子宮全摘出手術後1日目

背中から細いチューブが出ていて、硬膜外麻酔と言うものだそうだ。仰向けに寝ても、チューブは潰れないと説明されている。チューブの先には500mlくらいのペットボトルみたいなのがついていて、そこから、ナースコールのような形状のボタンがある。そのままでも、少しずつ、身体の中に麻酔が継続的に入っていっているそうだが、痛いと感じたら、自分でボタンを押してさらに送り込むことができる。30分に一回押していいと言われていたが、少し怖くて朝までは押さなかった。

酸素マスク、心電図、点滴尿の管、硬膜外麻酔、4つ繋がっているので、身動きが取れない。更年期の真っ只中ということもあり、夜中は、ホットフラッシュと、痛みが交互に訪れる。暑い、熱い。汗拭きたい、喉カラカラ。うがいさせてくれるって言ってたのに、忘れられちゃったっぽい・・・

朝が来て、痛いことをやっと自覚してきたので、麻酔のボタンを押してみる。
ナースにお願いして、吸飲みに水を入れてもらった。「気持ち悪くないやすいので、少しずつ飲んでくださいね」とのこと。この時の水の一口は感動ものだ。水は最強。20年前の吸飲み。薬箱の奥にひっそりとしていたが、いつか使うと思って取っておいた。(断捨離できない人)繋がれてる時の、水補給は、吸飲みがいい。寝ながら飲むのに適した形状。持ってきて(持っていて)良かった。ストローコップじゃ、一人では飲めないと思う。

検温と血圧測定は定期的にくる。血圧の上が90で、だいぶ低め。

酸素マスクと心電図が外れる。そういえば、夜中ずっと、ゴポゴポ、ぴっぴと響いていた。
昼前「じゃあ、少し立ってみましょうか。」
今日の目標は、少し立って歩けること。ところが立った瞬間、目の前がチカチカして、強烈な気持ち悪さ、脂汗がどっと出て、立つのも無理だった。横になると、しばらく息が荒かった。貧血と同じ感じ。そういえば、硬膜外麻酔の副作用で、車酔いしやすい人は、気持ち悪くなりやすいって言っていた。さっき麻酔のボタンを押したせいかもしれないし、低血圧のせいかもしれない。午後に再チャレンジ。

調子が良ければ夜からご飯が食べられるので、なんとしても調子良くなりたい。ご飯食べたら、血圧も上がるんじゃないか?と期待して、麻酔は押さないようにした。少々痛くても我慢できる程度だ。

午後の再チャレンジ。頭を振ると、さらに気持ち悪くなるので、片手で、頭を固定しつつ、なんとか歩く、部屋についている洗面所まで歩き戻ってくる。
今日の目標は達成だ。気持ち悪さは抜けない。

夕飯、気分悪いので、あまり美味しく食べられなかったが、9割食べた。食べたい欲求の方が強かった。お粥とカボチャサラダが、精神的にも良かった。食べなきゃ元気になれないって本当だと思う。


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