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世の中は広いから大丈夫

毎年、お正月に親戚一同が集まる新年会がある。
昨年集まった折、その春から中学に入学する女の子がいたので
「何か心配なことない?」
と聞くと、彼女はやや神妙な面持ちになり、
「友達ができるか心配」
と言う。その中学には知り合いが一人もいないから、と。
私が力を込めて、
「大丈夫!友達なんていなくたっていいんだよ!」
と言うと、周囲の大人全員から「いや、いた方がいいだろ」と総ツッコミを受けた。


ごめん、言い方間違えた。
『身近にいなくても大丈夫』と言いたかったのだ。


私自身も高校時代の一時期クラスに馴染めずに、他のクラスの男の友達から「お前あのクラスで浮いてね?」と言われたことがあった。
社会に出てからだって気の合わない所に入ってしまうこともままあるのだ。


だけど、ゆっくり世の中を見渡すと絶対気の合う人はいるものなのだ。
よそのクラスに同じ趣味を持った子がいたり。
世間話をしているだけだとわからなくても、よくよく話してみたらめちゃめちゃ気が合ったり。
気が乗らないな〜と思っていた飲み会に行ってみたら、そこに来ていた初対面の女の子とすごく仲良くなったり。
一見とっつきにくそうな会社の隣の席の人とたまたまお昼を一緒に食べに行ったら楽しくて、そのうち夜も遊ぶようになって、その人の友達もそのまた友達もみんな面白くて、会社を辞めた後も長年の仲間になったり。
すぐに友達が見つからないからって全然心配しなくていいのだ。


と、いうことをその親戚の女の子に話した。
そして、いきおい余ってnoteのことも話しそうになった。
「noteを始めてみたら考え方が似てる人や気の合いそうな人がいっぱいいてさ〜。友達とは違うけど、会うこともないかもしれないけど『いろんな所に仲間いるな』と思うだけで世の中に奥行きが出てきたようですごく安心するよ」
と。


‥‥‥ハッ!!
違う違う、これ内緒のやつだった!!
私のこんなnote見られたらやばいんだった!!
「花野ねぇねも何か書いてるの?URL送って!」
とか言われたら大変なとこだった。
彼女だけならまだしも他の大人達がまずい。
どうやら花野はおじさんとばっかり付き合っているらしい、ということは薄々ばれてるっぽいが、あやうく恋のゴタゴタや閨の秘め事までばれるとこだった。



そして。
今年の新年会のことだ。
その子に会ったところ、クラブ活動の仲間10人ぐらいで撮ったという、何とか先輩の誕生日おめでとうシークレット動画を披露してくれた。
それはそれは楽しそうに青春の入り口に立っている様子であった。
noteのこと、持ち出すまでもなかった。
っていうか動画編集うまくない?
選曲もいいし、ちょっと目頭熱くなったもの。
花野ねぇね安心したよ。



親戚に言えないようなnoteだけど、皆さんがいつも読んで下さって本当に嬉しく思ってます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。







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