社会人になる前に、学んでおきたい「お金の話」


こんにちは

私が社会人になる前の方に学んでいただきたい「お金の話」は
次の3点です

その1
お金の使い方は「投資」「消費」「浪費」を意識して使いましょう
その2
月収の半年分を目標に現金で貯めましょう
その3
お金のために命を落とす必要はありません
生きる方法はいくらでもあるので、
お金のために死のうとしないでください


その1
お金の使い方は「投資」「消費」「浪費」を意識して使いましょう

という話です


お金に興味、ありますか?

お金、たくさんほしいですか?
どんなことにお金を使いたいと思っていますか?


未来を作るZOZOの前澤さんのお金の使い方


私はここ2年くらい、Twitterを楽しんでいるんですが
今年のお正月をはさんで半年くらい、
ZOZOの前澤友作さんの発信を
面白いなぁと思って興味深く見ていました


私が前沢さんを気にするようになったのは、
去年の9月ごろ、月周回旅行を予約した報道が出たあたりからです
自分だけが月周回旅行に行きたいんじゃなくて、
「宇宙船を一艘丸ごと予約した
 6人から8人くらいのアーティストを連れていきたい」
って、話を聞いたからなんです


私自身、宇宙系の話は大好きなんで
宇宙にいけるもんなら、行ってみたいです
最近は以前に比べればだいぶ安く宇宙に行けるようになって
成層圏まで行くくらいの宇宙旅行なら
一人、日本円で数千万円、
家が一軒建てるくらいの金額で行けるようになりました
月周回だと訓練から宇宙船丸ごとの予算で、数百億くらいかなと思います


前澤さん、年末年始には
100万円を100人にプレゼントするという企画を立ち上げました
総額1億円の企画です
何かのデータでも取りたいのかなぁと私は思ったんですが
注目を集める話題作りの上手な人だなと感じました


そのあと、前澤さんのTwitterが話題になったのは1月20日ごろ
移植手術が必要で渡米したい子供さんのために募金するという話でした
そのお子さんのご家族や支援者が、目標としている金額は3億円で
移植の順番を待つ間の治療費、滞在費、付き添いのための費用
移植手術、術後のケアなどに必要なお金です
前澤さんは個人的な募金と一緒に、
1リツイート×10円の募金をするので協力してほしいという呼びかけをしました
こういうことにも、興味があって、お金を出したいと考える人なんだなと
そしてたくさんの人々にも興味を持ってほしいと思っている人なんだなと
思いました


それから、ご自身の仕事の話「ZOZOスーツ」のことで
Twitterを見ている人たちに意見を聞いたりしているところを見かけて、
企画と宣伝にいい手をつかっているなと思ったんです
商品ができていくきっかけの一部でも
過程を見ていると、興味がわくし
いいものができたと聞けば
買ってみたくなりますよね


そうこうしていたら
「本業に集中するので、Twitterを休みます」
というtweetが2月の頭にありまして
ZOZOの株価が上がった
という流れがありました


この前澤さんのお金の動かし方、
こんな風にお金を使う人がいるんだなぁって
私は一傍観者として見ていてとても興味深かったです
前澤さんのお金の使い方は、それを見聞きしている人に
前澤さんのキャラクターをアピールしていて
多くの人を巻き込んで未来を作っていくお金の使い方だと
私は思いました



投資という考え方


将来、お金を産むものにお金をかけることを「投資」と言います

先ほどの前澤さんのお金の使い方は、未来を作る投資です


生きている限りお金とのかかわりは切ることができません
「投資」にかけるお金は、
次にお金を手に入れるための作戦にかけるお金です
効果的に投入したいです


投資にはいろいろなやり方、考え方があって
「ものを安く買って、高く売る」
という方法が 基本の一つです

「安い材料を買って、手を加えて高く売る」
という方法もあります


売れるものを知っていれば、様々な投資ができます


あなた自身でできることが、売り物になることもあります
「きれいに掃除ができる」
事は、いい「売り」になります
「自転車で通れる裏道をよく知っている」
というのも、バイク便として「売り」になりますよね


自分自身を売りにするための「自己投資」は
投資の中でも最強の投資です


自分の体をいい状態に管理することは、自己投資です


学生の皆さんは、
学校が健康診断をしてくれている環境にあるので
今は自分の体の状態がどうなっているか、注意してもらえる機会があります


卒業後は、自分の体の管理を自分でしなければなりません


健康診断に関しては、会社が実施しているところもあります
組合加入していない場合や、個人事業をしている場合
家事労働を中心にしている人は
市でやっている健康診断に申し込んで利用したり、
健康診断を実施している病院に申し込んで検診を受けます


自分から行動を起こして、自分の健康を管理する必要があるのです

管理するのは体の健康だけではありません


今まで、幸いにも心の健康を維持してきた人が
働きく場所でも心の健康を維持できるかどうかはわかりません
学校生活における「努力」と、社会生活における「努力」はかなり違います
「学び」の方法も、「評価」も全く別ものです
特に最初は、かなり大きなストレスを感じることでしょう


誰でもが、体や心を病んでしまう可能性があります
病気になると、いつも通りのペースで働くことはできません
場合によっては働くこと自体ができなくなってしまうこともあるかもしれません


自分にとって、自分を「いい状態で維持する」ことは
今後もお金が入ってくる「いい投資」です


情報を買う投資、学ぶ投資


情報は生もので、次から次に新しいものが生まれてきます
学ばないでいると、どんどん自分を不利な状況にしていくのが情報です


皆さんがゲーム機を初めて手にしたころって、
3DSあたりですか?
今、新品ゲーム機を買うとして、3DSを選ぶのはちょっと勇気がいりますね
好きなゲームソフトがあるから3DSを選ぶということはあるかもしれませんが
今後、新しいソフトがどのくらい出るかを考えると
スイッチの方がいいかなと考えてしまいます

何でもいいからゲームを楽しみたいと思うなら
携帯でも安く遊べるし
荷物を増やしたくないなぁと考えて
ゲーム機を買わないことを選択するかもしれないです


携帯、
皆さんが最初に持った携帯はアイフォンですか?
今は利用料を考えて格安携帯に乗り換えている人も多いでしょう


ゲームや携帯ことは
学校の授業で教えてくれません
展開が早すぎて、教科書を作るのが間に合わないんだと思います
ゲームや携帯のように
自分で知ろうとしないと、知らないままで過ぎてしまうこと
世の中には、多いです
お金のことは、ゲームや携帯と同じですごく展開が早いので
自分で知ろうとしないと、知らないままで過ぎてしまいます


古い情報を信じることは、とても危険です


例えば
土地を買えば必ず値上がりすると言われた時代がありました
今から30年ぐらい前の情報です
その頃は自分の家を買うことは、財産を持つことだと思われていました
今は、自宅は負債だと言われています
家を使い続けるには日ごろの手入れが必要です
修理や修繕に時間やお金がかかり続けます
その上、現在は
売るときには買った時よりも安く手放すことがほとんどです
値上がりするなら財産と言えますが
値下がりするなら、負債です
家を借りて支払うだけでは売ることもできないので
「それではお金が残らない」と考えるなら
あまり値下がりしないものを選ぶことが大事です


貯金の考え方も変わってきています
昔は預けておけば利息で増えると言われていました

20年ほど前、定期預金の金利で5パーセントというものがありました
20年預けておけば、ほおっておいても倍になる計算です

30年ほど前には福利方式で8パーセントという金融商品もありました
これだと10年で倍になる計算です

今は、定期預金の金利は高いもので0.5パーセント程度です
しかも現在は、受け取る利息に税金がかかります
例えば10000円を10年間、0.5%の定期預金に預けても
10年後預けても受け取れるのは、税引き後、10407円です
407円の利息って、手数料ですぐになくなる金額ですね
銀行の安全と言われる金融商品で
「投資」をすることは、現在はほぼ不可能です
銀行の利息で増えるというのは、大昔の常識だと言えるでしょう


それでも銀行に預けるわけ


それでも、銀行を利用するのにはメリットがあります


まず、お金の流れの記録を、銀行が証明してくれます
自分で生活を始めると、
部屋代、電気代、ガス代、水道代、携帯電話料金などを
自分で管理して支払うわけですが
銀行引き落としのシステムを使うと払い忘れを防ぐことができます
何かの間違いで「払っていませんよ」と連絡が来ても
提携している銀行に支払い証明をしてもらうことができます


月々、少しづつでも銀行にお金を貯めていって
何年間かの実績を積むと
銀行の信用を得ることができます
貯まったお金に見合う金額を、その銀行のルールにのっとって
借りることができるようになります

それを元手に、「売れる仕事」ができるようになるかもしれません


銀行のお金の貸方のルールは、
ほかのところで借りるより厳しいルールが科せられます
「売れる仕事」のために銀行でお金を借りようとすると
「計画書」の提出を求められます
面倒だと思う人もいるかもしれませんが、
私は「銀行というお金の専門家の意見を聞けるチャンス」だと考えます
銀行にとっては、
貸したお金を増やして返してもらえなければ、
自分たちがつぶれてしまうのですから
計画が実現できるか、本当に儲かるのかを 
自分のこととして厳しく判断してくれます
銀行から見て、自分の考える「売れる仕事」がうまくいきそうかどうか
だめだとしたらどう改善したらいいのか
考えを進めるチャンスになります


お金、簡単に借りないでくださいね

借りたお金は、利息をつけて返さなければなりません
先ほど、銀行に私たちがお金を預けたとき、
定期預金で金利0.5%ぐらいが高い方だというお話をしました

私達がお金を借りるとき、最高金利は年20%です
面倒な計算方法を使うと、もっと高い金利がかかる場合があるとも言われています
この手の計算方法は巧妙にでいていて、
よっぽど詳しい人でも読み違えることがあります


だんだんキャッシュレス化が進んで、便利になっていく一方で
契約の仕方によっては、自覚がないままに借金をしていることがあります
VISAなのどのマークがついたカードを使っている人はいませんか?
どんな契約になっているか、確かめてください
支払いの金額が足りない場合、
契約した金額まで自動で借金できるシステムになっていることがあります
その場の支払いには助かりますが、
あとになってくる請求金額に慌てることになるかもしれません


カードの支払いでリボ払いという方法があります
リボ払いは、借金です

リボ払いの危ないのは、いくつかの支払いが重なった時です
何の分をいつまでに、いくらずつ返済していくのか
2つ、3つと重なるうちに、自分でよくわからない状態になってしまいます


インターネットで物を買うときにカードが必要になることがありますが
1回払いにすることをお勧めします
そして、自分がいくら使ったのか意識するために
カードで支払う分のお金を自分のお財布から支払い銀行へ
入金しておくことをお勧めします


未来を作るお金が「投資」なら

今のために必要なお金が「消費」です


今のために必要な物って、何でしょう

着るもの、食べるもの、住むところ
「衣食住」全てお金がそれにあたります
携帯電話の通信費、インターネットの使用料も必須です


学生の方があまり意識していないものに、保険料があります
正社員で働くなら、「厚生健康保険」「雇用保険」
正社員以外の働き方だと「国民健康保険」
車に乗るなら「自動車保険」は必須です


税金もかかります
「所得税」「住民税」
車を持っていると「自動車税」がかかります


「国民年金」も20歳以上に支払いの義務があります
これらのお金は「今必要な支払い」のお金ですが
「いざという未来」の備えになります
年金と聞くと、
「年を取ってからもらえるかどうかわからないようなお金」
の気がしているかもしれませんが
若くても、事故などで体が不自由になって働くことができなくなった時に
受け取ることができるお金です
いざというときのために、
きっちりと支払うことをお勧めします


浪費と言われるお金は?


未来のための「投資」にも、今のための「消費」にも当たらないお金を
「浪費」と呼びます

遊びに使うお金や、趣味のものに使うお金などが「浪費」に入ります


「浪費」というと、イメージがよくないので
ない方がいいと思うかもしれませんが、そうではありません

これがあるから働く意欲がわくということに必要なお金だったり
心や体の休息に必要なお金でもあります
上手使うと「投資」に転換できるお金でもあります
むしろ、なくてもいいお金だと考えるのは危険です


上手にコントロールして「なんのためにもならない浪費」を減らしてください



その2
年収の半年分を目標に現金で貯めましょう


そもそもなんで、貯金が必要なんでしょうか


働き方が変わってきていること


昔の常識と言われるものと変わってきているものに
働き方があります

正社員という働き方が、働き方の中心で
非正規と呼ばれる派遣、パート、アルバイトで働くことが
臨時の働き方だと考えられていた時代がありました
現在も、法律はこの考え方に基づいて作られているところが多いです

でも、実際には、
非正規で働いている人が全体の半分、
学生アルバイトを入れると分以上というデータがあります


非正規で働く方々の給与はかなり低く抑えられています
独立して生活することはかなり大変で
いくつもの仕事を掛け持ちしていることも珍しくありません


一方、正社員の人たちにも
「働き方改革」が始まっています
「時間外労働」を規制する一方で
会社側にとっては、人手が足りなくなること
働く人にとっては、残業代がなくなるでお金が足りなくなること
表向きには「有能な才能を一つの会社で独占するのはよくない」
等の理由から、
「複数の仕事を許可する」動きが始まりました


たくさん働いて稼ぎたいと思っている人には朗報ですが
体を壊す人が増えるのではないかと心配になります



体を壊して働けなくなった時


病院にかかるお金は、健康保険が助けてくれます
自分で加入している場合には、自己負担1割
加須無の扶養者になっている場合は、3割の負担で
病院の診療を受けることができます

病院にかかった時に、今度から
もし健康保険に加入していなかったらいくらの支払いが必要なのか
意識する癖をつけてください
そして、保険料の負担分がいくらなのか、差額を計算してみましょう


医療費は健康保険に助けてもらうにしても
今必要な消費のお金、生活費が必要なことは普段と変わりがありません
正社員の場合、ある程度の給与が保証されますが
様々な手続きの後で支払われるため
当座のお金は必要になります

働けなくなってからお金を準備することはできませんから
あらかじめ、困らないように貯金してあることが必要です


非正規で働く場合、給与保証がない場合が多いので
生活全般をカバーする現金を準備しておかなければなりません

そのために、貯金が必要です


突然仕事を失った時


自分はすごくがんばって働いていても
会社がつぶれてしまうことがあります
どんなに努力していても
仕事がなくなってしまう可能性は誰にでもあります


雇用保険に加入していると既定の金額を支給されます
雇用保険の支給は、次の仕事を探すための資金です
生活費の助けにはなりますが、
仕事を探すためにも別の予算と考えた方がいいでしょう


非正規で働く場合は、雇用保険に加入していない場合も多いので
次に働く仕事を探す資金と
生活費の両方の準備が必要です


まずは、収入の6か月分を現金で貯金しましょう


様々な理由で働けなくなった時のために、
とりあえず収入の6か月分を
すぐ使える現金で貯めておくことをお勧めします

6か月分あると、復帰までの時間と
その先の生活を立て直す余裕ができます


働けない状態で、生活のために借金をすることはとても危険です
いつ復帰できるのかわからない状態の人に、
お金を貸してくれるところはほとんどありません
あったとしても金利がかなり高いところです
借りているだけで、どんどん借金が増えてしまいます
それはどんどん自分を追い込むことになりますから
気持ちが休まる暇がありません
これでは治る病気も、ケガも、悪化してしまうのではないかと心配です


働けなくなってくると、身近な人との関係が
悪くなってしまうこともよくあります
良くない関係の中にいると、余計に自分を追い詰めて
悪い方にばかり行ってしまうことがあるのです

そんなときに環境を変えることは、自分を取り戻すチャンスになります
環境を変えるためにも資金が必要です


仕事をしていく中で、学びが必要だと思った時


仕事をしていく中で、どうしても学びたいと思うことが出てくることがあります
技術や情報の更新の早い現代ですから、年齢に関係なく学びは必要です
新たに資格を取りたいと思うこともあるでしょう


首都圏に住んでいる方にはピンと来ないかもしれませんが
車社会の地域に住んでいると「運転免許」は必須です
車なしには仕事にも、買い物にも出られない地域は多いです
自立するのに最初に必要なのが、「運転免許」という人はたくさんいます

「運転免許」を取ろうと思ったら、30万円近くのお金が必要になります
時間もかなり、かかります
短い期間でとろうと思ったら、「合宿制度」を利用して20日くらい
仕事をしながら空いた時間を使ってだと、
半年近くかかる場合もあります


仕事に必要な資格なら、会社と相談して
費用や時間を負担してもらえることもあるかもしれません
雇用保険に入っていると資金の一部を支給される資格制度もいくつかあります
資格は荷物になりません
自分を売り込む材料として、わかりやすい目安になります
チャンスがあったら、いくつかの資格を持つことをお勧めします


方法としては
講習を受けたり
学校に行ったりなど様々です
料理や外国語などを学ぶために
海外で働くことになるかもしれません

時間と資金のために、貯金が必要です


どうっやって貯金したらいいか


では、そうやって貯金をしたらいいでしょう


お給料を手にしたら、
とにかく先に貯金用の口座に貯金してしまいましょう
生活用の口座と別に、貯める専用の口座を作るのがいいようです


年金や税金、保険料を差し引いた金額を「手取り額」と言います。
この「手取り額」の理想的なお金の振り分け方と言われるものがあります


貯蓄     30% 
住居費    25%
食費     15%
水道光熱費   6%
通信費     2%
日用品     2%
被服費     3%
交際費     3%
趣味・娯楽費  3%
保険料     2%
その他     9%


ここに出てくる保険料は、
自動車保険、生命保険などに加入するときの保険料のことです


昨年のデータで
高卒の20歳までの人たちの平均給与が年間200万円前後という数字が出ていました
業種によって、違いはありますが切りがいいので年収200万円で計算してみましょう


健康保険、雇用保険、厚生年金、所得税、住民税などが
お給料から天引きされて、自分の手元に入ってきます
だいたい、年収の4分の3程度が手取り額です


200万円の4分の3、「150万円」を
12か月で分けると1か月の手取り額は「125.000円」
先ほどの理想的な振り分けかたに、金額で入れてみましょう


貯蓄     30%  37.500 円
住居費    25%  31.250 円 
食費     15%  18.750 円
水道光熱費   6%   7.500 円
通信費     2%   2.500 円
日用品     2%   2.500 円
被服費     3%   3.750 円
交際費     3%   3.750 円
趣味・娯楽費  3%   3.750 円
保険料     2%   2.500 円
その他     9%  11.250 円


かなり厳しい数字になりましたね

まず、首都圏で31.250円の住居を探すことは、現実には難しいと思います
食費の18.750円も、健康を損なう可能性がある数字です
水道光熱費の7.500円、真夏や真冬にはつらいでしょう
通信費の2.500円、格安携帯だとしてもどうでしょうか?
職種によっては服装に気を遣わなければならない業種もありますし
女性なら化粧品が必要な場合もあるでしょう


年収200万円の段階で、30%を貯蓄に回すことは
理想とは言っても無理があると思います
初めは1万円から、それも難しいなら5000円から
毎月お給料が入ったら必ず先に貯金してください
とにかく貯金の習慣をつけることから始めましょう


ただ、理想に近づけるように努力することは必要です


ミニマリストという考え方を知っていますか?
なるべく物を持たずに過ごす生き方です

20代の男性でミニマリストとして活動している「ミニマリストしのぶ」さんは
スーツケース1つで生活していた時期がありました
同じく20代の「るってい」さんも、スーツケース2つで生活していました

彼らは我慢して物を持たないわけではありません
欲しいものは厳選して、
いらないものは無料でももらわない、
持たないことを選んでいるのです

物が少なければ管理する時間とお金が減らせます
その分を、ほかにお金が回せるのです
無駄遣いをするなと言っているわけではありません
あなたにとって、必要で
それがあることで「明日のあなたが生きる意欲になるもの」を
厳選して持っていることはいい事だと思います

あなたのものが、本当に自分が必要としているものか
使おうとしているお金が「生きたお金の使い方」なのか
意識しながら使ってください
どんなに年収が少なくても、貯金はできます

自分の未来のために貯金しましょう

 

教えてもらわないことを、していかなければいけないということ


小中学校では
「習っていない漢字を使うな」とか、
「教わっていないやり方で数式を解くな」
と言われたことがあると思います

それは、考え方の順序を教えようとしていたからです
順番を守って物事に取り組むことで、
共通の認識ができるようにと考えらていたんだと思います


中学までは、検定教科書に従って
同じ学年であればそこそこ同じことを習っています
それでも地元の学習などで、地域差が出てきます

同じ高卒資格を持つ人が
全然違うことを習っていることはよくあることです
高校には、普通科以外にも専門性を学ぶ学科があって
学校によってかなり違う教育をしていることがあるからです
年代によってもかなり違う内容を学んでいます
社会科系の教科書などは、
数年の年代差でもショックを受けるほどの違いがあります


社会に出ると、人と違うことが普通です
何もかもが違う人たちに、同じように教えることはできません
自分に合うように自分で学ぶ以外はないのです


これは、お金のことだけでなく
全てのことが「自己責任」という言葉のもとに
「自分で学べ」と言われるようになります
教えてくれる人を探したり、本を読んだり
ネットで検索したり
自分が行動することで解決していくことが必要になります


お金を稼ぐということ


日本人の中には、
なぜかお金をたくさん稼ぐ人を悪いイメージでとらえている人がいます
お金は少なめに使って、派手なことはせずに
つつましく暮らす人を持ち上げる風潮があります


その一方で、信用を得るために
そこそこいいものを身に着けて、
自分はこれくらいのものが買えるくらいは稼げますよと見せることが
必要と考えている人も多くいます
いい年をした大人がプチプラを身に着けることを
良しとしない風潮があるんです


この風潮、日本人の年齢規範の考えかたにも通じています
学生なら学生らしい格好をしなさいとか
20代なら若者らしく若々しく行動的にとか
30代にはそろそろ家庭を持ちなさいとか
40代にはいいかげん落ち着きなさいとか
私は50代なんですけど、
いい年なんだから若作りはやめなさいなんて言われます

余計なお世話ですよね


でも、余計なお世話に振り回されて
自分の基準でお金を使えない人が出てきます
頑張っているのに、お金で苦労する人たちがいます


その3

お金のために死ぬ必要はありません


お金がないために死のうとする人たちのことが
毎年ニュースになります
お金のために死ぬ必要なんて絶対にありません
借金が返せなくなっても、
働けなくて収入がなくなっても、
生きる方法はいくらでもあります


「まずいぞ」と判断するのは
あと2~3か月分しか生活費が残っていない状態で
収入がなくなった時です
2~3か月分の、生活できる貯金が残っているうちに
あちこちに相談を始めてください

明日のご飯に困るタイミングでは、間に合わないかもしれません


いろいろな人に助けを求めなければならないかもしれません
一人、二人に当たっても解決しないかもしれません
時間がかかるかもしれないので、
とにかく少しの余裕を持って相談を始めてください


役所の福祉課
司法書士さん
弁護士さん
お寺のお坊様、教会の神父様に至るまで
とにかくいろんな人に相談してください


仕事でのトラブルなら、労働組合があるかもしれません
非正規で働く人たちのための「ユニオン」という団体もあります


失敗することは誰にでもあります
病気になることも、仕事を失うことも
誰にでも起こりうることです


もう一度言います
お金のことで、死ぬ必要はありません


少しの「信用」がなくなるだけです
それは、取り返すことができる「信用」です
命には取り返しがつきません


そして立ち直るときが来たら、
今度は誰かを助ける側に回ってください
どうやって立ち直ったかを伝えることで
誰かが助かるきっかけになるかもしれません






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