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自由

いま....熊本県山鹿市の本当に本当にボロいカプセルホテルの9番のカプセルのなかでこれを書いています.....

大工で泊まり込みの仕事だ。
山鹿。僕は刃に布は着せない。今日も買ってもらったノミでキをベリッベリに削った。
山鹿市の印象は“とっくに終わり終わったあと”という感じだ。とっくに終わり終わったあとの街が、巡り巡ってどういう印象を与えるか想像がつくだろうか....?

➖ 昨日の朝僕は山鹿市に着いた。初めて山鹿市に来たがパッと見の印象は、“終わってるな”という感じだった。(巡り巡っても“終わってるな”です。もったいぶってすみません)
山鹿は、その面積の大半が田畑であり、産業としても農業が大きな割合をしめているようだった。
工事の材料を買いに寄ったホームセンター ナフコでも、農業資材の気合の入り方はすごいと感じた。でもそこで気になったけど、除草剤の在庫量と、種類の多さがエグめだった。
(僕は農業にも一応従事してるので、そういうのが目に入っちゃうのですが)現場まで向かう田んぼ道も、多くのあぜ(田んぼの枠?みたいな道のこと)が、除草剤でカリンカリンになってた。

農業というのは、一軒一軒の家庭が個人事業主であるけど、JAという大きな組織に実質的に依存しておる上に、仕事場が固定されていながら、隣家の仕事場となんの壁的な間仕切りもないという、あえてデスクワーク目線で見てみると、くるくるに狂った仕事環境である。
その性質上、例えば田植えをするタイミングとか、農薬をまくタイミングとか、ひとり誰かやり出したら、けっこう強めの意思を持った感じのノリじゃない農家は、右向け右でやり始めたりする。
だから、この土地での除草剤の感じは、まあなんとなく、はい。
わかりませんけどね。

まあそれとか、家々が古いし、古いけどいい感じじゃないこととか、昔栄えた観光地感とか、メシ屋がいまのところチェーン店以外、ちょっと....だったこととか、カプセルホテルのロビーがスロット20台!冷房なし!演歌爆音!だったこととか、そんなことが“終わてるな”たらしめました。
全然!山鹿のこと何にも知りませんよ!お盆は灯篭祭みたいな、伝統的できっと美しかろう祭もあるようです!

サラリーマン金太郎

そんな山鹿のカプセルホテルで出会った漫画、サラリーマン金太郎。とっても有名な漫画ですね。僕はいっさい読んだことがありませんでした。僕はなんかビジネスの面倒くせえ漫画かと思っておりました。
めちゃくちゃにおもしれえ...
僕は、根っこの部分はハナミズかぴかぴのおバカですので、こういう話が本当に感動してしまって、感動してしまいます。
まあ漫画ですから、つっこもうと思えば全コマつっこめる感じでもありますが、まあ漫画ですから。

昔めちゃくちゃに、2万人くらい連合がどうだこうだ、やってたワルの金太郎が、どういうわけか一人で赤ん坊育てながら大手ゼネコンに、大手ゼネコンオーナーのおじさんの命をガッツリめに救ったことにより、特例就職みたいにして庶務課でエンピツ削りからはじまるのであった...................

みたいな感じで、めちゃくちゃ根性系というか、汗くさくてたまらんですよ...

そしてその中で、金太郎が若かりし暴走時代...
連合の感じがまだまだ5000人くらいだなあというときに、後に赤ん坊の母となりその命と引き換えに自分の命を落としてしまう、盲目の少女が大変な目にあったことで、冷静めにブチギレつつ、じつは冷静な金太郎が、一夜にして環七一周して一号線を下ったことにより、5000だった二輪、四輪集団が、なんと一夜にして20000になったという伝説の夜だった...............
そしてたどり着いた多摩川の河川敷で20000に囲まれた金ちゃんは、1つ2つ、死ぬほどにかっこいい対応を見せた後、血相かえて

「いろいろしがらみとか規則とかありまくるけど、全部自由で、人間が生きていることはこんなにも熱い」

と神奈川県に聞こえるような声量で言ったのだった......................................‼︎‼︎‼︎

金ちゃんとの出会い、カプセルホテル、山鹿、全ての生命と終わらないぼくたちの自由へ

感謝


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