部門別2010年代MLB最強投手は誰だ?
今回は部門別に2010年代トップだった投手を紹介していきます。評価の仕方は下記の通りです。
先発投手は1000イニング以上が対象としています。
fWAR+59.1 防御率2.31
クレイトン・カーショウ(LAD)
WARと防御率の1位はロサンゼルス・ドジャースのクレイトン・カーショウでした。
カーショウは2010年代に3度のサイ・ヤング賞を受賞しているスーパー投手ですね。
2011年には最多勝、最優秀防御率、最多奪三振の投手三冠に輝き、最優秀防御率は2011年から4年連続で通算5度の受賞をしています。
最多勝、最優秀防御率、最多奪三振をそれぞれ3度以上獲得しているため、正に2010年代最強投手の称号に相応しい存在ですね。
昨年は腰の怪我の影響からか、2008年のルーキーイヤー以来のシーズン防御率3点台となってしまいましたが、10年間防御率2点台以下、通算防御率2.31というのは恐ろし過ぎますね…笑
数々の名誉を手にしたカーショウですが、未だワールドシリーズチャンピオンの経験はありません。是非彼にもチャンピオンリングを獲得してもらいたいですね。
161勝 2452奪三振
マックス・シャーザー(WSH)
2010年代の最多勝、最多奪三振投手はワシントン・ナショナルズのマックス・シャーザーでした。
2010年代前半はアメリカン・リーグのデトロイト・タイガースのローテーション投手として開幕13連勝を記録したり、サイ・ヤング賞、最多勝、最多奪三振などを獲得し名実と共にMLBを代表する先発投手になりました。
2015年からはワシントン・ナショナルズに移籍し、16年には両リーグでのサイ・ヤング賞受賞者になり、翌年17年にもサイ・ヤング賞を獲得してクレイトン・カーショウに並び現役最多の3度目のサイ・ヤング賞を獲得しました。
2018年にはシーズン300奪三振、2019年は怪我で離脱期間があったもののキャリア初のワールドシリーズチャンピオンにも輝きました。
年齢は30代後半に差し掛かってきていますが、まだまだMLBの一線級の先発投手として君臨してもらいたいですね。
防御率2.08 346セーブ
クレイグ・キンブレル(CHC)
2010年代のリリーフ部門ではセーブ数、防御率の二部門でシカゴ・カブスのクレイグ・キンブレルがトップでした。
4度の最多セーブを獲得し、2010年から8年連続で30セーブ以上をマークしました。
2018年5月5日には29歳11ヶ月という史上最年少の早さで通算300セーブを記録しました。
しかしFAとなった昨年は契約がなかなか決まらず、シカゴ・カブスと契約したものの開幕してからかなり経った6月5日に3年契約で合意しました。
その後は初の30セーブ以下となる13セーブ、防御率6.53と大スランプに陥りました。
今年こそは何とか2010年代最強リリーバーという本来の姿を見せてもらいたいですね。
2142.0イニング
ジャスティン・バーランダー(HOU)
2010年代最多イニングはヒューストン・アストロズのジャスティン・バーランダーでした。
バーランダーは2006年にア・リーグ新人王を獲得、2011年に24勝を記録し、クレイトン・カーショウと同じく投手三冠、サイ・ヤング賞に輝きました。
2011年にサイ・ヤング賞を取ってから数年活躍したものの、2015年には僅か5勝(8敗)に終わってしまいます。
しかし流石はバーランダー、2016には16勝&リーグトップの254奪三振をマークし、サイ・ヤング賞は当時ボストン・レッドソックス、元同僚のリック・ポーセロ(現在NYM)に競り負けたものの2位に入り、見事な復活を遂げました。
さらには復活を遂げただけでなく、スモールスライダーという言わば最近のトレンドであるスラッターのようなボールを新たな武器として扱い始めて2017年にはワールドシリーズチャンピオンに貢献、2018年には16勝&リーグトップの290奪三振を記録しサイ・ヤング賞投票では2度目の2位に輝きました。
惜しくも2度目のサイ・ヤング賞に届かない年が複数あったバーランダーは昨年キャリア2度目となる20勝以上(21勝)をマークし、キャリア初のシーズン300奪三振をもマークして再びサイ・ヤング賞を受賞しました。
昨年は同僚のゲリット・コール(20勝 防御率2.50 326奪三振)と超ハイレベルなサイ・ヤング賞争いでしたね。
30代後半に差し掛かる年に1度沈んで、もうバーランダーも終わりかと思っていたところから復活どころか2度目の全盛期を迎えているバーランダー、化け物ですね…笑
奪三振率11.12
ダルビッシュ有(CHC)
奪三振率で先発投手トップに立ったのはシカゴ・カブスのダルビッシュ有でした。
NPB時代は7年間で通算防御率1.99と異次元の成績を残してテキサス・レンジャーズに移籍し、1年目から16勝をマーク、更に翌年にはリーグトップの277奪三振をマークし、サイ・ヤング賞投票では日本人最高順位となる2位になりました。
その後はトミー・ジョン手術等の怪我の影響も多々あってかローテーションを抜けるケースがあり、昨年も序盤は不調でしたが、シーズン途中から復活を遂げシーズン229奪三振をマークしました。
個人的には日本人史上初のサイ・ヤング賞に最も近い存在だと思っているので、これからの活躍に期待したいです。
702登板
タイラー・クリッパード(MIN)
2010年代最多登板だったのはミネソタ・ツインズのタイラー・クリッパードでした。
クリッパードはMLB9球団に在籍したことのあるジャーニーマンでもあり、2017年にはWBCアメリカ代表として世界一にも輝きました。
2007年にニューヨーク・ヤンキースに移籍し、翌年にワシントン・ナショナルズに移籍して7年間で3度のリーグ最多ホールドに輝きました。
2015年にオークランド・アスレチックスに移籍してから2年以上同じチームに在籍したことがなく、正にジャーニーマンとして多くのチームのリリーフとして活躍しました。
今年はクリーブランド・インディアンスからミネソタ・ツインズに移籍し、前田健太と同僚になりました。
クリッパードはこれからもジャーニーマンとして色々なチームで活躍してもらいたい思いと共に、いつか僕の応援しているワシントン・ナショナルズにも帰ってきて欲しいなと思ってます。
最後に
2010年代はカーショウ、シャーザー、バーランダー、ダルビッシュ、キンブレル、クリッパードが各部門でトップに立ちました。
遂に今年から2020年代に突入しますが、どの投手たちが2020年代を代表する投手になるのか楽しみですね。
[追記]
遂に明日MLBが開幕ですね!
名門ヤンキースvs昨年世界一ナショナルズというゲリット・コールとマックス・シャーザーの投げ合いのカードと2010年代3度のワールドシリーズチャンピオンであるサンフランシスコ・ジャイアンツvs今年の大本命ロサンゼルス・ドジャースのカードです。
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