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ウェアラブルウォッチに少し興味が

 私は腕時計を持っていません。外科医として働き始めると、手術に入ったり、処置をしたりといったたびに腕時計を外さなくてはならないのです。また、細菌の温床である可能性もあったりして、結局腕時計をしないようになりました。すると、医局の人事であちこち転勤しているうちに、いくつかあった腕時計自体が、どこかに散逸してしまいました。おそらく20年以上、腕時計をしていません。

 しかし近年出てきた、ウェアラブルウォッチと言うのに少し興味を持っています。というのも心拍数などの生体信号を捉えてくれると言う事だからです。年齢とともに体に対する不安が増大していくでしょうし、ピンピンコロリと逝きたいとは言いながら、行き倒れと言うわけにもいかんでしょう。そこで、Apple Watchなどを腕につけておいて、異常があればどこかに伝わると言うように設定しておけば良いのではないかと思ったりするわけです。

 またこの時計を身に付けているユーザから承諾を得て、心拍数、運動量、活動量、騒音レベルなどのデータを、一定期間いっきに収集することによって、大規模な研究も実施されたりしているようです。コロナに感染した人は、心拍数の時間による変動が少ないなどと言う知見もあるようで、今後の公衆衛生活動や感染症対策などにも利用されてくる可能性があります。心拍数や運動量だけでなく他の生体信号も拾えるようにしていけばさらに可能性は広がるかもしれません。

 何せ研究に参加してくれる人たちはデータ収集機会を身に付けているわけですから、わざわざひとところに集まってデータを取ったりしなくても、日常的にデータを収集できるわけです。大規模研究にこれほど便利な道具はないかもしれません。さらに症状や活動内容等の内容を参加者に送ってもらうようにしていれば、様々な活動と疾患との関連性も見えてくるかもしれません。ただし国によっては、知らないうちに生体信号と言う個人情報をとられてしまう可能性もあるわけで、その辺は少し気になりますね。

 Apple Watchなどと名前がつけられていますか、単なる時計腕時計ではなくネットにつながる一手段として使えるところもなかなか魅力的ですね。今の世の中、そこら中に時刻を示すものは存在しているので時間を知ると言う意味で腕時計はそれほど必要ないと感じていますし、腕時計を身に付けているとなんだか時間に縛られていると言う感じが実感として伝わってくるのでどうも私は嫌いです。しかし1つの便利な機械として身に付けて移動できると言うのは便利かもしれませんし、今後体が衰えていく過程で非常事態を救急隊などに、さらにはその緊急事態の時に居場所も伝えてくれると言うことになると、まぁぼちぼちこういうものを身につけてもいいかなと考えているところです。

 ところでwearable watchも携帯電話のお店で買うものなのでしょうか、あるいはネット店舗で購入するものでしょうか。時計屋さんではなさそうな気がしますが、どうなんでしょうね。まぁ情報を集めて、前向きか後ろ向きに検討していきたいと思っています。

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