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THE QUIET POOLS

これは、ひとつ前に載せた
「星々へのキャラバン」読書メモみたいなものです。それで原題をテーマにしています。

だのに、何故、別の本の写真をつけたのか?
それは、人の本質は遺伝子だけで決定しない
という最近の研究を先ず置いておきたいから。
「やわらかな遺伝子」という本です。

さて。誤解されないように前提を置いたところでマイクルマクダウエルさんのSF内の説明。

「実は人間の基本設計図、21本目の染色体に
『神』や『選民』が存在する。

三つの遺伝子に三つのメッセージ。
方向-場所。動機-理由。
それから行け行け行け、という能動性。
これが、陽性に出るか陰性に出るかで
人の素質が決まる。

A遺伝子は、アンビション(功名心)
B遺伝子は、ベビー(子供を産む本能)
C遺伝子は、コール(お告げ)夢想家。

A陽性は冒険家。
B陽性は家族主義者。
C陽性は? 純粋な信仰なら聖職者
純粋な理性なら哲学者
純粋な技能なら物理学者。

特性が合併したら?
BC陽性なら、義務感と忠誠心ある善良な市民。
AC陽性なら、創作者、芸術家や発明家。
AB陽性なら、誰にでも好かれる王様、大立者。

ABC三種全て陽性は?
ごくまれに生まれる、政治家、聖者、カリスマ

三種全て陰性は?
彼らは、ただ存在して、その日その日を刹那的に生きるのみの人だよ。空っぽな人々。

新しい星への移住を希望した中で、
その陽性の選民だけが、箱舟に乗れるのか?

いや、王様や夢想家、冒険家ばかりでは旅は
頓挫してしまう。舟の中で争いが起きる。

賢明で利己的でない指導者と、予期しない出来事に対処できる独創的で安定したひたむきな人が中核になる。あとは、新しい星に着くまで
面倒を起こさないよう三等客室(配偶子バンク)で旅してもらうのさ。」

この遺伝子解明は、小説内のサンクチュアリで
研究された設定になっています。なるほど…。

もし、人がこのように仕分けられるとしたら。
noteにいる皆さんは、いろいろ陽性の方が
多そうですね。

そして、前置きに戻りますが、
もし人にそういう設計図があったとしても。

陽性を引き出すのは、生まれたあとの環境が
大きく影響を受ける。
全て陽性を持って生まれても、それを見出し生かす環境があってこそなのだとか。

貧困や暴力が日常のもとには、健全な芽もしおれてただ生きるだけの人になってしまう。
何か、現在の無気力な人が多そうな日本の状態を示しているようでもありますね。

さて。このメモと女だけの街設定のもとに、次の作品を作ってみようかと検討中です。

#読書メモ