夫婦間のお金の話。

最近は、妻が夫よりも多く稼ぐ家庭が増えているというけれど、現実にはそういう夫婦はあまり一般的ではない。世の中の多くの男性は、体面のためか、パートナーには自分より低い稼ぎでいて欲しいとホンネでは思っているし、それを、子育てや家事を女性にまかなってもらうよい口実に使っているような気がする。もちろん例外はあるけれど。

結婚当初、どちらも仕事を持っていたし、子供のことなどまるで考えていなかったので(当面いいよね、とセックスのときにはゴムを付けるのが当たり前になっていた)、収入は各自で管理することにした。食費や雑費はそれぞれ20,000円ずつ出し、 共通財布が空っぽになったら、不足分を割り勘としていた。その他光熱費やまとまった出費も、基本は割り勘で。

家をきれいに飾るための小物類、たとえば古いキリムのマットだったり、ステキな食器などは、自分の趣味で買っているという気持ちがあり、すべて自分のお金で買った。私の2/3くらいしか収入がない夫に、数万円のキリムの半額を負担させようという気もなかったし、自分の意志で買っていたものなので。

13年の結婚生活で、「私の道楽で買いたいと思って買ったもの」は増える一方で、装飾品以外にも少し値の張るワインや生ハム、洋食器や銀器など、品目も広がりを見せた。そもそも13年の間に私の年収は2.5倍に、夫の年収は1/2になっていたので、相手から半額をもらおうという気も起きなかったのだ。一方の元夫は、自分から、何かちょっと値の張る美味しいものを買ってきて私に振る舞う、ということはしなかった。常に、私が買ってきたものを美味しそうに食べたり、ステキだねぇと眺めていた。

一応は月々20,000円の生活費と光熱費の折半は離婚するまで続いたが、光熱費は私の口座から引き落とされていて、こちらから請求しない限り自分から払おうとはしなかったし、家で友人を呼んでの宴会などで会費を取ると、自分の分を払おうというそぶりも見せなかった。部屋には大量の漫画雑誌と値引きで売られている割れ煎餅などの安い駄菓子、使うあてもないのに毎度もらってくるポケットティッシュ、本屋やコンビニのビニール袋がいつも散乱していた。いつしか生活レベルが決定的に違ってしまったのだと思う。

数年の単位で転職を繰り返す夫の収入は転職の度に下落し、離婚当時はフリーランスでほぼ収入はゼロ。月々の生活費は、カードローンなどを利用して入れていたようだが、そのうち光熱費やその他すべての支払いは私もちになっていた。外食も気ままにできず、誕生日プレゼントもカードローンでということであれば欲しくないと断った。このままずるずると借金が増えていくのを放置するのであれば、ここで相手を見限り、いくらかまとまったお金を渡して出て行ってもらうのがよいだろうという結論に達した。

男というものは、投資しただけがんばろうと思う生き物だから、たとえ貧乏な男にもできるだけお金を使わせた方がいいよ、と、ある方にアドバイスを受けた。借りを作りたくないので常に割り勘、というのはよろしくないそうだ。確かに、私の場合、たいがいが自分の収入が高いパターンが多く、いつも多めに出すクセがある。お金が無いフリや甘えるフリをして、敢えて男にお金を出させるということを学ぶ必要があるのかもしれない。

お金の話は本当に難しい。

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はなねこ

東京都調布市在住の40代サラリーウーマンです。27歳から40歳手前まで続いた最初の結婚生活に終止符をうちましたが、42歳で5歳下の男性と再婚、43歳ではじめて子供を産みました。9ヶ月の産休育休を経て仕事に復帰。キャリアや結婚生活、育児のことなど思うことを綴ります。

13年目の離婚。

2015年に別のブログサイトで書いていた文章を引っ越してきたものです。今では再婚して子供がいますが、当時の心境を保存しておきたく、年齢などの表現はそのままにしてあります。
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