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娘からきついダメ出し/ありがたし!!

三番目の末っ子、長女が大学卒業! 袴を来て卒業式に出かけました。
記念の庭先での写真です。娘からOKもらいました。子どもが小さいころは写真はNGでしたが、大きくなったので良いかなと。
さてこの娘ですが、見ての通り気の強さが私にそっくり。でも頼りになるんですよ!!!
時々、気が向くと私の原稿を読んでダメ出ししてくれるのです。息子は気を使った言い方をしてくれましたが、娘はズバッと来ます。
さて、それで今日の原稿は娘からこう言われたものです。

ママこれじゃ自分のブログみたいよ。自分語りが多すぎる!

それは日本経済新聞から依頼された新入社員向けの原稿。1000字。4月はいつもの学生向けの「就活のリアル」を新入社員向けにしましょう! というご依頼です。
そこで今度新入社員になる当事者の娘に見せたら、こうです。
「新聞の記事でしょ?これじゃブログみたいよ。自分語りが多すぎる!!」
と。確かに私もそこは懸念しており。痛いところを突かれたな、と。
おっしゃるとおり、そのとおり! 
「そうだよねー」と書き直し、母は朝4時に就寝ですよ・・・。
でもいいものになりました。娘に感謝です。


子育てに奮闘中のみなさま! 子どもって成長すると親を助けてくれますよ。
その日を楽しみに、今は頑張ってくださいね。 
ではでは、その没になった原稿をこちらに書きます。
転んでもただでは起きないぞ!
後日出ます日本経済新聞の完成原稿と是非比べてみてくださいね。
掲載日はまたお知らせします。

新入社員に贈る言葉「空っぽな箱でいい」

「会社の仕事って本当に地味なことの積み重ねですね」ある優秀な大学を出た女子学生で誰もがうらやむような人気企業に入った人がそういったことが忘れられない。優秀な大学、そして激烈な就活を勝ち抜いて得た毎日がこれなのか、と愕然としたという。
「思っていたのと違った」学生のみんなが会社に入って口々に言う言葉だ。
新入社員のみなさんにとって、これから始まる会社員生活は、まるで外国で生活するような異文化との出会いだと思う。おそらく驚くことだらけだ。
私は日本初のキャリアコンサルタントとして起業してから28年になるが、その前に会社員経験が10年ある。その10年間は私にとって貴重な10年間であり、なぜならそこでビジネスの基礎をすべて教わったからだ。給料をもらいながらビジネススクールに通っていたようなものだ。起業して今の私があるのは、あの10年間のお陰である。


 なにしろダメダメな新入社員だった。あの頃の私を知っている方々で起業した今のこの私を想像できた人は皆無だと思う。もちろん自分自身も。とにかく思い出すだけで赤面ものである。あまりの無知と礼儀知らずに周囲の人たちは「長く続かないな」と思われたに違いない。
国文学科卒業の私にはビジネス用語、経済用語がまるでわからなかった。今でも覚えているが、経理の部署から「今日の為替は」と言われて「為替って何ですか?」と聞いたほどだ。そんな無知な新入社員だった私がこうして日本経済新聞に連載を持つようになるとは驚きである。
そこで私がしたことは、なんとか周囲の会話についていけるようにと、必死でビジネス書を読み漁ることだ。その頃流行り始めていたドラッガーをはじめ、新聞も毎日読んだ。すると会社で飛び交う言葉が理解できるようになり、会社での振る舞い方がわかってきて、会社員生活は刺激に満ちたものになって行った。ビジネスの共通言語を持つというのは大切なことだ。


新入社員の皆さんは、私ほどダメダメではないとは思うが、多少ダメでもいい。なんなら空っぽな箱でいい。そこにどんどん先輩方から新しい知識を入れてもらえばいいのだ。その代わり、ふたを閉じていないこと。わかりません、教えてください、とどんどん自分の無知をさらけ出し、吸収していこう。黙っていても誰も教えてくれない。まずは元気に挨拶して、教えてください!というポーズを見せることだ。
社会人生活は異文化コミュニケーションのはじまり。外国に旅した時のように、自分から挨拶して話しかけていこう。できれば相手の言語を理解できるように、ビジネスの共通言語を持って。


入社前は「働くなんて人生の墓場だ」くらいに思ってブルーになったものだが、会社員生活は一言でいうと意外と楽しかった。学生時代に考えていた日々よりも何十倍も良い日々が待っていることを祈ります。

以上

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