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昔の妖怪45『安達ケ原の鬼婆 あだちがはらのおにばば』

妖怪の本を参考にして

少しアレンジ入れて描いてみた。

良かったら見て下さい。





※少しショッキングな構図のため、

明治政府により

発禁処分になった絵を基にした為

気分を害される方には、

ここで見ないほうがよいと思います。

特に女性の方は、念のために






では

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昔の妖怪45『安達ケ原の鬼婆 あだちがはらのおにばば』

ざっくり説明↓

悲劇の鬼婆


詳細説明↓

福島県二本松安達ケ原には、

ある悲劇の鬼婆の伝説がある。

昔、東光坊祐慶という旅の僧が

この地を訪ねたという。

荒れ野に一軒の岩屋を見つけて

一晩の宿を頼むと出てきたのは、

そこに住む瘦せこけた老婆であった。

怪しく思った祐慶が、老婆に気づかれないよう

奥の間をそっと覗いてみると、

そこには髑髏の山が

『さてはあの老婆、人を取って食う鬼婆か』と、

祐慶は急いで逃げ出したが、

たちまちに鬼婆に

追いつかれてしまった。

観念した祐慶が必死でお経を唱えると

突如として雷鳴が鳴り響き、鬼婆は

雷に打たれて絶命したという。

鬼婆になった女性は、名を岩手といい

もとは京都のとある公家屋敷で乳母を

していたと伝えられる。

その家の姫は生まれつき奇病を患っており、

岩手はどうにかして病を治したいと考えた。

占い師は『胎児の生き肝を食べさせれば

病は治る』という言葉を信じた

岩手は、遠く離れた安達ケ原で妊婦が

通りかかるのを待ち続けた。

やがて年月が過ぎ、ある夜、

若い妊婦が岩手の住む岩屋に

宿を求めて訪ねてきた。

岩手は絶好な機会とばかりに、

出刃包丁を取り出し

女に襲い掛かった。

女の腹をさばき、胎児を取り出したところで

ふと女が持っていたお守り袋が目に入る。

よく見ればそれは、都を去るときに

自分の娘に渡したお守り。

この妊婦は、岩手の実の娘だったのである。

あまりのことで岩手は発狂し、

その日を境に、旅人を襲っては

その肝をすする鬼婆になったのだという。








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