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ミン・ユンギに逢った日のこと。D-DAYのこと。

SUGA | Agust D TOUR in JAPAN
2023年6月3日土曜日 17時開演 
横浜ぴあアリーナMM 2階スタンド席正面前列

想いの備忘録

Road to Live

2022年6月14日の防弾会食でグループ活動の休止が発表されたとき、私が号泣した最大の理由は、バンタンのライブへの参加が、ユンギに逢える日が、遥か遠くになった気がして、物凄く寂しかったからだった。
少しずつコロナ渦から通常の日本に戻り、他アーティストの来日公演のアナウンスが続く中、逢いたくて逢いたくて、声が聴きたくて、一緒に歌いたくて仕方ないユンギに会えるのは、あと何年待てば良いのだろうと悲観した。
そして、その自分勝手な我儘な思考にも更に悲観した。

パニック症で飛行機恐怖症の私は、海外コンは無理だった。
釜山コンも悩みに悩んだけど、やっぱり怖かった。

そんな中でのAgustDのツアー発表。鳥肌立った。
どこか1公演ならチケット取れるだろうと楽観していた自分に✊パンチもん。

チケット全滅。仲良いアミ友達も全滅。
モバイルFC、2次、一般、どんどん厳しくなるのはわかっていたので、
「どれだけ好きでも逢えないときは逢えないよね…運だけだもんな。”時”は今じゃなかったのか。」と沈む気持ちと、
「諦められないでしょ!がんばれ私」と鼓舞する自分とで感情が落ち着かない。
荒れているTLも、落ち込んでいるユンギペンのツイもを見るのも辛い。

そんな中、声をかけてくれたフォロワーのolieちゃん。
私のツイートが大好きと言ってくれた。
olieちゃんのツイを見に行ったら、私のことかなと思える素敵なツイートがあった。
ユンギ沼のきっかけが私のツイといっても過言ではない、と書いてあった。泣いた。
ユンギのライブに行けるかもってことももちろん嬉しかったけど、そのツイが本当に嬉しかった。
声をかけるのに勇気を出してくれたと言ってくれたことも。

娘に見せて自慢した(笑)
会社の友達にライブ行けるようになったことと、そのツイを見せたら
「そんな優しい人がいるの」と感動して友達が泣いたほどだ。

olieちゃんはDMで必須に怪しい人ではないアピールをしてくれた(笑)
自己紹介してくれて、プライベート満載のインスタ垢教えてくれたり、LINE交換してくれたり。
あんな素敵なツイしてくれる人、疑ったりしないのに(笑)

私を誘ったことで、自分だけの心配だけじゃなくなるわけで(チケット忘れ、体調管理とか)要らぬ心配ごとも増えたと思う。
他に誘いたいユンギペンのお友達もいただろう。
本当にありがとう。いつか恩返ししたい。

ライブ当日に逢ったolieちゃんは、ほんわかした柔らかい雰囲気で見ているだけで癒される人だった。
なのに、ライブ中は“そんな細い身体のどこからその声が?”というほどの熱さ。
掛け声も私の何倍も覚えていた。ライブ直前まで歌詞を見直していた。
カッコよかった。ギャップ萌え。
優しくて気遣いができて人を癒せる雰囲気を持っているけど、芯の強さが見える素敵な大人。
インスタからも丁寧な暮らしぶりがわかる。
出会えたことに感謝したくなる人。




ライブの話

ライブの当日と、アルバム「D-DAY」の曲の感想も交えて。
正直、興奮状態だったのか酸欠だったのか、ライブは記憶が飛んでいるところも多い(泣)


16時開場。席の近いアミたちにご挨拶。
ソンムル頂いたり。
開演ギリギリまで空席だった席にアミが来た時は、みんなで胸を撫で下ろした。

17時開演。
数分遅れて暗転。大歓声。
初めて生で見た会場全体を照らすアミボムの光の綺麗さ。
響くミン・ユンギのコール。
自然発生した何度かのWAVE。
ARMYの一体感の凄さに泣きそう。
というか、ライブ中はずっと泣くのを我慢しているような感じだった。

会場入りしてから緊張で小刻みに震えていたけど、音が鳴ったら止まった。

「Haegeum」のイントロ。
フードを被った4名のダンサーに抱えられ登場のユンギ。
前日のツイで見かけた感想と同じだった。

ユンギ、本当に存在した。
私の大好きな人、日本にいる。目の前にいる。
「ユンギぃぃぃぃぃぃぃぃ」と叫びながら涙ぽろぽろ零れた。

逢いたくて仕方なかった。
逢えた。
本当に逢いたかった。
ARMYになって、私はユンギに強くしてもらった。
ちょっとだけ優しくなれた。
誰しも平等であることを知った。
価値の違う人を認める強さを教わった。
誰かの傷と優しさに同時に触れた約3年間だった。
SNSが辛い時期もあった。
でも人の優しさに救われたのもSNSだった。

遠くからでも「ありがとう」が言いたかった。


そんな感傷的な気分も、ユンギの第一声で吹き飛んだ!

「Haegeum」

ヘドバンしながら、膝を交互に上げながら、リズムをとるあのユンギ。
揺れる髪先から足の先まで、全身で音を楽しむユンギ。
音楽で生きてきた人の、音楽で生きる覚悟のある人の、ステージ。
この1曲目で、今日のライブの盛り上がりが決まる気がして頑張った!

(私はライブを静かに聞く人を見て不満に思ったことはない。楽しみ方の表現方法は個人差があるから。ユンギごめんw
ただ、大前提としてライブを楽しみにしていること。マナーの悪い人は、問題外。
静かに楽しむ人の割合が増えれば増えるほど、ライブ全体が盛り上がらないのも事実。アーティストとしては萎えるだろう。アーティストと客の相乗効果は1000%あると思う。

身体的精神的に問題ないのであれば、一緒に歌ったり、自分が思ってる以上の歓声を出したり、自然に手が上がったり、踊ったりするのがライブの醍醐味でもあって、自分の殻を破って違う景色を見るのも楽しいよ!って言う意味でも、音楽好きのユンギが「騒げ~!」って言うのもめちゃわかる。
でもね、他国と違って1日9,000人しか入ってない会場で、イルアミ、本当に大歓声だったと思う!どの日も頑張った!)


ダンサーさんに黒い羽織を着せられて始まった「Daechwita」。
続く「AgustD」「give it to me」。
何度も聞いてきた曲たち。
覚えた掛け声を叫ぶ。すでに喉に違和感(笑)

めちゃくちゃ楽しい。
こんなに一緒に歌うライブは初めてなので、ほんとに楽しい。

MCもなく、ここまで一気に会場のボルテージ上げたユンギ。心配していた咳も、思ったより大丈夫そう。

楽しみにしていた曲の一つ「Seesaw」。
アミの合唱にまた涙。
TLで流れてくる、あの有名なイルコン音漏れのSeesaw動画に、ずっと憧れがあったから。
ギターを弾く指が綺麗。
親指を噛んでしまう癖を思い出し、爪が本当に綺麗になったねぇとしみじみ。

「SDL」の軽やかさで気持ちよく体を揺らす。

そして、「People」。
私にとって特別な1曲。No.1の曲。代わりの聞かない曲。
イヤホンから聞くこの曲に何度涙を流し、救われたか。
泣きながら一緒に歌った。忘れられない一曲。

続く「People Pt.2」
D-DAYのWeverse Liveで「ストーリーがないから好き。ピョンヤン冷麺のように味が薄くても長く聞ける音楽を作ろうとしました。」と言っていたのが印象的。
IUパートでマイクをARMYに向けているユンギはなんとも幸せそうな顔をしていた。

2度と聴けないと思っていた「Cypher3」。
続く「Cypher4」「UGH!」「DDAENG」
一段と声援の声が大きい!!!
作成当時の抵抗、反発、怒りのエネルギーは衰えてない。
これぞ、ミン・ユンギ。
覇気が目に見える。

生で聞けた「Make some noise!!!!」
突き刺すような歓声とはこのことかと思った。

「HUH?!」でホビを想う。
いつか2人のバージョン聴きたいな。

「Life gose on」が、これまた泣けて仕方ない。
最高じゃないか、AgustDバージョンも。
手を高めに上げて鍵盤を叩くユンギの手が、可愛くて、猫みたいで癒された。あの弾き方、好き。

「Snooze」
教授の笑顔が映し出されると、まだ胸がぎゅっとなる。
Wラで「10代、20代、30代、40代、50代、何かを達成するために頑張って居眠りしているすべての方たちに捧げるそんな曲です。」
と言っていた。

思いっきり泣いて 世の中が憎いときは
君を歓迎した手が 指さしに変わった時
ため息を大きくついて クソみたいだと喚いたっていい
君もまた他の人と変わらない人間なんだから

歌詞にもある通り、ユンギは何度も指され泣いてきたんだろう。
特に、ファンからの歓迎が指さしに変わったときは、どれほど辛かっただろう。

後輩や頑張っている人へ、「泣いていいよ。クソみたいだと喚いて良いよ。」という、ユンギのとんでもなく広い愛が、今日もまた世界のどこかで苦しんでいるARMYや、同じ世界で戦っている後輩をを救っているんだろうなと思う。

D-DAY-ROADで、庭を見渡しながらユンギが「余裕か」ってつぶやくシーンがあって。特に何も無いシーンなんだけど、なんか惹かれるシーンで。
「どんなこともいつかは良くなるから。少しうたた寝していても、良くなるから。」というユンギと重なるのかもしれない。


「Polar Night」
和訳読んでぶっ飛んだ曲。歌詞がすごい。
Polar Night(極夜)とは、一日を通して太陽が昇らない現象のこと。
昼中の闇。
Wラで「沢山の人たちの心の中に怒りがいっぱい溜まってるんだと。
お互いのことを憎んでるんだと。
ある枠に閉じ込められて、あの人に対する共感と理解をせずに、激しく戦っていると思って書き始めました」と言っていた。

俺の味方でなければ全て敵に、なってしまう極端な選択

俺たち同士で殴り合って争うなんてどういう意味
矛先は上に向けて

「矛先は上に」と歌詞をかみしめながらアミボムを振った。

「AMYGDALA」
スクリーンに傷のような線の入った演出だったのが、AgustDの傷を思い出させた。
アミたちの「My Amygdala」の掛け声が会場に響く。
オープニングと同じく、フードを被った4名のダンサーに抱えられ退場。
スタートに戻るかのよう。

この時のバンド演奏が、すっごいかっこ良かった!!!
生バンド、やっぱり良いね。

アンコール!
ミン・ユンギ、コール。

日本のユンギペンの中で語り継がれるであろう
「あなたが死ぬまでBTSというなら、こちとら一生ARMYです。」のうちわ。
会場は大いに盛り上がり、拍手喝さいだった。
映画館でもそうだったと聞いた。
“こちとら”のチョイスのセンスの良さに、笑いながら少し泣いた。

あと、今回のVCR、良く出来てたな~!
演技の上手さもあって、見入った。
考察苦手だからわからないけど、過去と未来を繋げる、意味のある重要な映像だったんだろうなと思う。

「D-DAY」
アンコール一曲目に D-DAYは、アルバムと同じく、最高にテンション上がる!

「Never Mind」
「The Last」

泣かずには聞けない2曲。

今回のツアーのセトリは、BTSのSUGAとAgustDの曲が境界無く組まれている。
この2曲をラストに持ってきたユンギは、過去の自分に許しを与えたように見えた。
スクリーンには、
四方八方からユンギを捉えられた映像。
不規則に進む時間のカウント画面。
過去も未来も全てひっくるめて、どんなアングルから見やがれという、世間に対する覚悟のような、ARMYに対する全信頼のような。
そんな演出にみえた。

D-DAYのアルバムの話を少し

AgustD 3部作は、過去、現在、未来を行き来している。

私の解釈だけど、
Daechwitaでは、目隠しされ手を縛られ制限の中生きている現在のAgustD(黒髪)が、拘束から放たれた後、過去のAgustD(金髪王)に銃口を向ける。
過去の自分との決別。

現在の自分が過去の自分へ銃口を向け、倒すシーンは、Haegeumとリンクする。

「取り返せない過去に、自分自身で許しが必要で、辛かった過去を僕ならではの方法で許した一つ方法がD-DAYのアルバムを作った理由」だと語ったユンギ。
D-DAYのタイトルは「人生のあらゆる束縛から自分を解放するために」つけたとも。

過去は過去であり、現在は現在であり、未来は未来であるのみ
過度な意味付けは苦しくなるが十中八九

Road to D-DAY

この言葉を理解出来た日、まさに解放されるんだろうなと思う。
自分を正当化せずに、間違った自分をも許すというのは、とても難しい。
そして、過去の自分を許すには、まず現在の自分を解放し、自分自身を好きになることから始まる気がする。

AMYGDALAで自ら作った傷は、Haegeumでは治った傷跡に変わった。

Wラで「Daechwita→Haegeum→AMYGDALAの順で公開されたけど、この順番が正しいといったことはありません」と言っていた通り、人によって解釈は自由だ。

AMYGDALA→Daechwita→Haegeumの時間軸なんだろうか。
この順にどんな意味があるのか。
これから少しずつ考えてみたい。


かなり長くなったけど、私の備忘録。

ドキュメンタリーを見ていると、すっぴんのユンギは幼く、心細そうな表情に見える時がある。

ライブで煽りまくるユンギも、
黒のニット帽をかぶって不安そうなユンギも、どちらも大好きなミン•ユンギ。

暫くは、ライブを思い出してきゅんとなるロス期間に入るだろう。

家事、仕事、子育てと日常に戻りながらも、ふと、思い出しては手が止まる。

その時間も悪くない。

最後に。
今回、チケットが手に入らず泣いた多くのARMYに、数年後には多くの幸運を。
行けて良かったねと言ってくれたARMYに、ありがとうを。

ユンギ、また逢おう。
こちとら、一生ARMYですから。