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【横浜DeNA】松尾汐恩の1年目評価・今後の育成方針を考察

2022年ドラフト1位指名の高卒ルーキー、松尾 汐恩がプロ1年目のシーズンを終えた。

松尾については入団時からファンの間でとても注目されていて、将来の正捕手として期待する声がたくさん挙がっていた。

その松尾について、

 1年目の成績・評価はどうだったか?

 期待通りの成長ができているのか?

 今後の松尾の育成方針は?

など、気になっているファンも多いと思うので、自分の考えをまとめてみた。


松尾の1年目の成績・評価

松尾の1年目の打撃成績は以下の通り。

【1軍成績】
出場機会なし(1軍昇格はあった)

【2軍成績】
104試合 376打席 95安打 20二塁打 2三塁打
7本塁打 51打点 16四球 33三振 6盗塁(85.7%) 
打率.277 出塁率.314 長打率.408 OPS.722


1軍の出場機会こそ無かったが、1軍昇格はあったので首脳陣が評価しているのは間違いない。

その証拠に2軍成績が高卒ルーキーとしては非常に良い。

打率.250超え・OPS.700超えは歴代の高卒ルーキーの中でも良い方だ。
特に捕手の1年目は守備に時間を割くので、打撃成績が低くなりやすい。
松尾は2軍でスタメンマスクを被る機会も多く、しっかり捕手として試合に出ていた。
それでこの成績を残せたのだから期待しかない。

そして他の高卒ルーキーと一線を画すのが「三振の少なさ」だ。

376打席で33三振しかしておらず「11.39打席に1度」のペースになっている。
2023年の宮﨑敏郎の1軍での三振ペースが「10.04打席に1度」なので、宮﨑よりも三振が少なかったということだ。

1軍と2軍でのレベルの違いなどもあるので一概に比較はできないが「三振しない」という点において、既に1軍レギュラー級の打撃技術を持ってることは明らかだ。

2023年までDeNA2軍監督を務めた仁志敏久さんは、youtubeの対談動画で松尾をイチオシの選手としてコメントをしている。

ーイチオシの野手は?
 「野手はバッティングで言ったら松尾」
 「バッティングの当て感は素晴らしい」

ーバッティングを活かして外野もある?
 「なくはない。宮﨑のあとがいないから、それも悪くはない」

2軍監督目線でも松尾の打撃をここまで評価しているのは、ファンとしては嬉しい限りだ。


期待通りの成長ができているか?

ここまで書いてきた通り、松尾は打撃面では非常に良い状態で「期待以上」の成長ができていると言える。

ただし、守備面ではまだ打撃ほどの評価には至っていない。

上記のyoutube動画で仁志さんの評価でもあったが、守備はまだ「捕手としてのカテゴリに入れていない」と言及しているので育成段階だろう。

松尾は捕手を始めたのが高校2年春からなので、捕手経験が実質3年未満になっている。
なので守備にある程度時間がかかるのは仕方ない。
「将来の正捕手」として考えるなら尚更守備が大事になるので、当分は2軍で実戦経験を積みながら守備を磨くことになるはずだ。

とはいえ高卒ルーキーの捕手は皆、最初のうちは守備を磨くことになるのが当然で、遅れているわけでも焦る必要もない。
むしろ打撃が良い分、期待通りの成長ができていると言える。


今後の松尾の育成方針は?

今年の松尾の成長を見て、今後松尾をどう育てるか気になるファンも多いだろう。

特に気になる点はポジションについてだ。

  1. このまま捕手一本で育てるか?

  2. 捕手以外のポジションも守らせるか?

それぞれの方針で育成した場合どうなるか、自分の見解をまとめてみた。


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