メンタル反復横跳び

このごろ調子が悪い。主にこころの。

仕事が忙しいのが良くないのだと思う。
唯一最大に信頼していた先輩が休職に入ってしまって、物理的に仕事量が増えたのもあるが、心理的な支えを失ってしまったことが大きい気がする。

良くないことを考えてしまう。
彼氏に裏切られる夢をよく見る。

薬を飲んでも寝付きにくくなり、そういう時は決まって心がザワつく。不安が押し寄せてくる。

10代の頃に自らつけた、両腕の合計何百本もの切り傷のあとが、私に早く死ね、早く死ね、と呼びかけてくる気さえする。

あとから考えてみればなんでもないようなことで、彼氏に激しく怒ってしまうことがまた増えてしまった。もう彼にはいつ刺されても文句は言えません。南無三。

自己嫌悪。
反省して、次に生かせるのならまだしも、私はまたやってしまう。
自分をコントロールできない。激しい怒りや裏切られたという歪んだ認知を自分で疑うことができない。

調子が悪いと、元彼を思い出す。バツイチの元彼。煙臭くて、不潔で、みっともない記憶。逃げたくなる。

私は自傷行為に耽った10代の頃の自分も捨てられず、地獄のような恋愛遍歴も捨てられず、自分だけはずっとこんな自分と共にありつづけなければならない。死ぬまでそれを強いられているのだと改めて思い知る。

死にたい。醜いこの肉体を脱ぎたい。誰にみせても恥ずかしいこの人生を捨ててしまいたい。

学も愛もない両親の元に生まれ、両親の激しい罵りあいの狭間で小学校の宿題をして育ち、父がいなくなってからは人前で何をするのも恥ずかしくつらくなり、中学には行けなくなり、取り柄だった真面目さも勤勉さも最低限の学力も失って底辺高校に進学し、ようやく少し持ち直して短大に進学したが結局は誰にも自慢できない会社に入り、半年でうつ病になった。

両親の不仲は自分のせいだという意識が根底にこびり付いていて、家庭の中でさえ、学校の中でさえ、いつも自分は邪魔な存在だという意識が抜けなかった。今もそうだ。私が居なくなれば何人が幸せになれるだろうかと指折り数え始めたら両手じゃ到底足りないような気がするのだ。どれだけ自分が社会に関与しているつもりなのだろうか。つくづく傲慢な女だ。本当に嫌になる。

お金がない、と言われると、お前にかける金が勿体無いから死んでくれと翻訳されて聞こえる。被害妄想なのだ。これは被害妄想なのだ。誰もそんなことは言っていないのだ。

何もかも自分を死なせるための言葉に変換する脳。もうこの脳を引っこ抜いて人工知能でも埋め込んで欲しい。よっぽど社会の役に立つだろうから。

親の学歴(母親は中卒、父親は農業高校卒)を超えた時は初めて生きた心地がした。初めて自分に価値があると思えた。
そういう経験を、小さな何かを、積み重ねて自分の土台を自分で作っていくしかないのだと知ってはいる。だが自分でその積み上げた山を崩してしまうのだからどうしようもない。
自分を愛してくれる人を見つけたら、今度はその愛を否定したくなる。怖いから。何もかもが怖い。信じることも信じないことも怖いし辛いから逃げたくなる。

自分のことが信用出来ないから誰のことも信用出来ない。
時々、「自分がない」という感覚に襲われる。
自分の意識というか意志というか、自分を自分たらしめるものみたいなものがないというのか。説明し難いのだがとにかくこれが苦しい。哲学者でもないのに無駄なことで苦しんでいる。空虚感、というと少し違うのだけど、分かりやすい熟語にするとこれくらいしか思いつかないのでとりあえずこれでいいだろう。

自分の脳みその出来の悪さにイライラする。「イライラする」のも、自分の感情に思考が追いつかないから処理できずに「イライラ」としか表現できないからだ。

頭が悪いと人生が本当につまらない。うつが酷い時は本も読めない。活字を追えないのだ。
テレビを見ても内容が理解できない。会話を会話として聞き取れない。言語を理解していてもそのニュアンスまでは理解できないというか、笑いどころで笑えないし泣きどころで泣けないのだ。

多分いくつかのニューロンが死んでいる。どうせならそのまま肉体ごと死んでくれ、と思う。

またここから浮上して、本なんか読めたらきっと嬉しいという気持ちが湧くだろう。また何度でも沈んでまた何度でも浮上してくれ自分。そしてババアになるまで生きながらえてくれたらとりあえず及第点だ。

がんばれ自分。明日の自分がダメなら来週の自分でいい。今日よりちょっとだけ浮上してくれ。あまり上がりすぎるな。落ちる時がキツイから。


20230222

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