大切な君へ

風になびく君の髪を見て、少し寂しくなった。


急に君に呼び出されて、こう言われた。


「なあ、ずっと言えなかったんだけど、
お前のこと、ずっとウザイと思ってた。」

「え?」

衝撃的すぎる言葉に、私は言葉が出なかった。

突然のことで、私は頭が追い付いていない。


「だから来週この町から出ていく。」

「なん、で、、?ずっと、、仲良くしてくれたっのに...」


「お前に理由を伝える気はない。もう二度と俺に会うな」

そう言って君は私の前から去っていった。

私は君の後ろ姿を見てただただ泣いていることしか出来なかった。

君とは幼馴染で、ずっと一緒だったのに、君はずっと嫌だったの?

君が私のことをそう思っていることがショックだった。

私は君が…とっても大切だったのに…



数日間、君のいない生活が始まった。

毎日、君に朝ごはんを作って持っていく必要もないし、

勉強を教えてあげることもない。

友達がいなかった君の愚直だってずっと聞いてあげたし、

彼女としてデートもしてあげた。

君のやりたい事、全部叶えてあげたのに…

「...あれ、こんなに私って君のこと、大切だったんだ…」

でもどうしてなんだろう。

心が物凄く軽い...

軽い…??

ああ、そうか……

私、勝手に君は私がいないと何もできないって思い込んで、

君を支配していたんだ。

だから知らないうちに自分のやりたいことも見えなくなって、
自分を見失ったんだ。

ありがとう、君。

君が去ってくれたお陰で私は救われたんだ。



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