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保健室のあの子 前編

彼女は本当に不思議な人だった。



私が彼女に出会ったのは転校して約1年たった頃。

そのとき私は同じクラスに不登校の人がいるなんて知らなかった。

でもなんだか不自然に机がおいてあるので友達に聞いてみて初めて不登校の子の名前を聞いた。

神先 妖夢。かみさき ようむ

それが彼女の名前だ。

いかにも神秘的な名前だと思った。


今日はクラスで委員会を決める。

私は、なるべく面倒な委員会は入りたくない。

代表委員はなんとかしのいだ。お人好しの優芽が引き受けてくれた。

めんどくさくなさそうな保健委員会にしようかな。

先生   「保健委員会に立候補する人はいますか。」

私   「はい。」

私以外、他に誰も手をあげていないようだ。

先生
「じゃあ女子は泉さんに決定ね。男子は他に立候補する人はいますか。」

しばらく沈黙が続く。

たぶん…私は転校生だから近寄りがたい…とか、話したことがないとか、だよね…

「ぼ…ぼくやります…」

声が聞こえた方にからだを向けるとそこにはちょこんと、
手を挙げたか挙げてないか分からないくらいの自信のなさだが、
手を挙げた男の子がいた。

私  「なんて名前だろう…」

ざわめいた空気のなかで、先生が言った。

先生  「じゃあせつくんに決まりね。」

く、くん?!!!

私はびっくりした。

先生がくんづけするってことは先生のお気に入りなんだ!

雪くんっていうんだ…

仲良くできるかな…


6時間目。 委員会活動

 早速今日から委員会の会議があるなんて聞いてない!

話したことない男子と2人で?!

無理無理無理!

気まずい! 気まずすぎる!

ええ…なんて話しかけるの?

委員会決めのときの雰囲気だと、ビビりな感じしたから
無理に話さないほうが良いのかなあ…

雪  「あのぉ…泉さん…は転校してきたんですよね…」

雪くんが話しかけてきた。

予想外でびくっ!ってなってしまった。

急に話しかけられてビビるのは雪くんじゃなくて私だった。

私 「そう…だけど…」

雪 「そうなんですね…」

それから彼はなぜかにっこり笑い、

「ぼくと同じだ。」

といった。

委員会ではぼーっとしてたら、一番めんどくさい保健室の掃除を任されてしまった。

こんなんなら保健委員会入らなければ良かった…

明日から当番が始まる…

私の休み時間がぁ…

でも今までの休み時間を思い出してみると私、ずっと1人だった気がする。

ぼんやりと窓の外を見ているよりはまだマシかもしれない。




最後まで読んでくれてありがとうー!

いきなり連載が始まりましたねw

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10分の休み時間を使って少しずつこの「保健室のあのこ。」
を書いていきたいのでよろしくお願いします!

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