2021年のドラフトではドラフト１位指名で、高校ナンバーワンとも評価されていた、小園 健太投手の獲得に成功しました。
この他にも、身体能力抜群のショートの粟飯原 龍之介、吉見スカウト激推しの右サイドスロー右腕の深沢 鳳介など有望な高校生を獲得。
育成指名では球界最速クラスの脚力を持つ外野手の村川 凪、強肩とインサイドワークに定評のある捕手の東出 直也、アメリカ留学経験がある異色の経歴で身体能力の高い外野手の大橋 武尊など、将来性が期待できる選手を獲得しています。
彼らは2022年、まずは２軍でスタートすることになる可能性が高く、２軍に新戦力として加わることになります。

２軍ではこの他にも成長中の若手がいますし、逆になかなか１軍で結果を残せずにもがいている選手もいます。そういった選手たちを含めて、2022年の２軍の注目選手を１０人紹介していきます。
今回はまず５人の紹介です。

①小園 健太 投手

2022年の２軍で最も注目される選手は、まず間違いなく小園になるでしょう。ベイスターズとしては2011年の北方以来の１位指名の高校生投手ですし、期待度の高さから三浦監督の現役時代の背番号「18」が与えられました。
高校時点で完成度が高く投手としての能力は既にかなり高いので、そんなに期間を置かずに２軍初登板を見れると思います。注目すべきは高校時代の投球がプロでどこまで通用するかという点で、逆にプロで投げることで今まで見えなかった課題も見えてくると思います。
そういった課題を乗り越え、成長していく姿が１番の見どころになるでしょう。
怪我の無いよう、元気な登板を何度も見たいですね。

②小深田 大地 内野手

2022年は高卒２年目を迎える小深田ですが、１年目の今季は２軍でチーム最多の363打席を経験し、OPS.600超えの成績で高卒１年目としては十分な結果を残せたと言えます。
特に７月以降でルーキーにとっては疲労が溜まってくる時期に結果を残していたことは大きな成長・成果と言えますし、結果を残せたことで２軍の４番で起用されていた次期もありました。
将来のサードのレギュラー候補として、2022年も積極的に起用されていくでしょうし、１年目から更なる成長が見れることが期待できるでしょう。

③粟飯原 龍之介 内野手

ドラフト時は身体能力の高さやバッティングの対応力が評価されていて、プロでも将来的には１番や３番で打ってもらいたいと期待されているのが粟飯原です。
大型ショートで身体能力が高い点は、2019年１位指名の森敬斗とよく似ていますが、粟飯原の場合はやや粗削りといった感じです。
しかしその点はこれから２軍で磨きに磨いていくことになり、走攻守の全ての面でレベルアップを期待できるでしょう。
身体が強く１年目から２軍で350打席以上経験することも可能でしょうし、そういった中でどう磨かれていくかが注目です。

④勝又 温史 外野手

勝又は2021年シーズン終了時に、球団から戦力外通告を受けました。しかしその後、野手へ転向して育成選手で再契約となったことで、2022年は勝又外野手１年目となります。
投手として３年経験した後での野手転向になるため不安な点も多そうですが、シーズン終了後のフェニックスリーグで早速野手として出場すると、快音響かす打撃ができています。まだ転向して間もないのに打撃で結果を残せている点は、勝又の打撃センスの良さと言えますね。
過去には糸井嘉男(阪神)や雄平(元ヤクルト)のように、投手→野手転向で大成した選手もいますし、彼らのようになることも期待できるでしょう。
2022年はまずは野手１年目として、２軍でしっかりと結果を残せるかが注目です。

⑤松本 隆之介 投手

2020年ドラフト３位指名の松本。１年目の今季は２軍では５試合、７イニングの登板に留まり、成績も防御率が24.43という非常に高い結果に終わりました。
この防御率が跳ね上がった理由としては、9/22の２軍ロッテ戦で先発登板し、0回2/3 13失点という大炎上を経験したことが影響しています。
松本の場合、直球の球威があるものの制球面が非常に不安定で、特にランナーを出してからのセットポジションでは、一気に球速が落ちて制球もばらついてしまっていました。
ある意味課題がはっきりしていると言えますが、それだけに修正が大変で期待よりも不安視しているファンも多いと思います。
ですがシーズン終了後のフェニックスリーグでは徐々に安定感のある投球を掴みつつあり、持ち前の奪三振能力を活かせるようになってきています。
時間はかかるかもしれませんが、素材としてはとても良いものを持っていると思いますし、来季２年目には２軍の先発ローテに入って安定した投球ができるようになることを期待したいですね。