Realism-Reading。

8月26日、アフィリア・サーガの3rdアルバム『Realism』が発売されました!。
個人的にも超待望だったアルバム、収録楽曲についての思い出や感想について語っていきたいと思います。

1.ヴィーナスと蒼き七つの海
2014年に開催されたアフィリア・サーガ5周年記念ライブツアーのために作られた楽曲で、当初はリリースの予定も無かったそう(同ツアーの最終公演にて初披露されたマジカル☆エクスプレス☆ジャーニーのシングルに収録)。
レッツセイル!、みんなでいこう!といったコールも楽しい。船での旅を表現したであろう、帆のロープを引くような振りや、サビでの手の上下は荒波を表現しているのだと思うけど、その荒波を越えて君だけに会いに来た!というメッセージがアツい。
会いに行きたいという思いだけではダメで、待っている人がいるから会いに行こうと思うし、会いに行きたいと思える、その感謝が伝えられる愛情の強い楽曲。
個人的にはツアーの会場限定シングルとして、各会場でジャケ写を変えて限定で販売するみたいな売り方でもよかったのになぁと思っていた。そういう売り方をしていたら、最近ファンになったという人にとっては待望の収録(しかも一曲目)というテンションも演出できたと思うので、勿体なさを感じてしまう部分もある。
ライブツアーをやりますという話が出たときに生メール等でツアー用にツアーのテーマソングになるような新曲があったらいいのにという話をメンバーに熱弁していたので、楽曲が発表されたときは私信かなと思うくらい嬉しかった。
『君に、君だけに会いに来たよ!』という歌詞もあって、海外や地方遠征では一曲目として選ばれることも多いが、最近ではライブの中盤や終盤を任せられることも多く、先日開催された台湾遠征では合計三回披露され、それについてルイズさんは『三回もやったら飽きちゃうかもなぁと思っていたけど、何曲目にやるかで違った響き方をしていてよかった』と語っていたし、この台湾遠征のラスト曲として歌われたことは大きかったように思う。
『ありがとう』で終わるこの曲はもっと日本のライブでもラストで歌われるべきだし、その地力のある曲だと思っている。放ロマ、飛行実習、恋Wizと並んでラストの定番曲になってほしい。
今アフィリア・サーガで一番好きな曲は?と聞かれたらこのヴィーナスと蒼き七つの海だと答えるくらい大好きな曲です。

2.Spark In My Heart~世界が終わるとしても~
アフィリア・サーガとは初タッグになる、サイキックラバーのYOFFYさんによる楽曲。
恋のWizard百年戦争のように、みんなで歌うような部分のある楽曲がほしいというメンバーの意見も反映され、サビの『Spark In My Heart』を拳を突き上げながらみんなで歌うのが楽しく盛り上がる。
池袋東武百貨店でのリリイベにはYOFFYさんも訪れ、ライブを見てその盛り上がってる様子に喜んでくれていた。
アフィリア・サーガ楽曲にはあまりない力強い言葉の多い歌詞で、ダンスもそれに応じて激しくなっていて見ごたえがある。いつも通りの合唱スタイルではあるが、時おり珍しくメンバーコールも出るくらいに、前に出てメインで歌っているメンバーがかっこよく目立って見える楽曲。
個人的にはレイミーさんのパフォーマンスの印象の強い楽曲なので、レイミーさんの卒業後にどういう印象に変わっていくのかが楽しみでも不安でもある。

3.S・M・L☆
アフィリア・サーガ初のTVアニメオープニングのタイアップ楽曲で、5万枚のセールスで自身最大のヒットとなった曲。
初の個別ジャケットによるCDもあり、そのシングル盤にはそれぞれのソロ音源も収録されているが、シュクレさん以外?のメンバーはソロ音源が発売されることは知らなかったらしい。いつも力強い声で煽っているシュクレさんの歌声が実は可愛いというギャップが話題になった。
ライブでは人気の楽曲(特にアニメファン受けが良い)だが、MIX、PPPH、ケチャといったアイドルヲタクの共通言語の使われない楽曲なので、アフィリア・サーガ目当てのヲタクの少ないアイドル現場では弱くもなる印象。
実際、勝ち抜き番組のアイドルお宝くじにこの曲で参戦したアフィリア・サーガはその一回で敗退している(このときは間のMCが長すぎて飽きられたり、年齢的に時間が迫っていたLa PomPon界隈に迷惑だった)といったマイナス要素もあったけど)。
アニメのヒロインであるショコラがお菓子好きというところから、お菓子や甘い言葉の多く使われた歌詞で、恋する女の子の可愛さに溢れている。
RealismのDVDにも収録されているミュージックビデオも非常に可愛い作りで、メンバー同士のイチャイチャや、衣装とアフィリア制服をチェンジする演出など見ていて楽しい。ちなみにマシュマロはユカフィンさんの私物が使われた。レイミーさんはこの撮影の日に体調を崩していたが、出来上がりが可愛かったので満足したらしい。
個人的にはアフィリア・サーガのMVの中で一番好きです。

4.ミライボタン
S・M・L☆のカップリング曲でかなり人気のある楽曲(自分も好き)という印象だが、ライブでの披露はあまりない。
この楽曲にも参加しているアリアさんエミュウさんが一度もこの曲を歌うことないまま卒業してしまったのは本当に失態だと思っている。なので、この曲は一度たりともオリジナルの状態で披露されたことがない。
これは打てる曲だとエミュウさんとレイナさんがMCの話も聞かずはしゃいでいたのが可愛かった思い出。
左右に誘導するような振りがあるのはこの頃に共演の多かった小桃音まいさんの民族大移動を意識したのかもしれない。
S・M・L☆の衣装は正面にボタンが付いているので、ボタンを付け外すような振り付けが映えそうだしそもそもS・M・L☆の衣装のイメージでつけられた振り付けなのではと思うが、S・M・L☆の衣装で歌われたことはほぼ無いのも残念。
ライブで育つ要素が多い楽曲なのにライブでの披露が少ないのが本当にもったいない。
アルバム収録ということで披露される機会が増えていくことを切に願っています。

5.マジカル☆エクスプレス☆ジャーニー
今までサーガのボーカル部分の土台を作っていたアリアさんの卒業後初のシングルで、それまでの楽曲よりもレイミーさんとレイナさんの声が強くなっている印象。久しぶりの『アフィリアの風』の言葉の入った楽曲ということもあって、新しいスタートを予感させる。
アニサマ2014ではアニメタイアップの無い曲ながらPVにも出演した深谷市のゆるキャラふっかちゃんと共にこの楽曲を披露。アニサマの舞台でアフィリアの単語の入った歌を歌えたことにメンバーが喜んでいた。
CD音源になっているメンバーとライブでのセリフを言うメンバーが違うので、聴き込んでPVを見たあとにライブで観ると新しい印象で楽しいかもしれない。
アフィリア・サーガ初のミュージックカードもリリースされ、ソロ音源に加えてコメント動画もダウンロードすることができた。各メンバーのセリフはそれぞれのソロ音源で聴くことができる。
二番サビ終わりの『めざすその先は 憧れのステーション』部分でルイズさんがセンターで踊るところが個人的に非常に好き。

6.ネプテューヌ☆サガして
エンディングながらアフィリア・サーガ初のアニメタイアップ曲で、以前から言い続けていた夢のひとつ、アニメソングを歌いたいという夢が叶った楽曲。今回のアルバムのRealismにはアフィリア・サーガの夢が現実になったという意味も込められているとかいないとか。
ネプテューヌというアニメタイトルの言葉とアフィリア・サーガのサガとが使われているところに桃井はるこさんからの愛を感じる一曲。
間のセリフを言っているメンバーがどんどん卒業していっているので、ライブでは初期とはだいぶ印象が変わってきた部分もある。
RealismのDVDには本作のミュージックビデオも収録されているが、シングルのDVD付き盤にはダンスバージョンのミュージックビデオも収録されているので、コミカルと称される今作のがに股ダンス等はそちらで存分に堪能できる。

7.BitterSweet
マジカル☆エクスプレス☆ジャーニーの3曲目のカップリング曲。ここからアフィリア・サーガのシングルには3曲ずつ収録されるようになる。
アイドルの歌うバラードというよりも、ロックバンドの歌うバラード曲のような楽曲を意識して作られた。
Realismに収録されることで、zeroと並んで現実というリアルさがより強調されて響くようになった印象。
最近はセレクトメンバーでの披露が中心だが、楽器隊の演奏も凝っている曲なので、生バンドのライブでフルメンバーで披露するところが見てみたい。

8.ジャポネスク×ロマネスク
旧新メンバー加入後の初シングル。ここからRealismはジャポネスク×ロマネスク収録曲がそのままの順番でセピア、zeroと続けて収録されている(アナログ盤も同様)ので、この順番、この3曲がセットになっていることの意味やバランスの良さも感じとれる。
リリース時にはタイアップ無しに加えてCMすらも作られず、リリースイベントでもBD付き盤1枚でデカチェキという特典だったこともあり売り上げは伸びず、かなり不遇なシングルとなってしまったが楽曲自体の評判は良かったように思う。
個人的にはこの曲はLa*La*Laラボリューションとのリンクが想像できるのが楽しい。
アフィリアの世界観として、なかなか登場させにくいであろうケータイが登場したり、ダイバージェンスという世界線の部分で共通している二曲だが、ララボにおける『脱線は事故のもと 計画的に飛べ!』の計画的にではなく、脱線して事故が起きてしまったのがジャポ×ロマの世界線なのかなと。
ジャポネスクも6文字のメッセージだったりする偶然。
ダンスの部分でも、メンバーが輪になって回りながらアピールする部分とかにララボとのリンクを感じる。
冒頭の『優しい風、吹かれて』という、優しい風というのがアフィリアの風のことで、時空を移動したお江戸もまたアフィリアの風の吹いている世界だったからこそ、アフィリア・サーガの歌とダンスの魔法がちゃんと魔法として発動して、無事に帰ってこられたというストーリーなのかなと妄想できる。
楽曲としてはアフィリア・サーガという異色な組み合わせではあったが、それゆえにインパクトある曲として鉄板の盛り上げ曲になっている。
ユカフィンさんが珍しく、衣装が好きではないと言っていたのが印象的。

9.セピア
ジャポネスク×ロマネスクのカップリング曲で奥井雅美さん作詞、激しいダンスとフォーメーション移動の複雑さで見ごたえのある楽曲で、セットリストに入るとライブの雰囲気や印象をがらっと変える力のある曲だと思う。
ローラ・シュクレーヌ卒業ライブではこの曲を一曲目に歌うという、今後絶対ないであろうセットリストで披露された。
メンバーの増減があると立ち位置調整が難しく、台湾でのライブでも新メンバーはこの楽曲だけ参加ができなかった。
この曲で中心になって踊るのがルイズさんマホさんコヒメさんなのは、度胸のある三人ということで選ばれたらしい。
個人的にはこの曲はやっぱりセンター位置のルイズさんを意識してしまうので、ロゼさんミィナさんとルイズさんの歌のように感じていた。
アイドルの横顔って、ちゃんと見ることができるのは同じステージに立ってて横から見られる同じグループのアイドルだけなんじゃないかと思うし、だから蒼い電車という、ロゼさんミィナさんのいないマジカル☆エクスプレス☆ジャーニー(この曲が久しぶりのアフィリアの風というフレーズの入った楽曲であることもあって)を歌っているときに、ルイズさんが他のメンバーの中に二人の横顔を探してしまったり見つけたりもしているという物語。
三度目の夏の終わり、というのも、サーガが結成してからちょうど三度目の夏の終わりあたりでロゼさんミィナさんの卒業の話が固まってる感じで、オレンジの空とか涙とかいうのもTIFの放ロマでのルイズさんの涙とモチーフが重なるところがある。
この三度目の夏というのに新しくレイミーさんの物語も加わってさらに厚みが出たような気がする。

10.zero
ジャポネスク×ロマネスクのカップリング曲で、初めての川嶋あいさんによる作詞曲。歌詞のリアルさはRealismを構成する重要な柱になっているように感じる。
優しい応援歌で、長くアイドルを続けてるメンバー自身への応援歌っていう感じがする。相手を励ますための歌というよりも、自分たちがこの歌によって励まされている姿を見せることで聴いている人に元気を与えたり、大丈夫なんだっていう説得力になるみたいな。
個人的には『何かが変わったようで 何かを少し足しただけかな』っていう部分の歌詞が非常に好き。変わったんじゃなくて足しただけっていうふうに考えたこと無かったなと。自分も変わったつもりで足し引きしただけなこと、いっぱいあるのかもなーと考えさせられた。

11.Never say Never
TVアニメ『ISUCA』の主題歌になったRealism発売時点での最新シングル。
アニメソングではあるが前二作のようにアニメに寄り添っているというよりは、作品を引っ張っていくように前向きなメッセージで爽やかに駆け抜けていくロックチューン。
間奏のギターソロではメンバーが脚を持ってギターのように弾く脚ギターというインパクト抜群の振り付けがあるが、アピールの絶好の機会であるアニサマ出演は今年はならなかった。
個人的にはマホさんセンターでのサンスネ後にキリッと顔を上げるマホさんがカッコよくて好きだったが、新メンバー加入後はいきなり新メンバーのモエさんがこのセンター位置で踊っていて驚いた。新メンバー加入時に一番驚いたのはここだったりする。
ソロバージョンを収録したミュージックカードも発売されたが、なぜかカップリング曲2曲も収録でシングル盤よりも高いという謎仕様。ミュージックカードはダウンロードされないと印税も発生しないので、ソロバージョン以外の音源は無駄にしかならず、ソロバージョンを聴きたいファンにも完全に無駄な出費をさせただけ。
オリコン対策でしかないミュージックカードを発売するのなら、Never say Neverとソロバージョンの2曲とで500円程度で売ればよかったし、特典券については2枚購入で1枚でよかった。ミュージックカードのオリコン計上ももう無くなったのでオリコン水増しのラストチャンスであったが、見事に失敗して終わってしまった。
そういう悪印象も重なってネガティブなイメージを感じるようになってしまったので、盛り上げ曲として披露されるこの曲では個人的にあんまり気持ちが盛り上がらなかったりする。
アニメやイベントに触れずに聴いたほうがメッセージをより素直に、勢いを感じて聴ける曲なのかもしれない。

12.女神さまのポイントカード
Never say Neverのカップリング曲。アフィリア・サーガとしてもアイドルとしても珍しいスカパンク調の曲で参加している楽器隊も豪華メンバー。
ルイズさん曰くレスが全然こない曲で、下を向いて手を振ったり中空を見つめるような振り付けが確かに多い。
楽曲の賑やかな感じにリリース当時の12人というメンバーの多さがマッチしていて、ステージ上でわちゃわちゃと動いている様子が見ていて楽しい。
zeroと同様に、今までひたむきに頑張ってきたメンバー自身を肯定、応援するようなメッセージが込められているように感じる。
他のアイドルにもなかなかない曲調でインパクトがあるので、本当ならもっと対バンで披露されてもいいと思っている。
『いまにラッキーが押し寄せる!』
本当に早く押し寄せてあげてほしい。

13.NEXT STAGE!
ネプテューヌ☆サガしてのカップリング曲で、今はStand-Up! Heartsによるカヴァーでの披露が中心になっているので、アフィリア・サーガとして歌う機会は無くなってきているが、やはりメンバー構成も立ち位置も毎回変わるハーツではステージ上でのフォーメーション移動はなかなか出来ないので、サーガバージョンはサーガバージョンとして両立させていってほしい。
今回Realismの豪華盤は大きな箱の仕様になっているので、『Open the Magic Box!』というのは豪華盤の箱のことみたいにも感じられたり。
シングル盤・新曲以外ではこの曲がアルバム最後の楽曲となっているのは、これから先のアフィリア・サーガのNEXT STAGE!も予感させる。
アナログ盤にも収録されていたのは少々意外にも感じたので選曲の理由が知りたい気持ち。

14.ハツコイ///ストライプ
PCゲームPRETTY×CATION2のテーマソングでそのゲームのサウンドトラックにのみ収録されていた一曲。
現時点ではこのゲームのイベントで2回披露されたのみ。その後シュクレさんの卒業や新メンバーの加入、レイミーさんの卒業も控えているので、またしばらくは披露されないままなのではないかと思われる。
初披露時はハツコイ///ストライプに合わせてライブやイベントでたまに着られているストライプ衣装で披露されたが、これはマホさんからの提案だったらしい。
アルバムの収録曲(仮)が最初に発表された時点では収録予定がなかったので、さすがに新曲一曲のみで3000円で売るのは険しすぎるだろ…と思っていたので、収録されてくれて本当によかった。
サーガのPCゲーム曲の流れを汲む可愛らしい楽曲で、今作Realismでは可愛い系の楽曲が少ないぶん、この曲が収録されていることでバランスがよくなっていると思う。

15.転校ガール
今作Realismにおけるリード曲で志倉千代丸プロデューサーによる久々の作詞作曲楽曲。
志倉千代丸さんに曲を書いてとお願いしていたときは、ツイキャスでメンバーも作詞に参加して~という話だったが、結局それは無かったので改めてメンバーが作詞に参加するような形での新曲にも期待したい。
アフィリア・サーガとして初めての『転校』というフレーズを使った、別れの描かれる切ない楽曲だが、ミュージックビデオでは砂丘を駆け上がったり、ステージでのダンスはけっこう激しかったりする。
センターで踊り最後のキメでもステージングを引っ張っていくマホさんのダンスが印象的。マホさんが最後に伸ばす手に転校で離れていった、掴めなかった、失われていった想いの全てが集約されている。切ない。

DISC2
01.ちいさなまほう ~Small Magic~
豪華盤のみに収録された、桃井はるこプロデューサーによる新曲。
自転車を取りに駅まで~といった今まで書かないようにしていた生活感のある歌詞を、今回Realismということで書いてみた。メンバーや店舗のキャストさんが日常に戻る様子が表現できたら~と桃井さんが語っていたように、まさに現実の日常という意味でのリアルが描かれている。
アフィリアキャストやアフィリア・サーガは店舗やライブのステージで魔法を使っているわけだけど、そういう魔法ではなく、本当は誰もが持っている魔力、アフィリアの生徒はもちろん、まだそうじゃない人でも使えるちいさなまほう。それは誰もが日常に使っていて体験している、それも現実でRealismの中にあることだ、というのが深い。
後半はラララで歌うというアフィリア・サーガとしても今までなかった曲なので、このラララをもっと一体感もって歌えるようなライブができたらいいと思います。

02.糸
ネプテューヌ☆サガしてがエンディングとして使われたアニメ神次元ゲイム ネプテューヌの挿入歌として流れた、中島みゆきさんの『糸』のカヴァー曲。
ヴォーカルがパート分けされておらず、合唱スタイルで最初から最後まで全員で歌っているので、声が束になって聴こえる。その束の中からメンバー一人一人の声で顔が浮かぶ様は、まるで声の糸を一本一本織り編んでいくかのよう。実は『糸』という楽曲にものすごくマッチしていたのでは!?と思った。

03.夢ノヒカリ ~ヴィーナスと蒼き七つの海
2014年のライブツアーの失われたエレメントを取り戻すといったテーマ、そのテーマ曲であったヴィーナスと蒼き七つの海に繋がる、メンバーそれぞれがソロで歌い上げるミュージカル調の一曲。
当時のメンバー、そのツアーでしか歌えない曲だったのもあってアフィリア・サーガ初のライブ音源で収録されている。
このときルイズさんが声を枯らしていたので本調子ではなかったのがそのまま収録されているのは残念でもあるが、その代わりにまとめを任されたのがレイミーさんだったので、レイミーさんのラスト参加作として有終の美を飾る音源になったようにも思う。

ディスク2には他にインストバージョンが収録されているが、恋のWizard百年戦争では奥井雅美さんによるコーラスが堪能できたりと、それぞれインストにも聴きごたえがある。

こうして振り返ると本当に自分的にも思い出がいっぱい詰まっているし、一曲一曲が本当に良い曲。
オリコン対策のための売り方で大量消費されているCDやミュージックカードに入っていた楽曲たちであるが、こうしてアルバムとなって改めて聴く機会に楽曲の本当の良さを噛みしめて聴いてもらえると嬉しい。












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