花野レコード

いろんな場所に住みながら仕事を通じ人と繋がって来ました、これからも。日々を綴っていけた…

花野レコード

いろんな場所に住みながら仕事を通じ人と繋がって来ました、これからも。日々を綴っていけたらと思います、宜しくお願い致します。

最近の記事

トランジットモールでこどもが踊る

小さな国で 小さな戦争がはじまる ブリキの楽団が意気揚々とつらなる 電信棒はひとしく同じに真っ直ぐ立った 夕焼けのようにさみしく 朝焼けのようにさみしく 小さな国で 小さな戦争がはじまる

    • 沖縄の光は地面に落ちる前に風に吹かれる

      国際通りの タピオカ屋が向かい合う路地で ロクシタンの香りとすれ違った 息が止まる 影が揺れて歪んで消えそうになった この手に 明日、雨が降る

      • 彼女

        君と暮らした部屋から先に 荷物を出したのは僕で その二ヶ月後 彼女が荷物を出し 僕は事務的な手続きに立ち合った 久しぶりに会った僕らは すこし照れてた 物が無くなった部屋は すっきりとしているが何もなくて 僕みたい あたらしい未来を口にするのも嘘っぽく 最後に握手しよ って言ったのは君だった その手のあたたかさと 僕は暮らしていたんだな って 夏が始まる前のおはなし

        • 立ち止まる

          あ、こうゆうの なんて言うんだろ て 思った 低いところへ水が流れるように 横たわる象の冷んやりとした 大人は入れませんの 看板の前で立ち止まる そうだった 大人は入れません

        トランジットモールでこどもが踊る

          好き

          待っているときとても好き 君のことがとても好き ぼんやりしてると 君を待ってることも忘れてしまうけど 君のことがとても好き

          懐かしい友に話したい夜がある 故郷の風や陽射しやかおりを 思い出して カウンターであたらしいお酒を支払う この街には 居場所がないと感じる 煙草で浮かんだ煙りを見上げて そう思う 18だった あの子や君や僕は どうしてるだろうかと巡らせ 世界はまわる 僕はそれに逆らわない 歩いたり休んだり 明日が来る

          happy birthday

          大事なことは12種類くらいあって 世界は12当分できる 昨日のホールケーキは4当分だった 誕生日おめでとう

          沖縄

          ヒビ割れたコンクリートの隙間から 沖縄の夜は始まる 喉は湿って冷えている 音楽と煙草が天井あたりで曇り ときどき色が変わる どこから来たの?って もう聞かれなくなった 隣りの君も湿って少し冷えている

          1秒で恋した 何回か夏が過ぎた 僕しか知らない君との始まり

          夕方に降る雨は少し冷たい

          メイクの時間は45分、洋服を買いに行くときも、映画も、ライブハウスも、コンビニに行くときも。だから夜中のコンビニは僕の仕事だ。 洗面所を独占するので、そこから繋がったトイレには行けないし、彼女がメイクする作業も僕は見たことがない。 終わった、、、と言う彼女の顔は正直どこを変えたのかわからないし、すこし疲れている。 僕らはモノレールに並んで座り縦向きに揺られながら2つ先の駅を待つ。 ボヘミアンラプソディが観たかったが、わたしABBAが好きなのとよくわからない理由に承諾し、

          夕方に降る雨は少し冷たい