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その資格を持っていないとその仕事はできない、という資格が最強でしょうが、そうでない資格もモノサシにはなります。

私の退職にあたって後任を募集した時、資格欄に「給与計算実務能力検定」を書いている応募者がチラホラいたので、こんな検定あるんだね、と同僚と話していました。2014年にはあったようですね。

公式サイトを見ると、2級は初心者向け、1級は給与経験者向けという難易度のようです。こうした検定で良さそうな点は、基本が網羅できることです。会社や業種によっては全く使わないものもありますから。

かつての同僚は、社会保険実務を10年ほど担当していました。私が一緒に働いた会社はアパレルブランドで店舗は若い女性が多く、常時100~200名ぐらい産休・育休の人がいました。ところがその人は、産休・育休の手続き経験が全くなかったのだとか……前の業界を聞いて納得、建築業だそうです。そもそも女性が少なかったのだ、と。

もちろん、きちんと勉強して実務では問題なく追いついていましたが、経験年数だけではなんとも言えないものですね。私も社労士の勉強をしていた時、日雇いの雇用保険の手続きなど全く知らないことがあり、経験した実務はほんの一部で、業種によってもかなり違うと思い知りました。

また、OJTの質もあります。これは非常にバラツキが大きいです。
特に1社にずっと勤めている人は、上司や先輩が教えてくれたことが100%でしょうけれど、これが必ずしも合っていなかったとか、効率的ではなかったとか、転職すると気づくもので。

ですから採用の時は、職務経歴書に「やった」と書いてあってもどの程度できるのかわからないので(苦い経験あり)「どのようにやっていたか」を聞く中で、根本からわかっているかどうか判断していました。

資格なり検定なりがあればレベル感がわかりますので、その分野にいる人であれば参考になるのではないかと思います。私はしています。

例えば、メンタルヘルスマネジメント検定は受験者数も伸びているそうですし、「メンタルヘルスに関心があるのだな」とはわかります。

Ⅲ種がセルフケア、Ⅱ種がラインケア、Ⅰ種がマスターコース。先日Ⅱ種取得を管理職全員に推奨している会社がある、と、カウンセリング方面の仲間内で話題になりました。それ、私もⅡ種を受験した時から思っていました。

でも、「コスパ」「タイパ」を意識してネットで調べる人は、取得にかかる時間や受験料、その後に稼げるかどうかを表面的に調べただけで ”使えない資格” 呼ばわりしているかもしれませんね。

コスパという意味では、例えばセルフケアを体系的に学んでおいて、何かあった時に「そういえば…」と思い当たり、早めにケアしたり受診したりしてその後のダメージを防げるのであれば、テキストの数千円、受験料の数千円なんて安いものではないでしょうか。

コストパフォーマンスってそういう事ではないかな、と私は思います。
楽して取れて儲かる資格なんて、あるなら私が取りたいですわ!

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