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旧暦=神さまカレンダー。こう考えてみたらしっくりきました!

 お久しぶりです。皆さま、お変わりありませんか?

 いよいよ12月に突入しましたね。めくるカレンダーももうありません。
 終わり良ければ全て良し。
 投げやりにならず、自棄にならず、自分が正しいと信じる道を胸を張って進む一カ月にしたい。強く強くそう心に誓っています。
 皆さまにとっても、実り多き一カ月に、そして年末へとなっていきますように。

 さて、12月といえば。
 師すら忙しなく動かざるを得ない「師走(しわす)」とも呼ばれていますよね。
 1月は睦月、2月は如月。学生時代、国語の時間に必死で覚えた記憶がふんわりと心の中に残っている方も多いのではないでしょうか?
 睦月、如月、弥生、卯月。この月の呼び方を「和風月名(わふうげつめい)」というのですが、その中に「神無月(かんなづき)」がありますよね?
 さて、何月のことだか覚えていらっしゃいますか?


 はい、そう、10月のことです。
 神無月。
 神さまがいなくなってしまう月。
 いなくなった神さまは一体どちらにお出かけになられるのでしょうか?

 その行き先はたった一つ。
 島根県、出雲の地に鎮座する出雲大社(いづもたいしゃ)です。
 全国各地から八百万(やおよろず)の神々が出雲に大集結します。
 よって、出雲地方では10月のことを神無月ではなく、神在月(かみありづき)と呼ぶそうです。なんとロマンチックな特別なのでしょうか。

 出雲大社では神在月に、神さまを迎え入れる神事が様々に執り行われます。先日、ふとその日程を見てみようと思い検索して驚きました。
 ↓↓↓

出雲大社公式hpより(https://izumooyashiro.or.jp/saiten-gyouzi/plans)

 神々をお迎えする神事が執り行われるのは11月なんです。10月ではなく11月。11/22に神迎祭(かみむかえさい)で神々を出迎え、翌23日に神在祭(かみありさい)で盛大にもてなし、27日に縁結大祭(えんむすびたいさい)で良縁祈願を行う。そうして1週間滞在なされた八百万の神々を29日、神等去出祭(からさでさい)でお見送り。
 全て全てが10月(神無月)ではなく11月(霜月)に行われます。
 妙だと思いませんか? 変だとは思いませんか?

 はい、そうなんです。
 変でも不思議でもない。神々をお迎えするのは旧暦の10月。私たちが今見ているカレンダーは新暦カレンダーなんですよね。旧暦はほぼ1カ月遅れなので、11月に神在月の様々な行事が執り行われている。

 この旧暦。
 調べてもいまいち、ピンときていませんでした。分かったような分かっていないような、もやもやっとしたまま「旧暦は一カ月遅れ」という事実だけを心の片隅に置いていた感じでした。

 ところが。
 ズバリ、タイトルがそれなのですが、今、私の心は澄んだ小川が流れていくような爽快感に包まれています。
 旧暦に対するもやもやが吹き飛んだからです。

 神さま絡みの神事を念頭に「旧暦って一体なんなんだろうか?」と考えていたからでしょうか。
 ふとね。
 旧暦という言葉を使わず、神さまカレンダーという言葉で考えてみてはどうだろうか? という考えが頭に浮かびました。
 早速ノートに走り書きしてみたら、これが……。
 うん! やっぱり! これだ!! 旧暦の正体、見たり!!
 ↓↓↓

 上記図の左が「神さまカレンダー」です。
 神々が「いよいよ10月になったな。さあ、そろそろ出雲に向けて立つとするか」と腰を上げたその時、我々の世界のカレンダーは11月なんです。

≪注≫
 神さまカレンダー(=旧暦)と対比させる新暦のほうの◯◯カレンダーという良い呼び名が思いつかなかったので、神さまの世界のカレンダー=旧暦を幽世(かくりよ)カレンダー、我々の生きる世界のカレンダーを現世(うつしよ)カレンダーと名づけてみました。
 この記事ではこれで良しとしてください。厳密にいうと、幽世は、神さまの世界の中でも、ある一部分のことだけを指しているのですよね。現世に生きる神々もたくさんおられて。現世の神さまの超代表格がアマテラス大御神(おおみかみ)
 この現世、幽世の深い深いお話は、また別の機会に。

「暦の上ではもう秋ですが」という時候の挨拶が定番となる『立秋』は八月八日。暑さ真っ只中。海水浴にうってつけの時期であるはずなのに、もう秋。
 なんだか不思議だなと思っていたけれど、幽世カレンダーに当てはめてみたら至極納得。
  幽世の秋は八月から十月。神さまが「あっという間にもう八月に突入。秋の気配がさざなみだってきまするなあ」と囁やき合い、季節の移ろいを感じ始めるのは八月八日頃です。
 立夏、立秋などのことを二十四節気と呼ぶのですが、これらは幽世の営みそのままを継承しているわけですね。
 だから、暑中見舞いという言葉が最適な時期に立秋が来ている。

 ……と、わたくしは気持ち良く納得したのですが、賛同くださるかたは果たしていらっしゃるでしょうか?

 それでは、また。
 今日という日が皆さまにとって、笑顔の華咲く穏やかな一日でありますように。

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