瀬戸内企画によせて1・点と線

企画「瀬戸内をBL小説で旅しよう」参加者さま、心に響く素敵な作品をお寄せいただきありがとうございました。時に強く、時に甘く、時に穏やかに、心は揺られてばかりです。

読み参加される方にも、お楽しみ頂き、ご感想お寄せ下さり、とても嬉しいです。ありがとうございます。

一斉公開日から丁度10日。12作が短編完結、11作が中編連載中と、バランスよく第1期を終えた感じかな、と思います。まるで計算していたかのよう!瀬戸内の気候、土地柄、気質、その魅力が存分に感じられるBL!たくさんの方にお楽しみ頂きたいです。ここにしかないものがあります。

作品を拝読して気づくのは、多くの作品に扉のようなものがあること。駅、空港、港、橋。

街は通常網目状に広がり、都市部ではその間さえ埋め尽くされ緩やかな細いネットになっているわけですが、瀬戸内の各街はひとつの点であり、交通機関というラインで繋がれています。そして街に住む人はどこか、そこに見えない扉を感じ、出て行く、入ってくる(帰ってくる)を意識しているような気がします。そのラインは距離ではなく、縁や気持ちによって近くなったり遠くなったり。

今回企画に寄せられたストーリーで、その扉が書き手さんによって開かれていると感じられます。だから、そこから土地に息づく物語を感じ、そこに生きる男(男の子)に出会い、そこにしかない景色を見ることができる。そして次々とラインを辿り旅ができるんです。

素敵な企画!主催の私が言うのもなんですけど、本気で。参加者さま達に良い企画に育てて頂きました。ほんとーうに素敵な旅ができますよ!

多くの方に旅して頂きたい。瀬戸内を舞台に恋に溺れて頂きたい。

さあこの週末は、地図を手に旅へいらっしゃいませ。

「瀬戸内をBL小説で旅しよう」HP

(タイトルは某推理小説より、笑。)

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