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初めて海外出張に行った時に思ったことです。私、貫禄がない……。
決して童顔ではありません。

私は一担当者として、アジアの10か国ぐらいを2週間かけて回ったのですが、現地の同年代の女性はプレイングながらマネージャーぐらいの肩書はあるのですよね。私は昭和に設立された日本のメーカーにいて、あと3年ぐらいで主任になるかどうかというところでした。

逆に、現地の人は何の決裁権限も持たないヒトが、何しに来ているのだろう?と不思議に思ったかもしれません。

当時私は海外人事を担当していて、海外子会社や事務所から
「総務部長みたいなエライ人に来られても実情が伝わらないから、規程をよく知る担当者を派遣して欲しい」
と乞われてのことだったのですが。

一般職から総合職転換した時に、海外人事を担当することになりました。人事部では総合職転換2人目でした。1人目の先輩が総合職転換失敗の烙印を押され、危うく私の推薦も消されかけたらしいですが、「違う人なんだからきちんと評価しろ」と言ってくれた人がいたと後で聞きました。

まあ、1人目が失敗だったからって「だから女性は」と決めつけるのは一般化のし過ぎというものですよ。私は私。

その先輩は当時37歳ぐらいだったと記憶しています。私は27歳ぐらいだったか……?自分の貫禄のなさに、先輩のような(厚)化粧をしたら大人らしく見えるだろうかと思ったものですが、一瞬でいや違うでしょと思い直したのでした。

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先日、御徒町で恰幅の良いスリランカ人が、華奢で小柄な日本人がお金を持っていても石を売ってもらえなかったので、自分が間に入ってあげた……みたいなことを言っていて、自分の貫禄のなさを思い出したのでした。

ただ、石でそういう目に遭ったことはないと思います。それは多分、Graduate Gemologist(ダイアモンド鑑定/宝石鑑別のディプロマ)があることと、英語で交渉できることです。

「うっそ、ロードナイトの透明石あるの!?見せて見せて!」
とか、シリマナイトのキャッツアイを見つけて思わず買っていたり、エメラルドでもルビーでもサファイアでもトルマリンでも、もれなくトラピッチェには反応したり……まあ、紛うことなき石オタクなのはわかりますな。

パライバトルマリンとか、パパラチアサファイアとか、インペリアルトパーズとか、お高い石を買う時はどうなのでしょうね。まあこちらも初めてのところではなく、普段お付き合いのある問屋さんや上述のスリランカ人にまずは当たるから大丈夫でしょうか。

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貫禄がなくて良いやら悪いやらだったのが、足首の靭帯部分断裂で松葉杖だった時。駅で小学4、5年位の男の子たちが「お荷物お持ちしましょうか?」と声をかけてくれました。

なんて良い子たちなんだろう!日本も捨てたもんじゃないわね!と思いましたが、小学生から見ても弱そうなオバお姉さんがヨレヨレ歩いていたのでしょうね。

当時は実業団のスポーツチームを持っている会社にいました。怪我で故障した陸上部員が「骨折して松葉杖だった時、みんな冷たかったっすよ」と言っていたので、いかにも”怪我したスポーツマン”だと、きっと大丈夫と思ってしまうのかもしれません。
私なんて、2週間の松葉杖生活で、今度は手が腱鞘炎になりましたから。

電車で席を譲ってくれたのは外国人の方ばかりでした。ボリス・エリツィンによく似たおじちゃんが手招きして自分の席を空けてくれたり、自分の大きなリュックを席に置いて確保して、車内を歩いて呼びに来てくれた女性。今でも覚えています。

一番厳しいのはサラリーマンでしたよ!ギプスして曲げられない足ですら、邪魔そうに迷惑そうに見られましたっけ。

#貫禄 #仕事

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