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みんな悩んでる!結局どの装置がいいの?

こんにちは!


歯列矯正専門の歯科医院を開業している
歯科医師りえです(^_^)


今回は、代表的な3つ矯正装置についてお伝えしたいと思います。
是非、矯正装置をどれにしたら良いか悩む方は参考にしてください!!

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矯正相談の際に、みなさん悩まれるのが
どの装置にするか?


価格も違うし、
見た目も違うし、
そもそもマウスピースでどうやって歯が動くの?
私に合う装置は何?
装置によって治療期間は変わってくるの?
などなど、装置にまつわる疑問はつきません。


先に言ってしまうと、
どの装置が適切なのかは、
患者さんの優先したいことと、
歯並びの状態によって異なります。


ですので、これからお伝えする
装置の特徴をよく理解して
ご自分に合った装置はどれになるか参考にしてみてください (*^-^*)


今回は歯列矯正で使用される
代表的な3つの装置の特徴
についてお伝えしたいと思います。


代表的な3つの矯正装置


歯を動かすための装置としては、
主に3つに分けられます。


①表側ワイヤー装置
②裏側ワイヤー装置
②マウスピース型矯正装置
(マウスピース型カスタムメイド矯正装置)
です。


左からマウスピース型矯正装置、表側ワイヤー矯正装置、裏側ワイヤー矯正装置です。


マウスピース型矯正装置には
様々なメーカーがあり、
歯列矯正を専門としている先生の多くは
インビザラインを使用している方が多い印象です。

マウスピース型矯正装置については
色々と思うところがあるのですが、
今回は、上の写真にある
3つの装置の特徴をお伝えしたいと思います


表側ワイヤー装置について

この装置の特徴は、なんといっても
オールラウンダーであること!!

幅広い症例に効率よく対応可能で、
歯科矯正学の歴史の中でも
一番古くから存在する装置となります。

表側のため
銀ギラのイメージがあると思いますが、
現在では、歯の色に近いブラケット装置や
白いワイヤーも存在します。


株式会社トミーインターナショナルから出ているクリスタラインという装置


時代に合わせてブラケットや
ワイヤーの機能も向上し、
見た目・痛みに配慮されたものが
多く出てきております!

表側ワイヤー装置を用いる一番の利点は、
上にも記載したように
・どんな症例にでも効率よく対応できる
・裏側ワイヤー装置と比較してワイヤーの
 力を発揮させやすい
 (つまり、歯をコントロールしやすい

という点が挙げられます。

あとは、こちら側(術者側)が治療しやすい…
これもお勧めしちゃう要因になりますね~

患者さんのにとってのメリットとしては、
・治療費が抑えられる
(一般的に、裏側ワイヤー装置より価格帯は低く、マウスピース矯正装置と同等くらいでしょうか)
・装置を目視できるのでお手入れしやすい
 (歯磨きしやすい)
・発音への影響は比較的少ない
・他の装置と比べて治療期間が短くなる傾向がある

表側ワイヤー装置での矯正治療がお勧めな方
・矯正費用を抑えたい方
・見た目を重視するよりも、治療期間を少しでも短くしたい方
・マウスピース矯正装置の取り扱いが面倒な方
・喋ることをお仕事としている方


表側ワイヤー装置は、
見た目さえ問題にしないのであれば、
上記の通り、かなりお勧めです!
患者さん側のこの装置のデメリットは
「見た目」だけ
だと思います!!

裏側ワイヤー装置について

こちらの装置の特徴は、
ワイヤーの特性を生かせる上、
見た目にも配慮されているという点です。


表側ワイヤー装置と比較すると、
歯を動かす効率に劣る面もありますが、
全て歯の内側に装置が付くため、
目立ちません!!


写真左:正面からだと矯正装置を付けているようには見えません!
写真中央・右:同日の口の中の写真です。


この装置の患者さんにとってのメリットは、
・装置を付けているように見えない。
・ワイヤー装置の特性を発揮できる
 (細かい調整ができる)



裏側ワイヤー装置での矯正治療がお勧めな方
・見えない装置で歯並びを治したい方
・マウスピース矯正装置の取り扱いが面倒な方
・しっかり歯磨きができる方

マスク生活で口元を隠せるうちに
歯並びを治したいという時でも
裏側ワイヤー装置は根強い人気でした!!
やはり、「見えない」という事は
どんな時代でも人気がありますね!


デメリットは、
・歯磨きが難しくなる
・喋りにくい
・装置が舌に当たる
・表側ワイヤー装置と比較すると、一回の治療時間や治療期間が長くなる傾向がある


特徴、メリット、デメリットを踏まえた上で
裏側ワイヤー装置を選ぶ方は、
やはり、「見た目」「ワイヤー装置である」
という点を重視される方が多いです!


マウスピース型矯正装置について

まず初めに、マウスピース型矯正装置は
「マウスピース型(カスタムメイド)矯正装置」が正式名称です。


その中に
・インビザライン
・アソアライナー
・キレイライン
・クリアコレクト・・・
などなど沢山の商品があります。


この中でも、世界的にも
日本の矯正専門の歯科医院でも
シェア率が高いのは
インビザラインかと思います。


私も、インビザラインを使用しています。
なぜインビザラインなのか、
という事は今回は割愛しますが、
今後折を見て記事にしたいなと
思っております〜


マウスピース型矯正装置の特徴は、
なんといっても審美性に優れている!!
という点ですね。

透明のマウスピースで歯を動かしていくため、
ワイヤーの煩わしさはありません!

マウスピース型(カスタムメイド)矯正装置


マウスピースでどのように歯が動くか
というと、
歯科医師の治療計画に沿って
少しずつ歯が動いていくように
設計されたマウスピースを
どんどん交換
しながら
徐々に歯を動かしていきます。


なので、常にマウスピースを装着していなくてはいけません!
ここがマウスピース型矯正装置のポイントですかね。


この装置の患者さんにとってのメリットは、
・審美性に優れている
(矯正しているように見えない)
・取り外せる装置である
 ゆえに…
  マウスピースを外して食事ができる
  マウスピースを外して歯磨きができる
・比較的歯を抜かない治療方針になる


マウスピース型矯正装置での矯正治療がお勧めな方
・ワイヤー矯正装置をつけたくない方
・今まで通り、食事や歯磨きをしたい方
・見た目重視な方
・マウスピースを食事と歯ブラシ以外の時間に装着できる方


これだけ聞くと、マウスピース型矯正装置が一番じゃーん!!
って思いますよね。


ですが、デメリットもあるんです!
デメリットは、
・マウスピースを一日中装着する必要がある
(一日20~23時間が推奨です)
・飲食のたびにマウスピースを着脱する手間がある
・そして装着する際は、しっかり歯磨きができていないとマウスピースで汚れをシールドしていることになる
 (虫歯や歯周病のリスクが高まる)
・マウスピースつけないと治療が進まない


実はこの事実をお伝えすると、
一日中装着できる気がしません!
着脱が面倒!
マウスピースを装着しなくなるかも!


などの、マウスピースの手間を理由に、
ワイヤー矯正を選択する方も少なくありません…


結論

何を優先したいか、
何が自分にとっては楽な方法なのか、
は人それぞれですよね。


それぞれの装置の特徴から
ご自身の性格やライフスタイルに合わせた装置を選ぶことが
一番良いと思います (^O^)/


それでも、装置の選択に悩む方は
是非、矯正医に相談してみてください (*^-^*)
相談だけでも大丈夫です!


その際、気を付けて欲しいのは
上記3つの装置を全部取り扱っている矯正医に相談することです。


先生によっては3つ装置のうちのどれかしか
取り扱っていない場合があります。
その場合は、その中かからの選択となってしまいます。


全部の装置の特徴と、
自分の場合はどうなのかを知りたい時は
3つの装置(表側ワイヤー、裏側ワイヤー、マウスピース型)
を取り扱っている
矯正医を訪ねてみてくださいね~


皆さんの歯並びの悩みに
少しでもお役に立てれば嬉しいです!


では、また!

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