「世にも奇妙な物件ものがたり」その2
今回は、物件にもいろいろあるよねーという感じで「世にも奇妙なものがたりその2」なんですけど、まあ妄想空想創作と思ってお読みください。
片隅の町で小さな小さな雑貨販売&喫茶店をしております店主のpekoriです、こんにちわ。
いつか映画になって石田ゆり子さんにお願いしたいとひらめいて、2019年になり「わたしが店をはじめたわけ」を怒涛のように書いております。
それからある日のこと、とある古い家に貼ってある貼り紙が目に留まりました。
(空きアパートあります)
探しているのはアパートではないのに、とても気になりました。
なんどかその貼り紙を見ながら、ふと貼り紙のしてある家が目につきました。
古い家としか思ってなかったのに、それが趣のある古民家だときがついたんです。
多分空き家、その持ち主がほかにアパートを持っていて、張り紙をしたのかな?と思いました。
その家を貸すことなど書いてありませんし、もしかすると住んでいるかもしれないし、とんでもない考えだけど、その古民家を借りたい、連絡したい衝動にかられました。
いつもですが、こうときめたら止まりません。たいして考えもせず、電話をかけてしまったのです。
電話には男性がでました。
張り紙をしたアパートの持ち主です。
「張り紙をみたのですが、、、」
わたしはなぜかアパートではなく、古民家をみたいと口走りました。
案の定、古民家は貸していないと断られました。
当たり前です。
しかし、わたしは引き下がりませんでした。
こんなときの自分は別人になります。
自分でもわかりませんが、突っ走ると止まらない。いきなりわたしは突然熱い人になり、カフェを一人ではじめたいこと、その情熱と思いと理由を、話始めていました。
初めての電話で、知らない人がどうしてもカフェをやりたいからかしてほしいと、いきなり言われたらかなりおかしな奴と思うけど。
びっくりしただろうし、あやしいし、迷惑だっただろうと思います。
しかし話をし終わったとき、男性がいいました。
(わかりました。貸しましょう。今は空き家の古い家で片付けていないですけど、よければ見にきてください)
えー!!!いきなりな展開!
やはり、行動してみるものだ!
わたしは舞い上がりました。
大きな古民家で、一人でできるかなんて全くかんがえませんでした。
考えたら、できるわけないのですが、無知なるゆえん。
でも止まらない何かがあって、なにもかもしらないままに、でもわからない力が働いて、1週間後に、その古民家の家主と会い、中を見せていただくことになったのです。
電話を切り、やったー!と興奮する中で、しばらくしてから何かしら空耳のような声が聞こえてきたような気がしました。
気のせい、気のせい、と、わたしは空耳を無視して、もう一度きちんと話せるように、打ち合わせの準備に取り掛かりました。
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