長い結婚生活で堆積した「澱」を汲みだす。

*数年前、離婚のあとにNoteではなく他のブログサイトでひっそり書いていた日記を、「13年目の離婚」というタイトルでこちらに移動することにしました。すでに再婚し子供も生まれましたが、内容は基本的に当時のままにしています。


こんにちは。はなねこ、40歳、子無しの女性です。私がなぜ離婚に踏み切ったのか、離婚当時に何を考えていたのか、気持ちの整理や後に振り返れたらと思いブログを始めました。内容は非常に私的になりますが、似たような境遇の方の手助けになれればなとも思っています。

本日はまず自己紹介から、とも思ったのですが、別にだれかに見せようという主旨のブログでもないので、まずは離婚前後の出来事や心境の変化を忘れないうちに書いておきます。

離婚の話を切り出した(私からでした)のは正月明け1/4のことでした。他人様の転職をお世話するという仕事をフリーランスで始めたもののほとんど稼ぎのない(これが一番の離婚原因)夫と家で顔を合わせるのが苦痛で、昨年末くらいからほとんど一人で外食(そして大量の飲酒)を重ね、精神的にも肉体的にも疲れ切っていたところで、もう限界だという気持ちが募り、近くのスタバに夫を呼び出し、日中に話を切り出しました。

夫への気持ちが完全に離れてしまったこと、これ以上生活や結婚のクオリティが向上する気配が無いことへの失望、この年齢での離婚には不安があるがそれでも馴れ合いでやっていくには限界があることなどを伝え、夫は夫なりに言い分はあったようですが、もう決心したのなら仕方が無いと納得してくれました。

その後は、どういう手順で誰に話をするか、持ち家や飼い猫、家財はどうするのかといった事務的な話をし、自分の提案を伝えました。ローンを折半している持ち家は、ローンを一本化して私が引き受け、ストレスを与えないように猫は私が飼い続け、家財は二人で買ったものは協議の上で折半という話になりました。

最初は家を出るのは3月か4月頃かという話だったのが、翌日から早々と物件をあたり、引っ越しのハイシーズンになると家賃や引っ越し料金も高額になるのでと言い出す夫の自由にさせ、結局のところ2/17に引っ越しという急ピッチでコトが進みました。

離婚が決まり、少しは気持ちよく接することができるかなと自分では思っていたのですが、頭で考えているようには感情や身体が動かず、結局のところ家にはほとんど居ない生活を続きました。私から見ると本当にどうでもいいことを相談してくる夫に苛つき、ああそうだ、こういう人だから私はもうイヤだと思ったのだと再認識。夫は最後まで「優しい夫、理解のある夫」を演じようとしていましたが、そういう姿にもなんだかげんなりしてしまいました。我ながら、かなりイヤな態度を返していたと思いますが、そのときは言葉を交わすのもしんどかったのです。

2月に入り引っ越し業者からのダンボールが届くと、食器や調理器具など持ち出してよいものは私の方で適当に詰め、夫は自分の荷物をガチャガチャとまとめ始めました。その姿を横目で見ながら、結局この人の持ち物は10年以上何も変わっていないんだなと、冷めた気持ちになりました。

積もり積もったホコリの中に散乱した大量の漫画本、食べかけの安い駄菓子、ごちゃごちゃに詰められた引き出しいっぱいの書類、大量のポケットティッシュ、散乱した小銭、この家に引っ越してきてから一度も開かなかった段ボール箱、大量のアダルトDVDが詰まった収納ケース、今は視聴する機械もないVHSビデオテープ.... 汚れて色あせたものを、別に大事にするわけでもなければ捨てることもせずに、ただただ堆積していただけ。

出会った当時は無邪気で優しいステキな人だと思っていたのが、13年の後には子供っぽくだらしない人に見えてしまうわけです。人の細胞は数年かけてすべて入れ替わると言いますが、夫は結局のところ一ミリも変わっていないというか、ひどい言い方をすれば、むしろ年を重ねた分だけ退化していたようにも思います。

引っ越しの日、その大量の荷物と共に夫が家を出、私の方で新調した冷蔵庫とオーブンレンジを設置し、空っぽになった夫の部屋に掃除機をかけ、空いた収納に少し荷物を移動し、と片付けが終わったその夜、心の片隅がスーっと軽くなりました。ああ、私はこれがイヤだったんだな、と強く感じた瞬間でした。

生活を長く続けると、どんなに毎日きれいにリセットしたつもりでも、徐々に「澱」のようなものがたまっていきます。たとえばマグカップの茶渋、台所のシンクに発生するカビ、窓のサッシにたまる土埃。こういうものは、あるときエイヤ!と元気を出して漂白したり、洗剤で磨いたり、特別な器具で掃除をしたりして取り除くわけですが、それでもいよいよどうにも古びたときには新しいものを購入することもあります。

私の結婚生活も、今思えばそういう状態だったのかもな、という気がします。うまくリセットしたつもりが徐々にむしばまれ、リフレッシュ不能な状態になったのかと。まだ使えるんじゃないかと、大きな穴の空いたバケツでなんとか水を汲もうとしていました。ムリな話でした。

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はなねこ

東京都調布市在住の40代サラリーウーマンです。27歳から40歳手前まで続いた最初の結婚生活に終止符をうちましたが、42歳で5歳下の男性と再婚、43歳ではじめて子供を産みました。9ヶ月の産休育休を経て仕事に復帰。キャリアや結婚生活、育児のことなど思うことを綴ります。

13年目の離婚。

2015年に別のブログサイトで書いていた文章を引っ越してきたものです。今では再婚して子供がいますが、当時の心境を保存しておきたく、年齢などの表現はそのままにしてあります。
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