大学時代からの課題になっている三振の多さで、これは現在も続いていてかなりの三振数になっています。
ファームで三振が多いと、1軍に上がっても同じかそれ以上三振をすることになりますし、改善しないと扇風機になってしまうでしょう。
守備は外野を全般的に守っていますが、比較的安定していて1軍でも守れないことは無いでしょう。
なので打撃成績がもっと改善して三振も減らしてくれば、いずれ1軍に上がれるようになるはずです。

現状、将来の1軍候補としてファームで結果を残せている選手たちは以上ですが、彼らもすぐに1軍で活躍できると言えるほどではないので、今後も結果を残し続けていくことが大事でしょう。
若手の台頭は球団が長く強いチームでいられるためには必須なので、是非若い世代が台頭してきて、長期的に強いチームを作っていってほしいですね。


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