パキスタンのハラッパー遺跡へのアクセス

パキスタンには世界遺産に登録されているモヘンジョ・ダロの遺跡がありますが、パンジャブ州北部にもモヘンジョ・ダロ同様インダス文明の遺跡として知られるハラッパーの遺跡があります。
パキスタン第2の都市ラホールと第7の都市にして、アジアで最も古い街のひとつムルターンの中間にあります。

ハラッパーの基本データ

(英:Harappa)
インダス文明の遺跡のひとつであるとともに、更に古い紀元前3300年~の居住が確認されている。
世界遺産ではない

ハラッパーの遺跡

アクセス

ラホールとムルターンの中間にあるパンジャブ州サーヒーワール(Sahiwal)地区にあります。

ラホールからも、ムルターンからも3~4時間のところにある国道N5でバスを下車できます。
他に約25キロ北東にあるサーヒーワールの街からのアクセスすることや、ハラッパー駅まで鉄道で行くこともできるようです。
ただし鉄道は本数が少ないようです。

ラホールのバスターミナルは地下鉄Bund Road駅から西に通るBund Road沿いの各バス会社のバスで行けます。(桃色)

ムルターンのバスターミナルはGeneral Bus Standでした。(紫色)

私の乗車したバスはラホールからが1200ルピー、ムルターンまでが600ルピーでした。バス会社によって所要時間や料金が異なると思います。

ラホールからムルターン

ハラッパー到着後遺跡(博物館)まで

バスはN5沿いで乗降車(緑色)となりますが、ハラッパーの中心は鉄道駅の周辺です(青色)。
国道N5から駅までは約1キロほど。
駅から博物館までは約6キロ。車で12分ほどです。

駅から博物館までは乗り合いのバンで40ルピーでした。

ハラッパーのマップ

ハラッパーの観光

外国人は入場料500ルピーです。
ロータス・フォート同様2023年時点で観光は警察の護衛が必要らしく、一緒に見学しました。
併設の博物館は500ルピーに含まれていました。博物館の内部までは警察官は入ってこず、外で待っていました。

ここでも治安面で不安は感じませんでした。警察官にチップは不要でしたが、博物館の中には常駐のガイドがいて、チップを求められました。

なお、観光後は普通に帰れると思ったのですが、ハラッパーの街を去るまで警察の管理下に置かれるらしく、警察の車輌で国道まで送ってもらい(乗車は無料)、バスが来るまで一緒に待っていました。また、ムルターン到着後も乗車させたバス会社は警察への連絡が必要らしく、ムルターンのバスターミナルでも宿までの移動は警察の車輌で行いました。

参考

ハラッパーも個人旅行者の情報が少なく、参考にしたのは下記の10年前のブログでした。

筆者の方はムルターンからの往復日帰りでしたが、ハラッパーの街の人の人柄などよくわかりました。

このエリアで護衛が必要になったのはここ数年のことのようですが、
今回私が訪れた中で、イスラマバード、タキシラ、ラホール、カラチ以外ではほぼ警察の護衛が必要になった現在の状況で、また昔のように護衛不要で自由に観光できるようになって欲しいと願っています。