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スタートアップで使える補助金:事業再構築補助金

スタートアップや中小企業の新規サービス開発で使うことが出来る補助金を紹介するシリーズ。

今回は2020年第三回補正予算に入っている新しい補助金の【事業再構築補助金】の紹介です。

公式パンフレット

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事業再構築補助金とは

事業再構築補助金とは、2020年第三回補正予算にて、中小企業向けの補助金として新たに設立される予定の制度であり、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って事業モデルの転換や感染防止に取り組む中小企業に対して、転換にかかる費用の3分の2を補助し、1社当たり100万~1億円を給付する補助金です。
補助金の予算は1兆1,485億円とされています。

コロナの損害を受けた中小企業を対象にした補助金で、来年度の最も注目される補助金になる予定です。

仮に1兆円と言う予算から、平均補助金使用額が500万円程度とすると、20万社分の予算が確保されていると言う試算もでき、採択率は非常に高いと推定できます。

※現在の国内事業者数は、約345万社(うち大手企業1,2万社)

特に、過去の補助金の事例からすると、補助金の初回申請時採択率は70~90%程度となり、初回の補助金の申請は非常に重要です。


対象企業

1.申請前の直近6か月間のうち、任意の3か月の合計売上高が、コロナ以前の同3か月 の合計売上高と比較して10%以上減少している中小企業等。2.事業計画を認定支援機関や金融機関と策定し、一体となって事業再構築に 取り組む中小企業等。
3.補助事業終了後3~5年で付加価値額の年率平均3.0%(一部5.0%)以上増加、 又は従業員一人当たり付加価値額の年率平均3.0%(一部5.0%)以上増加の達成。
抜粋:公式パンフレットより

要するに10%以上のコロナの損害がある中小企業で、認定支援機関や金融機関(公式ウェブサイトに掲載予定)と一緒に事業計画書を作成して、事業を付加価値を一定以上増加する必要があります。

補助金額と補助率

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※1.中⼩企業(卒業枠)︓400社限定。 計画期間内に、①組織再編、②新規設備投資、③グローバル展開のいずれかにより、資本⾦⼜は従業員を増 やし、中⼩企業から中堅企業へ成⻑する事業者向けの特別枠。

※2.中堅企業(グローバルV字回復枠)︓100社限定。以下の要件を全て満たす中堅企業向けの特別枠。
①直前6カ⽉間のうち、任意の3カ⽉の合計売上⾼が、コロナ以前の同3カ⽉の合計売上⾼と⽐較して、 15%以上減少している中堅企業。
②事業終了後3〜5年で、付加価値額⼜は従業員⼀⼈当たり付加価値額の年率5.0%以上増加を達成すること。
③グローバル展開を果たす事業であること。

抜粋:令和2年度第3次補正予算案の事業概要 (PR資料)より

多くの中小企業は、通常枠に当てはるようです。100-6000万円の補助金額があり、他の小規模事業者持続化補助金やものづくり補助金より大きな補助金額が見込まれます。


事業構築のイメージ

⼩売店舗による⾐服販売業を営んでいたところ、コロナの影響で売上が減少したことを契 機に店舗を縮⼩し、ネット販売事業やサブスクサービス事業に業態を転換。

ガソリン⾞の部品を製造している事業者が、コロナ危機を契機に従来のサプライチェーンが 変化する可能性がある中、今後の需要拡⼤が⾒込まれるEVや蓄電池に必要な特殊部 品の製造に着⼿、⽣産に必要な専⽤設備を導⼊。

航空機部品を製造している事業者が、コロナの影響で需要が激減したため、当該事業 の圧縮・関連設備の廃棄を⾏い、新たな設備を導⼊してロボット関連部品・医療機器 部品製造の事業を新規に⽴上げ。

抜粋:令和2年度第3次補正予算案の事業概要 (PR資料)より

多くのスタートアップや中小企業で新規サービスとして、魅力的なネット販売事業やサブスクサービス事業が公式資料に掲載されています。

ネットサービスやSaaS、モバイルアプリを開発作成する場合、試作品開発では2-300万円ほど、製品版では1000万円以上かかる場合も少なくありません。

この補助金を使用すれば、スタートアップや中小企業の新規サービス作成のチャレンジの大きな追い風になります。


補助金のスケジュール

一部の情報では、公式情報が揃うのが2月ごろ、申請開始が3月ごろと予想されています。

他の補助金を参考にすれば、5月ごろに採択発表といった予想です。

ネット販売事業やサブスクサービス事業を開発する場合のスケジュール

3月ごろに申請を行うためには、

2月初旬:開発する機能やデザインモックの作成

2月下旬:見積もりの完成

2月下旬:申請書の作成や加点項目などの準備と申請

3月:申請

のようなスケジュールになります。

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