花と暮らす方たちに、大切にしているモノのエピソードを綴っていただく「Wished list」
第10回のライター、篠丸正代さんに、エッセイを寄せていただきました。

これからを生きる

私の大切な時・・・ライフスタイルを振り返ってみたいと思う。

10代 皆より一歩下がった人見知り
20代 何となくふんわりと楽しく
30代 子育て真っ只中、無我夢中
40代 少しゆとりが出るもまだまだ子育て中
50代 お尻に火がつきハンディキャップがある息子と共にケーキ屋奮闘
60代 介護が加わり又もや必死
そして現在、ケーキ屋廃業し、義母の介護も終わり、アートフラワーや
寄せ植えアレンジのレッスン始める

そして、そろそろ我を振り返り、これからの人生は・・・と、考え始める。

過ぎ去ったその時その時の大切な時間は、
色々な形があり、少しずつ感じ方や想いの強さも変わっていく
後悔のない人生を送るなんてあり得ない
それでも少しでも後悔無いように生きていたい
人生の中で、選択しなくてはいけない時
どちらの方向へ進むべきか迷う時
少し落ち着いて
どちらの方向へ行きたいかでは無く
どちらへ進むのが正しいか
と、私なりのやり方で今まで選んで生きてきた

選択1・・・
養護学校を卒業した息子は、仲間達も居る 作業所へ通い出した。できない事も多いが、何か一つしっかり出来ることを身に付けさせたいと考え、二人でケーキ屋を始める。素人の私がケーキ屋を始めるには、とても大きな決断が要った。今まで歩んだ人生の中で一番エネルギーを要した時だった。

選択2・・・
突然始まった義母の介護。それまではスープの冷めない距離での関係だったが、介護5の状態で義母が退院し、１つのベッドで義母と二人一緒に寝る生活が始まった。後々周りから大変だったね！と言われる事も度々あったが、その時大変さは正直あまり感じてなかった。それよりも、義母を何とか元どおりに回復させなきゃ！との思いの方が優っていたからかも知れない。お陰で歩けるようになるまで義母は回復したが、3年前に他界した。

この二つは、後悔しない選択の出来事だった。後悔する選択も当然あるけど、これは書かずにいよう。

そろそろカウントダウンが始まってきた人生、これからの大切な時間。

今までガーデニングに始まり、押し花、アレンジ、プリザーブドフラワー、ケーキ屋、アーティフィシャルフラワーと色々な事に関わってきたが、お花はいつも身近にあった。
これからの人生、その中で本当に楽しみたいこと、素敵な時間作りのため、お花とのゆとりある触れ合いを大切に丁寧に、生きてゆきたい。

writer
篠丸正代 @naturalwindfuca

1997年より押し花作家として活動。
2009年よりケーキ屋Natural Cake Fucaナチュラルケーキ風薫を息子と共に営む。
2018年よりshabby &naturalの認定校と してアーティフィシャルフラワーのレッスン、販売を始める。
現在はアーティフィシャルフラワーのレッスン、販売、寄せ植えアレンジのレッスンをナチュラルフウカとして活動。インスタグラム、naturalwindfucaで紹介。

※ #10をもちまして、Wished listの連載はお休みさせていただきます。読者の皆さま、ライターの皆さまありがとうございました。