いびつな愛情 第14章 ~最後の片思い~
私は反抗期の夫を受け入れながら、ただ愛するという作戦を「最後の片思い」と名付けました。(この名前には「それでも私はあなたの母ではない」という最後の抵抗もありました。飽くまで私とあなたとは恋愛でつながる関係なのだ、親子愛ではなくて、プラトンの『饗宴』で言及されているエロスで、飽くまでも恋愛の欲求なのだというこだわりがありました。)
それまでに夫が何度かキレている姿を見て、きっと何かあるのだろうと思っていました。セックスしたくない心、洗濯物があるだけで鬼切れする心、私にお金