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【MLB】各球団最後のシーズンMVPは誰だ?【ナ・リーグ編】

どうも歯磨き粉です。今回はMLB各30球団で最後にMVPを獲得した選手を調べてみました。それでは行ってみましょう。

西地区

ロサンゼルス・ドジャース

コディ・ベリンジャー(2019)

[獲得した年の成績]
.305 47本 115打点 15盗塁 OPS1.035
[通算成績]
.273 123本 318打点 45盗塁 OPS.911

ドジャース最後のMVP獲得者は昨年MVPに輝いたベリンジャーでした。昨年は開幕から打ちまくり、4月終了時点でも打率.431と絶好調で本塁打も13本放っていました。前年度MVP獲得者のクリスチャン・イェリッチとの熾烈なMVPレースは燃えましたね。

今季は短縮シーズンで調整も難しい中、レギュラーシーズンでは打率.239と振るいませんでしたがポストシーズンではワールドシリーズ進出を決める決勝本塁打を放つなど4本塁打の活躍を見せました。

この決勝本塁打の後の肘タッチで興奮の余り激しくして肩を脱臼しまったものの、その後ワールドシリーズでも本塁打を放っていました。オフにその肩の手術を行ったので万全な状態で帰ってきてもらいたいですね。

サンフランシスコ・ジャイアンツ

バスター・ポージー(2012)

[獲得した年の成績]
.336 24本 103打点 1盗塁 OPS.957
[通算成績]
.302 140本 673打点 23盗塁 OPS.826

ジャイアンツ最後のMVPは2012年に獲得したポージーでした。この年は2年振りにチームがワールドシリーズ制覇も果たし、自身もシーズンMVPに加えて初の首位打者も獲得しました。

この前年に危険なクロスプレーで大怪我を負い、選手生命の危機にまでさらされましたが見事復活を果たしカムバック賞を獲得していましたね。

2017年にはWBCでアメリカ代表として初の世界一も経験しました。彼はMLBのワールドシリーズでも世界一になり、国を背負って戦うWBCでも世界一になっています。

近年は成績が低迷気味で一塁手などを務める機会も増えていますが、まだまだ老け込む年齢ではないですし、再び復活する事を祈っています。


サンディエゴ・パドレス

ケン・カミニティ(1996)

[獲得した年の成績]
.326 40本 130打点 11盗塁 OPS1.029
[通算成績]
.272 239本 983打点 88盗塁 OPS.794

パドレス最後のMVPはケン・カミニティでした。
三塁手としても非常に強肩で座ったまま矢のような送球を一塁に送ったりと魅力的な選手でした。

一方で引退後にMVPを獲得した1996年やその他の年も含む数年間ステロイドを使用していたことを告白し、MLB機構などを巻き込む大問題の引き金になった選手でもあります。

カミニティはコカイン使用者で、2001年の現役時代や引退後の2004年にも陽性反応で逮捕されて有罪判決などもされていました。この時は執行猶予付きで、それが停止された後に懲役180日を言い渡されましたが既に刑期を終えていたため釈放されました。

その僅か5日後に心臓発作で41歳という若さで急逝するという悲しい人物でもあります。

コロラド・ロッキーズ

ラリー・ウォーカー(1997)

[獲得した年の成績]
.366 49本 130打点 33盗塁 OPS1.172
[通算成績]
.313 383本 1311打点 230盗塁 OPS.965

ロッキーズ最後のMVPは史上最高のカナディアンとの呼び声高いラリー・ウォーカーでした。この年は首位打者と本塁打王の二冠で、後1本塁打で50本塁打30盗塁という偉業にも届きそうな程の成績でした。

このMVP獲得年の翌年にも打率.379で首位打者を獲得し、さらに二年後にも打率.350で首位打者に輝きました。

守備にも定評があり、ゴールドグラブ賞は通算7回受賞している彼は今年が殿堂入り最終年となっており、その1月17日にロッキーズが彼の背負った背番号33を永久欠番に制定し、同月21日に晴れてカナダ出身のメジャーリーガーとして初のMLB殿堂入りを果たしました。

アリゾナ・ダイヤモンドバックス

該当者無し

ダイヤモンドバックスは1998年に出来たこともあり、未だにMVP獲得者は居ません。近年だとポール・ゴールドシュミットは2回MVP投票で2位に入ったりと惜しい年もありましたね。今後出てくることを期待しています。

中地区

シカゴ・カブス

クリス・ブライアント(2016)

[獲得した年の成績]
.292 39本 102打点 8盗塁 OPS.939
[通算成績]
.280 142本 414打点 34盗塁 OPS.889

カブス最後のMVPはクリス・ブライアントです。2015年に新人王に輝き、その翌年にシーズンMVP、3年目には打率.295 29本塁打でOPS.946とデビューから順風満帆なMLB生活でしたが、4年目の2018年には頭部死球や肩の炎症などで規定打席に到達出来ませんでした。

翌年は見事復活を果たし、打率.282 31本塁打と結果を残しましたが短縮シーズンの今季は打率.206 4本塁打でOPSは.644と思うような結果を残せず、現在トレードの噂が絶えない1人となっています。

活躍した年の方が多いですし、まだ若いので守備指標が軒並みリーグワーストなのを改善して復活して欲しいですね。

セントルイス・カージナルス

アルバート・プホルス(2009)

[獲得した年の成績]
.327 47本 135打点 16盗塁 OPS1.101
[通算成績]
.299 662本 2100打点 114盗塁 OPS.924

セントルイス・カージナルス最後のMVPは殿堂入り間違いなしのレジェンド、アルバート・プホルスでした。

ルーキーイヤーから打率.329 37本塁打 130打点 OPS1.013と大暴れでナ・リーグの新人王を獲得(ア・リーグはイチロー)。その後もMLBトップクラスの成績を叩き出し、3度のシーズンMVPに輝いた大打者です。

2006年には5月終了時点で脅威の打率.315 25本塁打 65打点という数字を残していましたが、6月4日以降怪我で離脱。それでも6月末に復帰すると最終的に打率.331 49本塁打 137打点の活躍で、チームもワールドシリーズ制覇を果たしました。

ロサンゼルス・エンジェルスと大型契約を結んでからはなかなかセントルイス時代のような成績は残せませんでしたが、それでも通算本塁打数は歴代5位の662本塁打、通算打点数では歴代3位の2100打点をマークしています。

来季でエンジェルスとの契約は切れてしまいますが、ハンク・アーロンの持つ歴代打点記録2297まであと198打点、何とか達成して欲しいですね。

ミルウォーキー・ブルワーズ

クリスチャン・イェリッチ(2018)

[獲得した年の成績]
.326 36本 110打点 22盗塁 OPS1.000
[通算成績]
.296 151本 522打点 128盗塁 OPS.870

ブルワーズ最後のMVPは2018年のクリスチャン・イェリッチでした。2017年までの5年間はマイアミ・マーリンズに所属しており、初めの3年間は3割前後のアベレージを残すものの10本塁打にすら到達したことがありませんでした。

しかし16年には21本塁打、17年には18本塁打と打率も落とすことなく長打力を上げてきて、打者に不利なマーリンズ・パークという本拠地から打者有利なミラー・パーク本拠地のミルウォーキー・ブルワーズに移籍するといきなりMLBトップクラスの打者へと変貌しました。

MVPを獲得した翌年には更に成績を上げていき、後半怪我で離脱しながらも打率.329 44本塁打 97打点 OPS1.100という二年連続MVPクラスの成績を残しました。MVPは前述のベリンジャーに明け渡しましたが、打撃成績に関してはベリンジャーを上回っていたといっても良いでしょう。

今季の短縮シーズンでは開幕からなかなか調子が上がらず、打率.205 OPS.786と思うような打棒は発揮できませんでした。要因としてはアストロズのサイン盗みの一件で試合中のビデオでの対戦相手の確認などが禁止となったことが挙げられています。18,19年のような打撃をまた期待したいですね。

ピッツバーグ・パイレーツ

アンドリュー・マカッチェン(2013)

[獲得した年の成績]
.317 21本 84打点 27盗塁 OPS.911
[通算成績]
.286 233本 819打点 187盗塁 OPS.858

パイレーツ最後のMVPは長髪のドレッドヘアが特徴的だったマカッチェンでした。2013年、2014年はこの2年間でシーズン40本塁打に達した打者がミゲル・カブレラ(2013年44本塁打)、クリス・デービス(2013年53本塁打)、ネルソン・クルーズ(2014年40本塁打)の3人のみであり、非常に打低の2年間でした。

その中でも走攻守三拍子揃ったマカッチェンがMVPに輝きました。パイレーツでの後半からは自慢の長髪ドレッドをバッサリカットし、サンフランシスコ・ジャイアンツ、ニューヨーク・ヤンキースと移籍をして、現在はフィラデルフィア・フィリーズに所属しています。

34歳という年齢に差し掛かってはきましたが、まだまだ元気なマカッチェンを見ていたいですね。

シンシナティ・レッズ

ジョーイ・ボットー(2010)

[獲得した年の成績]
.324 37本 113打点 16盗塁 OPS1.024
[通算成績]
.304 295本 966打点 79盗塁 OPS.937

レッズはジョーイ・ボットーが最後のMVPです。
彼はMLBトップクラスの選球眼の持ち主で、2011年から2018年までの7年間で5度の100四球以上、5度のナ・リーグ最多四球を選んでいる選手です。

通算出塁率も.419と抜群ですね。2021年は300本塁打まであと5本、1000打点まであと44打点とメモリアルな一年にもなりそうです。

選球眼だけでなく打撃力も素晴らしく、打率3割を8度、25本塁打以上を6度達成していますね。因みに最大の持ち味である選球眼を活かして出塁率4割以上を9度、最高出塁率は7度達成しています。


東地区

ワシントン・ナショナルズ

ブライス・ハーパー(2015)

[獲得した年の成績]
.330 42本 99打点 6盗塁 OPS1.109
[通算成績]
.276 232本 668打点 98盗塁 OPS.900

ナショナルズ最後のMVPはブライス・ハーパーです。

アマチュア時代から物凄い選手が居ると騒がれており、2010年のMLBドラフト全体1位という鳴り物入りでナショナルズ入りし、2012年に19歳という若さでMLBデビューし、打率.270 22本塁打 OPS.817と好成績で新人王に輝きました。

しかし2013,2014年と成績を伸ばすことが出来ず、怪我に苦しむことが多くファンもアマチュア時代の評価からは期待外れという印象を抱くことが多かったですね。

苦しんだ2年間を経て2015年には打撃フォームを改良して遂に大器が覚醒。打率はリーグ2位の.330、本塁打はナ・リーグトップタイの42本、出塁率、長打率はMLBトップの成績を残してOPS1.109という素晴らしい成績で史上最年少となる満票でのMVPになりました。

2016年は怪我の影響で成績を落としましたが、2017年には復活。しかし2018,2019年と30本塁打 100打点は超えるものの打率がなかなか上がってこないという現状です。短縮シーズンの今季も短い期間ながら打てない時期というのが必ず訪れる選手で、ムラをなくしてまた2015年レベルの大暴れを見たいですね。

マイアミ・マーリンズ

ジャンカルロ・スタントン(2017)

[獲得した年の成績]
.281 59本 132打点 2盗塁 OPS1.007
[通算成績]
.268 312本 796打点 42盗塁 OPS.905

マーリンズ最後のMVPはジャンカルロ・スタントンです。この年はシーズン59本塁打という驚異的な数字を残し、2010年にはMVPを獲得しているジョーイ・ボットーとの熾烈なMVP争いを制しました。

本塁打量産の秘訣は極端なクローズドスタンスと言われており、実際このフォームに変えてから本塁打を量産していましたね。

極端なクローズドに変えた理由としては過去にマイク・ファイアーズという投手から顔面に死球を食らい、踏み込めなくなったために外のボールに対応出来なくなってしまい、それの対処法として初めから踏み込んだ状態で構えることしたからとされています。

59本塁打の翌年にニューヨーク・ヤンキースに移籍すると38本塁打 100打点をマークしましたが、以降は怪我で離脱することが増えました。

今季も離脱していましたが、ポストシーズンでは5試合連続本塁打と大暴れ。ヤンキースファン、そしてスタントン本人にとっても来年以降に光が見えた瞬間でしたね。

アトランタ・ブレーブス

フレディ・フリーマン(2020)

[獲得した年の成績]
.341 13本 53打点 2盗塁 OPS1.102
[通算成績]
.295 240本 858打点 45盗塁 OPS.892

アトランタ・ブレーブス最後のMVPは今年獲得したフレディ・フリーマンでした。短縮シーズンながら爆発的な打棒で打率.342 OPS1.102と打ちまくりましたね。

フリーマンはタイトルの獲得がシルバースラッガー賞とゴールドグラブ賞を1度ずつ獲得したのみであったので、今回のMVP獲得はブレーブスファン、フリーマン本人にとって嬉しい出来事だったと思います。

ブレーブスの公式TwitterやInstagramでもMVP発表前に#MVFree というフリーマンの名前とMVPを合わせたハッシュタグで彼のMVP獲得を応援していましたね。ブレーブスファンもこの#MVFree のハッシュタグを付けてツイートしているのをよく見ました。

フィラデルフィア・フィリーズ

ジミー・ロリンズ(2007)

[獲得した年の成績]
.296 30本 94打点 41盗塁 OPS.875
[通算成績]
.264 231本 936打点 470盗塁 OPS.743

フィリーズ最後のMVPは15年に渡ってフィリーズを支えたジミー・ロリンズでした。

脚が速く、守備も優れた選手でゴールドグラブ賞を4度、30盗塁以上を10度達成しており、盗塁王を1度獲得しています。三塁打も4度リーグ最多を記録しており、フィリーズの重要な選手として活躍していました。

長打力はそこまで無かったものの、2007年に打率、本塁打、打点の主要3部門全てキャリアハイを叩き出し見事にMVPに輝きましたね。因みにこの年の打席数778、打数716はMLBのシーズン記録です。

彼は上記のことからも分かるように2009、2013年にはWBCアメリカ代表に選出される実力者でもあります。

2016年以降MLBに上がることはなかったですが、引退は正式に発表することなく2018年まで現役を続けており、2019年の1月にフィリーズのスペシャル・アドバイザーに就任すると同年5月4日に正式に引退を発表。セレモニーも開催されました。

ニューヨーク・メッツ

該当者無し

1962年にチームが出来てから58年目を迎えましたが、何とMVPを獲得した選手が1人も居ないんですね。今季オフに大金持ちの資産家、スティーブ・コーエンが新オーナーとなり、今季オフはサイ・ヤング賞のトレバー・バウアー、MLB史上唯一の両リーグ首位打者のD.J.ラメイヒュー、長打力が魅力の1番打者ジョージ・スプリンガーを狙っているというのもあり、来年メッツからシーズンMVPが出てもおかしくないでしょう。

最後に

来季は今季のように60試合制の短縮シーズンではなく162試合きっかりは難しくとも130試合くらいはやってもらいたいですね。

ここまで見てくださった方ありがとうございます( ^ω^ )

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