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『お客様』と呼ばないで

美容師の仕事は接客業に属するので色々な人にお叱りを受けるかもしれないけど

Hananoでは 『お客様』とは呼ばない事を決めています。

僕がアシスタントの頃、美容業界は一流ホテルのような接客スキルを持つべきだと教わりました。 優雅な接客 丁寧な敬語 それが一流であると教わりました。

自分も実践していたし、それが当たり前だと思っていました。

「『お客様』の言われた様に施術する」 「一流ホテルにいるような気分にさせる」

この事を念頭に毎日お客様に接していたと思います

しかし、ある時 これが僕にとっては正しくない事だと気づきました。

まず、『お客様』の言うとおりにカットをしてその技術の責任は誰にあるのか?

例えば、ボブを切って残りの長さを1センチか2センチかの細かいディテール『お客様』に聞いて切るのが本当の美容師としての姿なんだろうか?

渡米を経て考えてました。ヘアサロンに来てくれる方々が望む事とは何なのか?どういう雰囲気がベストなのか、その答えの一つが『お客様』と呼ばない事でした。

まず、なぜヘアサロンに来るのか?それは美しくなりたいから、素敵になりたいからと言うのが最も多い理由だと思います。最良の技術を提供するためには本当の意味でその人が困っていること、なりたいものの情報を聞き出さなければなりません、その時にあまりにも丁寧過ぎると萎縮してしまい、遠慮をしてしまいお話ししてくれない事が起こってしまいます。

あくまでも、接客の姿勢はいかに情報を引き出せるか?という所に焦点をあてて接する(もちろん不快にさせてはいけない)事に重きをおきました。

次に、スタイルの責任を持つこと です。話は飛躍しますが
スタイリストがお客さん言いなりになってはいけない。
もちろんお願いされたことに近づけることを最優先にしていますが、最後のスタイルの決定権はスタイリストにあったほうが良いと考えています。何故なら、僕たち(Hananoのスタッフ)は毎日ヘアスタイルの事を これでもか! と考えているからです。餅は餅屋ではないですが、スティーブンジョブズが言う消費者のアイディアに依存しないことが本物を作る(意訳あり)事が出来るように、アイディアはアイディア、最終的なデザインの決断はこちらにある必要があります。

僕のなかで最悪なのが「お客様の言うとおりにお切りします」です。デザインも何もなく、変なスタイルになったら「言われたとおりにきりましたよ?」この一言で終了、ひどい話です。

話は長くなりましたが、この事を踏まえて『お客様』と呼ばないです。あくまでも、両者のデザインを決める関係に上下関係強く出てはいけないと考えるのです「お客さん」と呼ぶこと、それは持ち上げる存在ではなくて、古くからの友人が幸せになってくれる事を望む存在でないといけないと考えています。
最後に、これは僕の望みですが、「お客さん」がお店に来るときに仲の良い友人に会いに来るような気持ちで来店して欲しい。一ヶ月または数ヵ月に一回会える友人と思ってHananoに来てくれるのであれば、これほど嬉しいことはないと考えています。

みんなが楽しい空間を作れたらいいですよね(^^)

Shin

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hanano

青山一丁目のヘアサロン美容師目線での色々な話をつらつらと
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