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1. キノコに語りかけられる



こんにちわ。
あなたは、どうして今のあなたになったの?
よくそう聞かれます。そんなきっかけから、このnoteを書き始めました。

2011年に、都内はずれで1人で雑貨カフェを細々とひっそりとオープンしたsaki&pekoと申します。
名前はわたしの中の2人、ふたつですが1人です。

そんなわたしの店や自分のまわりの出来事を綴ってまいります。少しあやしくふしぎな世界も入りますが、よろしくです。


2017年あたりから。

キノコとわたしの熱いつながり。
キノコが好き。
食べるのも見るのもイラストも。

日本の神さまにはまり、大祓詞をし、そんな中で「日本の神さまカード」まで作ったりしました。
イラストを描いて神さまのオーラを描いて、時々店で遊んでいました。

そしてわたしはキノコにはまる。

キノコのイラスト、羊毛、その他諸々。
店にキノコがあるのはその名残り。
キノコに明け暮れた時期だった。

実はわたし妖精が好き。

キノコは、妖精のエネルギー源らしい。
して何よりも、キノコは菌類。植物でも動物でもないという稀有な感じにも惚れる!

確かに生まれた時から、キノコとかメルヘンとかが揺るぎなくわたしの根底にあるのだ。

そんな自分だけの密かなる想いだったキノコなのですが、キノコ好きなお客様と出会い、わたしは萌えました。
キノコの何かがしたい!そうしてわたしは、キノコ展なるものを店で開催したんです。

キノコのイラストや絵画、イラストの入った作品などなど。わたしも、わたしも小さな額用の擬人化したキノコのイラストを描きました。

なぜキノコなのか。
なぜイラストを描き始めたのか。

店の始まりはイラスト。ギャラリーをやりたいことから始まったようなものです。
それから紆余曲折、たくさんの横道にそれ、穴に落ち、崖を登り、たくさんの石につまづき、人に教えられ、疑い、また間違えた道にもまよいこんだりしてきました。

けれど、そのイラストがどこかへ行ってしまったんです。
楽しそうに見えるかもだけど、相変わらず苦しい時期でした。7年目が来るときだったけど、ほんとにそうかもしれません。

そんな中のキノコ展の企画。ポッとあかりが灯った気がしました。
大好きなキノコたちが灯してくれた小さな灯り。

よく頑張ったわたし。
流されすぎなわたし。
直感でいきているわたし。
直感しかないわたし。
だから回り道も遠回りも、逆走も行き止まりもある。

昔から、わたしの中には破壊や打破があると言われてきた。
無意識に破壊して周りの人も巻き込む。
結果楽しむ自分がいるみたいだけど、いやだーと思う自分がいる。

昔はメルヘン夢子だったし、おどおどして、かくれていて、目立ちたくない、そんなわたしのどこに破壊が?
と思ったけど、今思うとうなづいてしまう。
メルヘンは、変わらないけどね。

もう店を辞めたい、違う仕事にいきたい。
(こんなのしょっちゅうですけど)
わたしはずっとそんなふうに思いながら描きながら現れたキノコたち、実は救世主でした。彼らを描くのが止まらなくなりました。

いろんなキノコたちを描きながら生まれてくるキノコたちは、いろんな話をしはじめたんです。キノコたちは、わたしに語りだしました。


(初心わすれてない?)

(行き先はほぼあってるんだけど、その前に、人生勉強、やることがたくさんあるんよねえ)

(初心に戻るって、最初からやり直すってことじゃないよ。その経験値を手に入れての、やりなおしなんよ)

(それを踏まえて、の、やりたいことなんよねえ)

(今、その時期なんよ。その波が来てるんよ)

(ね、いつまで命ってあるの?)

(平均寿命ってなに?)

(明日もいきてるって保証されてんの?)

(じゃ、いつやるの?)

(今、やらないの?)


キノコの言葉をきいているうちに、いつしか、店をはじめた最初のころを思い出したんですね。大げさでなく、ほんとに。


ではまた続くね。

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