【横浜DeNA】2023年レギュラー争い~捕手編~
昨季2位で終わった横浜DeNAベイスターズ。
今季こそ25年ぶりの優勝を期待したいところですが、現在のチームの戦力がどうなっているのか、誰が開幕に入ってくるのかは気になるところです。
そこで現状の戦力を分析して開幕1軍選手や1軍争いの状況をポジション別でまとめてみました。
今回は捕手編です。
嶺井移籍で1番手捕手不在
昨季オフに嶺井がFA権を行使してソフトバンクへ移籍しました。嶺井は昨季71試合でスタメンマスクを被っていて、1番手捕手として活躍していました。
これによりDeNAは1番手捕手が不在となり、今季は1番手すなわち正捕手が変わります。
現時点での正捕手候補は、戸柱と伊藤です。
戸柱は昨季2番目に多くスタメンマスクを被っていて、先発ローテの濵口や石田と相性の良いバッテリーを組めていました。
戸柱の武器は安定した捕球とフレーミングで、捕球センスはチームの捕手でも随一です。
また打撃面でも長打が光り、151打席で4本塁打を打つなど8番打者としても十分な貢献を見せました。
1軍経験も豊富で、故障がとても少なく身体が丈夫なので、正捕手として起用し続けても問題ないはずです。
現状では正捕手の最有力候補でしょう。
伊藤はオリックス時代から正捕手として活躍していた実績があり、1軍での結果は嶺井や戸柱を凌いでいました。しかし、近年は故障などで2軍落ちが多く、なかなか1軍に定着できないことから併用になっています。
リード面でも外国人のロメロやガゼルマンとのバッテリーで安定感がありましたし、どんな投手でも良さを引き出すリードが期待できます。
怪我などが無ければ、常時1軍で起用される可能性は非常に高いです。
2人共昨季の打撃成績は移籍した嶺井よりも良かったですし、昨季の状態を維持できれば、嶺井が抜けた分もそこまで痛手にならないでしょう。
実績で考えれば、今季はこの2人がシーズンの大半で起用されるはずです。
しかし、この2人がメインで起用されるような状況は、若手が台頭してきていないことも暗に示しているので、若手からこの2人に対抗できるような捕手が出てこなければなりません。
第3の捕手が誰になるか
戸柱・伊藤の対抗馬となり、1軍の第3の捕手に入り込める可能性のある捕手は、現時点で3人います。
山本は昨季も1軍で戸柱や伊藤光に次いで起用されていて、4番手の捕手でした。
強肩で盗塁阻止率が高く、キャッチングやブロッキングなど捕手としての守備力は全般的に高く、守備だけなら既に1軍レベルの能力を有しています。
その守備力や若さを買われて昨季は開幕1軍を掴み、当初は併用で起用されていましたが、打撃で結果を残せませんでした。
投手並みの成績に落ち込んでいて、なかなか改善しなかったためにとうとう2軍落ちとなり、1軍の捕手争いに敗れた形になりました。
ただ、打撃面もすべてが悪かったというわけではなく、三振がかなり少なくなっています。1軍・2軍ともに三振数が激減していて、三振しない打撃を意識して取り組んでいたことが分かります。
これが実を結び、打率や選球眼の向上へとつながってくれば、1軍定着も十分可能でしょう。
益子は21年に1軍へ初昇格し、1軍初安打や初のスタメンマスクを経験しました。
この経験があって、22年は1軍出場が更に増えることを期待されていましたが、結果は2打席のみに留まっています。
これは1軍で攻守共に結果を残せなかったのが理由です。21年のほうがまだ良い結果で、なかなか成績が安定しません。
好調時ならパンチ力のある打撃や、強肩を活かした守備で2軍でもかなり活躍しているので、この状態を常時安定して出すことが求められます。
今季は同年代の上甲捕手が育成契約で入団してきました。益子と競わせる起用になりそうですし、プロで在籍している期間が長い分、しっかり活躍して1軍昇格をアピールする必要があります。
東妻は3人の中では1番若手で、まだ1軍昇格が無いですが、22年の2軍打撃成績は1番良い結果を残していました。
本塁打含む長打を量産し、四球も選び、OPS.700台まで結果を残しました。
捕手としてはかなり良い打撃で、この打撃なら1軍で起用されても問題ないでしょう。
反面、守備はまだ改善の余地があり、特に捕球技術やエラーしない安定感は身に付けないとなかなか1軍でも起用されないでしょう。
三者三様の特徴がありますが、この3人の中から1軍で起用される捕手の競争になるので、3人とも昨季より結果を残して高いレベルで競い合えるようになるのが1番です。
捕手5人の戦力チャート
ここまでの捕手5人の実力ですが、過去の成績などから以下のように戦力チャートで表してみました。
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