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【横浜DeNA】砂田毅樹・中継ぎエースとして更なる飛躍へ

砂田は今季9年目となる生え抜きの高卒左腕です。
DeNAの中継ぎ陣の中では、比較的年齢が若い割に実績が豊富で、中継ぎの中でもかなり信頼される立場になってきています。

今季の砂田はどのような活躍が期待できるでしょうか?
砂田のこれまでの経歴を振り返って、まとめてみました。

育成指名からの這い上がり

砂田は2013年ドラフトで育成1位で指名されました。
当時の評価は育成指名とはいえ、左腕としては制球がまとまっていてキレもあったので、DeNAが指名した時にはかなり嬉しかったのを覚えています。
育成指名まで残っていた理由は、おそらく大舞台での実績が少なかったことや、当時の最速が夏前まで144kmだったことが考えられます。

プロ入り後、砂田は2軍で順調に結果を残していきます。まとまっていた制球とキレという本来の長所に加えて、直球を147kmまで上げ、球種を増やしてスライダー、スクリュー、カーブ、フォークなど多彩な変化球を駆使していきました。
そんな成長にしたがって成績も上げていき、2年目に支配下登録となります。

ファームでは先発で登板していたこともあり、1軍昇格後も先発で起用され、この2年目に14試合 76回を投げて3勝5敗 防御率3.20の成績を残します。
支配下後にすぐ1軍のローテで投げることができ、首脳陣からも高い評価を得ていました。

先発からリリーフへ転向

3年目の砂田は前年の活躍もあって開幕ローテに選ばれました。
しかし勝ち星に恵まれず、ローテから外されることもあってなかなか1軍に定着できません。
好投してても5回までが限界の投球で、また対右打者と相性が悪く打ち込まれてしまい、ローテを守るには厳しい状態でした。

これによって1度2軍降格した後、再昇格してからはリリーフとして起用されます。
リリーフでの砂田は非常に安定していて、9試合に登板して防御率0.00で無失点でした。
与四球少なく奪三振が多い投球で、ここから砂田がリリーフで起用されていきます。

リリーフ左腕でフル回転

4年目から砂田は本格的にリリーフ左腕として起用されます。
開幕1軍でシーズン通して積極的に起用され、勝ちパターンでも登板する機会がありました。
2017年は62試合に登板して25ホールド
2018年は70試合に登板して24ホールド
このような成績を残していて、文字通りフル回転で起用されていました。

当時は左のリリーフで他に安定していたのがエスコバーぐらいしかいなかったので、速球左腕のエスコバーに対して、キレで勝負する砂田という使い分けができていたため、登板機会に恵まれました。

ただ、6年目の2019年から砂田の1軍出場機会がガクンと減ります。
開幕時から砂田の自慢のキレのある投球がなかなか出せずに打ち込まれ、制球面も悪くなり四球が増えるなど、本来の投球を発揮できなくなります。
これによって2019年はわずか16試合の登板、2020年は17試合に留まります。

左腕の便利屋として復活

リリーフとしての好調期と不調期を同時に味わうことになりましたが、2021年は砂田が再度1軍に復活することができました。
制球が安定してキレも戻り、被安打を少なくして打ち取れる投球が身に付きます。

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