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保育園入園を決める「指数」のお話。

先日、調布市役所に出かけ来年4月1歳児クラスの認可保育園の申し込みを済ませてきました。調布市の認可保育園申し込みは郵送受付が不可で、必ず市役所に行かなければなりません。私は市役所がある調布駅が最寄なのでさほど不便ではないですが、赤ちゃんかかえて電車に乗って申請に来る人とかもいるだろうに、もう少しどうにかならないのかなと思います。

さて、認可保育園に入れるかどうかは、入園を希望する各家庭で保育サービスの必要性がどれだけ高いか、お役所が決める基準に基づいてポイント付けした「指数」で決まります。指数は、働いている状態(勤務時間や勤務場所など)を評価した点数「基準指数」と、保護者の就労や看護などの付加条件に基づいて評価した点数を「調整指数」の合計点という二段構成になっていますが、どういう条件にどれだけの点数を付けるかの基準が自治体によって全く異なる上に、最近は毎年のように条件が変わる自治体もあるらしく、保活というのはまさに「戦略」と「機を読む力」が試されます。

つい先日、東京23区別の加点/減点事例がまとめられている下記のサイトを見つけました。

この記事を読んで思うのは、各自治体がもう少し連携して統一基準を作れないものかということです。保活は子供を産み育てるのと同時並行で行う必要があるので、体調不良などでうっかり大事な時期を逃したり、重要条件を見落としたりすることがあります。少し早めに検討したところで産むころにはルールが変わっていたり、子供が生まれて落ち着いた後で検討を始めたら手遅れだったり...  今の状態が続くのは、子育て世帯にとっては苦痛でしかありません。


さて、我が家の話に戻ります。調布市では、我が家のように認証保育園に6ヶ月通った実績(来年3月まで通わせたらの話ですが)がある場合、調整指数で1点の加点をもらえます。1年以上通うと2点が加点されるので、0歳児4月から認証保育園に預けていた家庭にはかないませんが、そもそも加点を持っているのはおそらく全体の20%くらいだと役所で確認してきたので(1歳児クラス、平成30年度実績ベース)、希望を出したいずれかの保育園に入れることは間違いないと考えています。とはいえ、第一希望の園に入れるかどうかは微妙なラインです。

調布市の場合、調整指数での加点要素が割と少ない印象です。片親世帯や児童虐待、生活保護などで特別な配慮が必要な家庭向けの圧倒的な加点(10~20点)、0~2歳対象の認可園から3~5歳クラスを持つ別の園に転園する場合の加点(4点)、認証園に通った(半年1点、1年以上2点)か、兄弟が別々の認可園に通っているので転園してまとめたい(2点)、くらいの条件しかありません。逆に、同一世帯に祖父母がいたり(-1点)、同じ年度で一度認可園に受かったのに辞退した(-5点)などの減点要素もあります。

ルールがこれだけシンプルだと、親としてとれる戦略にも限りがあるので、ある程度の覚悟ができますが、条件がより複雑な自治体にいると、ルールの読み違えでミスをしてしまったりなど、戦略次第で勝敗(あえてこの表現を使います)が決まることもありそうだなと思います。

調布市にない調整指数をいくつか挙げてみると....

たとえば、「育休加点」を新設する自治体が最近増えているようです。これは、今は育休中でも子供が入園次第職場復帰予定だよという家庭向けに、加点をつけるというものです。育休をフルに利用した職場復帰できないんじゃないかという不安から、比較的競争率の低い0歳児クラスから子供を預けようとする家庭の増加をおさえて、1歳まで育休をしっかり取って子供の月齢を上げてから保育園に預けて欲しいという自治体の期待が現れた加点ルールです。

これで悲鳴をあげているのは、我が家のように認証保育園に通わせて加点を稼いで認可保育園への転園を狙っていた家庭です。世帯収入勝負(低い方が有利)の0歳児クラスでは勝ち目がないので、加点を稼いで1歳児クラスの入園を狙うはずが、育休中で復帰予定という家庭に同点で並ばれ、無理して認証に預けた努力がパーになってしまいます。ルール変更の谷間で翻弄される家庭も多そうだなと、他人ごとながらつらい気持ちになります。

兄弟加点」というのも、自治体によって加点基準が異なります。前述のとおり、調布市の場合すでに認可保育園に通う兄弟がいるというだけでは加点がつきません(指数同点での勝負になると、子供が多い家庭ほどやや有利にはなりますが)。兄弟を別々の認可保育園に預けた実績がある家庭のみ、どちらかの保育園に集約したいという希望を出すと2点の加点が付きます。

自治体によっては、すでに上の兄弟が認可保育園に通っていれば、下の子供の認可保育園申し込み時に加点がつくところもあるようですが、そうなると第一子と第二子以降でかなりの有利不利が出てしまいます。複数の子供を育てる家庭は大変だと思うので、加点がある方がありがたいという気持ちは理解できますが、調布市のように一度別々の園に通うという不便を経験した(想像しただけでも本当に大変だと思いますが...)家庭のみ優遇、というやり方の方が納得感があるのかもしれません。

指数で勝負がつかない場合は、同点の家庭同士での優先順位というものが細かく定義されていて、これまた自治体によって独自のルールがあるようです。調布市では、申込書類の過不足、兄弟の有無や調布市在住歴、保護者の就労状況などで優先順位がつくのと、それでもいよいよ決着がつかない場合は、世帯収入を頭割りした金額の低い家庭から優先など、さらに細かい順位付け基準が設けられています。

申込用紙は手書きなのに、これだけの複雑なルールでどうやってミスなく順位付けできるんだろうと思います。保育園に入れない家庭も大変ですけど、ルールを決めて調整をする役所側も大変だろうなと思います。


長くなりましたが最後のまとめとして、、、

本来であれば、こういう「戦略」など立てなくても全員が希望する保育園に入れる社会というのが理想です。指数の高低で希望が決まるという、公平なんだか不公平なんだかわからないやり方は、子育て家庭同士の断絶を招いたり、結局のところ(ほんの一部を除いて)誰の希望通りにもなっていない、という悲しい状況を作り出しているように思います。

公立学校のように、住んでいる地域ごとに近所の園に自動的に入れるようにするか、それができないならいっそ、自治体での調整を無くして希望園と直接契約できる自由競争を段階的に取り入れる。役所側からは世帯収入に応じて利用料を補助したり、緊急に保育サービスを必要とする家庭向けの枠だけを公立園に確保する、みたいなやり方をしてもいいんじゃないでしょうか。

ということで、本日の話を終わります。

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はなねこ

東京都調布市在住の40代サラリーウーマンです。27歳から40歳手前まで続いた最初の結婚生活に終止符をうちましたが、42歳で5歳下の男性と再婚、43歳ではじめて子供を産みました。9ヶ月の産休育休を経て仕事に復帰。キャリアや結婚生活、育児のことなど思うことを綴ります。

早生まれ、保育園入園までの道のり

東京都調布市在住のはなねこ43歳が、7ヶ月の娘を認証園に預けて職場復帰し、翌年の4月に 認可保育園の1歳児クラス入園枠を確保するまでの保活を語ります。
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