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【横浜DeNA】松尾を捕手として育てるために不可欠な指標

打撃は高卒ルーキートップクラス

横浜DeNAの昨年ドラフト1位高卒ルーキー松尾が、2軍戦で結果を残しています。
4/9終了時点での2軍打撃成績は以下の通りです。

10試合 39打席 打率.351 0本塁打 7打点 1四球 4三振
出塁率.368 長打率.486 OPS.855

まだ50打席にも満たない状態ですが、それでもこれほどの好成績を残せているのは非常に期待が高く、過去の高卒ルーキーと比較しても非常に良い打撃成績を残せています。

打撃に関しては早い段階から1軍にも対応できそうな期待感がありますし、まさにドラフト1位に違わぬ実力と言えます。

はっきりしてきた守備の課題

ただ、松尾を将来的に1軍正捕手として考えるなら、守備のことを考えないわけにはいきません。
むしろ正捕手を目指すなら守備は打撃以上に重要でしょう。
では現時点での松尾の守備力はどうなっているか、以下にまとめました。

守備Inn:53回 守備率:100% 被盗塁数:3 盗塁阻止率:.250
暴投:5 捕逸:2

守備でのエラーはまだ無く守備率は100%です。
盗塁阻止率は25%で、4つのうち1つを阻止できているので現時点では可もなく不可もなくでしょう。
暴投が既に5つで、捕逸も2つあります。
現時点ではっきりしている守備の課題はこの暴投・捕逸の部分で、すなわちバッテリーエラーです。
守備イニング53回に対して7つのバッテリーエラーなので、大体7.5イニングに1回発生していることになります。
これでは1試合マスクを被ったらほぼ確実にバッテリーエラーがあるので、これを改善させずに1軍に上がったら、満足な捕球ができずに大変なことになります。

では現在の1軍捕手はどうなのか見てみると、戸柱・伊藤光・山本の3人とも開幕してから4/9終了時点まで、1度もバッテリーエラーを出していません。
すでに70イニング以上守備機会があるのに1つの暴投も捕逸も出ていないということですから、1軍捕手陣の守備力の高さが際立ちます。
松尾にはこのレベルまで上達してもらわなければならず、暴投・捕逸を防ぐキャッチング・ブロッキングは非常に重要と言えるでしょう。

このバッテリーエラーの多さは何も松尾だけでなく、1軍に昇格するためには全ての捕手が意識する必要があります。
昨季の守備指標から、どのぐらいバッテリーエラーが少なければ1軍に上がれるかを考察して、以下にまとめてみました。

昨季の守備指標

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