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【横浜DeNA】育成選手が過去最多・3軍創設か?・支配下登録候補は?


育成選手の獲得

横浜DeNAは年々、育成選手を増やしています。
今オフもドラフト指名から5人、戦力外から2人、外国人を2人獲得しました。
さらに小深田・粟飯原の育成落ちもありました。

このような動きで、現時点で過去最多の18名になっています。

DeNA 育成選手人数
2021年 10人
2022年 11人
2023年 16人
2024年 18人

育成選手を増やす意図

なぜこのように育成選手を増やしているのかというと、考えられる理由は1つしかありません。「3軍創設」です。

育成選手は沢山増やせばいいというわけではなく、彼らを指導するコーチや練習環境・対外試合の調整なども必要になります。
そのためには3軍を創設して、育成選手だけで1チームを作れるようにしなければなりません。

こうしないと指導や実戦経験が行き渡らないですし、どんなに良い育成選手がいても宝の持ち腐れになります。


DeNAはここまで、2軍施設や寮を改修して沢山の選手を迎えられるようにしてきましたし、彼らを育成するための施設を整えてきました。

2軍本拠地の横須賀スタジアムだけでなく、2軍施設の「DOCK」内にも球場を作っていました。
なので仮に3軍ができた場合でも、DOCKの球場を本拠地として試合ができます。

そして指導面でも2軍では動作解析のスペシャリストをコーチに据えたり、球団主導で育成に力を入れています。

施設と人材の準備をしっかりと行ってきて、ようやく3軍創設への下準備が完了したところなので、あとは選手を増やすのみです。


3軍創設はいつ頃?

こうなると気になるのが、いつ3軍ができるかですが、おそらく2025年か26年になるでしょう。
現時点でもかなり選手が増えてきましたが、3軍にはまだあと少しだけ足りてません。

投手をもう2~3名、内野手を1~2名、外野手を2~3名ほど増えないと、試合を行うには足りないです。
シーズン中に育成→支配下への昇格などもあるでしょうし、若干余裕を持てないと難しいですね。

そうなるにはあと1~2年は必要でしょう。


ただ、DeNAが焦って育成選手を増やそうとしていないのは良いと思います。
育成選手といえど、1人1人が将来的に支配下登録できる可能性を持った選手でないと意味がありません。
かき集めて試合ができるようにするだけでは、本当にただ試合をやっているだけになるので、3軍を作る意味が無いからです。

育成選手はドラフト指名・戦力外獲得・育成落ち・外国人選手など、様々な経緯から獲得してきてますし、一気に集めず選りすぐりの選手たちにしています。

こうした育成選手の獲得もあって、毎年複数名が支配下登録されるようになりましたし、着実に進めていってますね。


支配下登録される可能性が高い選手は?

近年のDeNAは毎年、育成→支配下登録する選手を3~4人出しているので、今年も同じぐらい支配下登録される育成選手が出てくるでしょう。

現時点で支配下登録される可能性が高いと思う選手を挙げてみます。



有力候補

村川 凪

今年育成3年目で、俊足が自慢の25歳の外野手。
1年目は190打席 打率.208 13盗塁(成功率56.5%) 54三振 出塁率.297 長打率.252 OPS.548 という成績で、打撃も足も課題がありました。
ですが2年目の去年は371打席 打率.280 29盗塁(成功率70.7%) 83三振 出塁率.322 長打率.319 OPS.641 という成績で、打撃も盗塁も大幅改善しています。

これだけ成績が改善していながら、昨年支配下登録を掴めなかった理由は守備力に不安があったことだと考えられます。
村川は俊足を活かした守備が武器ですが、打球判断がやや悪く、動き出す方向やタイミングに課題があります。
これは守備の上手下手というよりはセンスや経験から養われる判断力に関わってくるので、改善しようと思ってもなかなか難しいのかもしれません。

ただ、せっかく打撃も足も良くなっているので、1軍で起用したい場面も出てくるはずです。
守備面も最低限1軍に出せるレベルになってくれば、支配下登録を掴むことはできるでしょう。
はっきり結果を残せているので、現育成選手たちの中では1番支配下登録に近い選手のはずです。


堀岡 隼人

堀岡は今オフにDeNAが育成契約で獲得しました。
巨人を戦力外になったばかりの投手ですが、能力的にはそこまで悪くなく、むしろチャンスがあればすぐ支配下登録も掴むことができると思います。

昨年の2軍成績は 43試合 5勝 1敗 8S 53回 防御率1.87 WHIP0.83 奪三振率9.68 という非常に良い成績でした。
1軍では結果を残せませんでしたが、ここ数年2軍成績がどんどん改善していましたし、まだ成長の余地はあるでしょう。

最速151kmの直球を投げ、平均球速も140km後半と遅くはないですし、奪三振能力が高く与四球も少なくなっています。
正直、現DeNAの2軍投手たちと比べてもトップクラスの投球ができています。
なので投手から支配下登録があるとすれば、この堀岡が1番可能性が高いでしょう。
新天地の横浜で開花することを期待したいですね。


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